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2025年1月の読書メーターまとめ

華形 満
読んだ本
9
読んだページ
2570ページ
感想・レビュー
9
ナイス
139ナイス

2025年1月に読んだ本
9

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

華形 満
追憶とは視覚、聴覚等の身体的感覚に依存する部分が大きいと思える(あの時見た光景だとか、鐘の音、波の音、、等)。 しかし、味覚の記憶に訴える本作は「流石にそう来たか!」と唸らざるを得ない。人は誰でも幸せな記憶、嫌な記憶、全ていずれかの感覚に紐づいているもので、中でも”味覚”については案外と曖昧なものだ。「受験直前に食べたカツ丼が最高だった」と言ってもさてその実際の味は? 元哉の幸せだった頃の一番の記憶である”梅大福”の再現で、現実的には不幸な健康状態の彼を”幸福の味”で読者にも共有の幸福感。傑作であろう!
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

華形 満

12月は公私とも、これまでに無い位に多忙となり特に後半はいつの間にか大晦日になっていたという感覚で読書は全く出来なかった。25年は自分的にかなり変化の年になる予定。 2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:1372ページ ナイス数:153ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/376778/summary/monthly/2024/12

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
9

華形 満
追憶とは視覚、聴覚等の身体的感覚に依存する部分が大きいと思える(あの時見た光景だとか、鐘の音、波の音、、等)。 しかし、味覚の記憶に訴える本作は「流石にそう来たか!」と唸らざるを得ない。人は誰でも幸せな記憶、嫌な記憶、全ていずれかの感覚に紐づいているもので、中でも”味覚”については案外と曖昧なものだ。「受験直前に食べたカツ丼が最高だった」と言ってもさてその実際の味は? 元哉の幸せだった頃の一番の記憶である”梅大福”の再現で、現実的には不幸な健康状態の彼を”幸福の味”で読者にも共有の幸福感。傑作であろう!
が「ナイス!」と言っています。
華形 満
死者が生者に影響出来る事、その逆、何だか中高校数学の必要十分条件みたいでちょっと頭がこんがらがってくるが、最後の密室トリックに関してはこの法則の曖昧さを突いた感じでちょっと腑に落ちない感じもした。また、死者が移動するのに生者と同じ時間が掛かるというのもちょっと不思議。既に肉体から分離している訳だから、肉体の稼働時間と魂だけの稼働時間が同じって? つまらなくはないのだが、ストーリーを強引に着地させたかな?感が拭えない読後感の作品だ。
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華形 満
著者が編集に携わっていた「東京人」は、書店頭や図書館でたまにざっと立ち読みしたりしたので、恐らくその経験の元ネタ集といった趣きだろうが、生来東京に居住していながら、知らない東京の姿満載で、読むだけで散歩した気分になれた。自分的には本書を片手に勝手に「孤独のグルメ」とのコラボ散歩してみたい。東急沿線だと東急が出版しているSALUSという冊子(東急の駅で無料配布している)が、東急各駅の周辺の店情報など満載なので、この2冊を散歩の共にいざ散歩の旅へ、としよう。
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華形 満
ミステリーの根幹となる事件の発端となる音声情報を実際に読者に提供することにより、読者参加型ミステリーを形成しようという著者のチャレンジングな姿勢には敬意を表したい。が、こうした企画は逆に劇薬とも言える。提供した音声情報の判断を読者に委ねるというのは著者の意向の半減という側面もあり、実際に「セミ」などは私にはかえってサッパリ分からなかった。身体的に聴覚に難ある読者には辛いところだろうとも思える。
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華形 満
コメンテイターとしてTVでその意見を聞いていて、なかなか先見性の豊かさに注目していたが、なるほど傾注に値する内容ではある。だが、そもそも衣食住の住に関しては、家系や土着、宗教など避けて通れない部分もあり、誰でも著者の主張通りに多拠点ライフを送れるとすればどれだけ理想郷だとは思うし支持したいが、現実は結構ハードル高いと思う。住居の方位を非常に気にする日本人気質を侮ってはいけないと思う。安易に住居を変えて”え!”て思うくらい人生が悪い方向に行ってしまった人を何人も見ている高齢者の立場よりひと釘刺したい。
華形 満
2025/01/14 23:59

