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自分と顔や身体的特徴が瓜二つの溺死体が救急搬送されて来た｡医師の武田は旧友の城崎と共に遺体の死の原因と共に自分のルーツを探ることに｡武田の動揺と不安が怖いほど伝わって来て、城崎の明かした真実に度肝を抜かれてしまいました｡『禁忌の子』そっちかぁ！｡「1/3か…」と呟いた中川信也の心境を思うと胸が苦しくなる｡真実を知っても揺るがない武田の妻への愛に、そしてラストの出産シーンに涙が止まらなかった｡凄い作品です。

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3人組地下アイドルのルイ、イズミ、テルマ。コロナを機に危機的状況の中イズミが事務所の社長を殺してしまう。グループ内での人気の格差やアイドルとしての自覚のズレなど、チグハグでバラバラだった彼女達が事件を隠蔽しアイドルを続けることで確固たる絆を深めていき、輝きを放ちはじめる…｡物語は4周年記念ライブの舞台に立つところで終わってるのですが、その後彼女達はどうなったのか？読後想像が駆け巡りました。ルイのハードな生い立ちや、スマートな人物の裏の顔や、色々ありますが、警察は何やってるんだ？という疑問が一番大きいかな？

推しの殺人 (宝島社文庫『このミス』大賞シリーズ)遠藤かたる

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あらすじ・内容

ナイス ★11

コメント(0)2025/03/14

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小中同級生だった男女4人の長い物語｡リフォームジュエリー良いですね。買った時の、貰った時のあの想いが形を変えて受け継がれていく、まさに永遠｡

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幼い娘の命を奪った少年が、僅かばかりの少年院生活の後世に放たれたことが赦せず、自らの手で復讐する美雪｡美雪に少年の居場所を密告したのは誰か？フリールポライターの仮谷が真相を追う。今まで読んだ作品とはガラリと作風が違い、徹底して重く、終始息苦しいものだった。裁判で「目には目を」と宣言する美雪の気持ちが痛いほど心に迫る。だけど…｡仮谷が辿り着いた復讐の方法に救われ、涙があふれました。

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新人視能訓練士野宮君の、仕事に向き合う姿勢と人に接する姿勢の真面目で真っ直ぐで飾らない温かさがジワジワ心に沁みてきます。タイトルも素敵です。目の病気の怖さ、目が見えなくなる恐怖、そして人間の心の厄介さ色んなことが丁寧に描かれていて、作家さんのお人柄なのか押しが強いわけでもないのに心の深いところに温かい手で触れられたような気持ちになり、毎日の生活を丁寧に心がけようと思わせられた作品です｡

7.5グラムの奇跡 (講談社文庫と 60-2)砥上裕將

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あらすじ・内容

ナイス ★6

コメント(0)2025/02/19

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誰の人生にも罪はあり、罪の理由は人生にある｡誰もが抱く、拭えない過去を浄化に導く癒しの書｡帯に書かれた文章には過大な褒め言葉が多くて、内心言葉半分に手をつけましたが、読み終えた時には本当に癒されていました。シングルマザーの岬の強さと愛情の深さ、義姉を支える冬也の献身｡いろんな人物のその罪の深さに嫌悪させられるのに、真正面からぶつかる岬達に、彼らが憎めない人物に変わっていき、その工程に心が救われた。冬也が見つけた最後の出会い、あり得ないけど、泣かされました。

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終わってしまった。頼りになるのかならないのか、強気なのか弱気なのか、掴みどころのない猫弁百瀬だけれど、彼と関わった人達は間違いなく幸せになっている｡個性的すぎる登場人物達の中でも、ズケズケ思った事をバズーカ砲のようにぶつける七重が好きだった｡容赦なく投げつける言葉の数々、けれどそこには揺るぎない愛があり、いつもじんわり泣かされた。あゝ、終わってしまった。寂しいなぁ。

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前代未聞の誘拐事件｡攫われたのは総理の孫の英俊小学2年生｡常に常識の壁をブチ破るストーリー展開の横関先生ですが今回も楽しめました｡誘拐犯の黒幕とその想い、そして犯行に加担したメンバーの想い｡事件を追う刑事とジャーナリスト達｡個性が豊かすぎる面々にワクワクが止まらなかった。悪党が1人も登場せず、全てまぁるくおさまりホロリとさせられるシーンも…面白かった！日本のことを本気で考える政治家、実在してほしいですね。