引越準備で、本を読む時間がほとんどなかった。長年お世話になった川崎市の図書館ともお別れです。ありがとうごさいました。 2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1068ページ ナイス数:559ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/375756/summary/monthly/2024/4
連作「ゴミ」>「残業を終えてひとりでおかき嚙み砕くと降り積もる包装紙」「本質を飲み込んでおり現象を積み上げており個包装菓子」「トイレットペーパーの芯積まれゆく従業員トイレの絆」「窓枠の外からのっそり現れてイカの内臓引き抜いてゆく」「歯周病の臭き息する老人が投げ捨ててゆくおれのレシート」「鍵穴の壊れた扉が捨ててあるもうこの世界出入りできない」「地球上からゴミ集め地球上までゴミ捨てに行く地球人」・・・この連作に作者らしさが凝縮されている気がした。
批評性がありながら説教臭くない。自分が善意の全き人間であるような神の視点で詠んでいない。つまり、社会詠にありがちな白々しい偽善がない。批評している社会の矛盾や生々しさを作っている一部としての詠み手がある。だから違和感なくすっと入ってくる。いい意味で「育ちがいい」人の姿勢なんだろうと思う。
「啄木を殴りたい日」「ほんものの銀河鉄道」という石河啄木をテーマにした連作がよかった。啄木と同郷の作者は、何かと啄木を意識しつつ歌を詠んでいるんだろうなあ。
大阪府在住。音楽(主にクラシック)鑑賞、読書、サッカー観戦とお絵描きが好きな中年女子です。外資系金融業界に勤めてきた経験から、経済と金融の本にはうるさいです。経済・金融・投資に関するインチキ本については、親切心から批判的なコメントをすることがありますがご容赦ください。
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