気になって、そうした人達の移転先の方位を調べてみたが、ほぼ9割以上がその移転した年の移転方位が鬼門もしくは裏鬼門に当たっていた。これを偶然と嘲笑するか現実と捉えるかはその人次第。でも、住の方位は考慮した方が良いですよ、というのが私からのアドバイス。ちなみに今年は五黄が鬼門、八白が裏鬼門らしい。ご自身の方位にちょっとお気を付けを。該当すれば方位除けは調べれば主だった寺社で受けられます。

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華形 満
どうも落語の蘊蓄が無いと、著者が隠し味的なストーリーの流れにした意図も汲み取れずに読了してしまう。後から落語ネタを調べてみると、ああなるほどこの展開はこの落語噺の落ちに結び付けたかったのだろうと分かるのだが、余程落語に造詣深い読者でないとなかなか著者の仕組んだウィットが分からないで終わってしまうだろう。分かる人に分かればよいとの意図があったのかもしれないが、作品としてちょっと惜しい。
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華形 満
著者独特の表現手法で割とサラッと書かれてはいるが、その実、性的マイノリティーの主張やぼんやり政治的思想がちりばめられていて案外と重い内容であった。 この作風、読み始めは軽快で良いのだが、後半に進むに連れてだんだん飽きが来るのも事実。なので、肝心の終盤が案外流し読みに終わってしまった感も否めない。
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華形 満
演技を極めようとするあまり、究極の選択に辿り着く主人公・茉莉子の姿を果たして役者魂とかの陳腐な表現では括れない。ただ、最後までよくは分からなかった。
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華形 満
5つの短編の内、やはりタイトル作が秀逸で、それなりの齢を重ねた読者なら、男女関係なく刺さるのではないか? 人生終盤に差し掛かった好子の凛とした心情は「あお」の文に如実に表れている。 著者の作風ならではの、全体に漂うどんよりとした場の雰囲気も誇張せず淡々と描いているのがやはり巧い。 男性の立場でも、彼女らと同年代に差し掛かると分かりあえる部分があると思える。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/07/19(4231日経過)
記録初日
2013/07/19(4231日経過)
読んだ本
1091冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
286398ページ(1日平均67ページ)
感想・レビュー
1090件(投稿率99.9%)
本棚
1棚
性別
職業
専門職
現住所
東京都
自己紹介

「三丁目の夕日」世代のひとり。
学生時代はSF研究会に所属していた経緯もあり、筒井康隆、星新一、半村良、諸星大二郎やアシモフ等(古い!?)の作品を軒並み読破。
当時は通学時・帰宅時・在宅時・トイレ時と一日に四冊の本を並行して読み分けて年間600冊以上読破の自己記録あり。
最近はすっかりSF離れになってしまったが、筒井さんにももっと頑張って欲しいと願う一人。
片道1時間15分の通勤時が虎の子の読書タイム(夜や休日は幼い一人娘の育児・家事に追われて時間無し)なので、ひと月約7~8冊、約2000ページが一応毎月の読書目標としてます。
特定の好みの作家さんのみを読むのでは無く、出来るだけ幅広いジャンル・作家にチャレンジする様心がけています。
仕事では出張が多いのですが、出張先で目立った書店には必ず立ち寄ります。書店毎に「売りたい本」のメッセージが違って、辛い出張業務の一服の清涼剤となってます。正に「書店ガール」の世界観でしょうか?
最近、心が折れ気味の時には、ほぼ同世代のCASIOPEAの”ASAYAKE"をYoutubeで見るのがビタミン剤です。彼等を知らない若い方々にも、最近のミュージシャンには無いスピリッツを感じて貰える筈です。

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