それから、個人的に興味深かったのは中国で竹中平蔵的な供給サイドの改革、新自由主義的改革が高く評価されていることが取り上げてられていた点。私も2000年代中期から2010年代初期の胡錦濤政権時代に中国に在住した折にそうした中国の論調を目にしたことがある。当時の中国側にはそうした供給サイドの効率を高める新自由主義的改革が中国に山積する課題の処方箋として映っていた面は確かにあったと思う。その是非はともかくとして。
中国経済については昔から「光」と「影」の面が共に極端であり、故に中国経済に対する論調は楽観論と悲観論の両極端に偏りがち。本書では中国経済の「光」と「影」の面がいずれも「供給能力の過剰と消費需要の不足」という問題に由来するものでいわば「コインの裏表」であることが明らかにされ「腹落ちした」感じがする。これまでの中国はこれを経済成長の原動力ともしてきたが、現在ではそれが通用しなくなりつつあるらしい。
『マクベス』は有名な作品だけに大体のあらすじは知っていましたし、『マクベス』を日本の戦国時代に置き換えた黒澤映画『蜘蛛巣城』も見たことがあったんですが、肝心の『マクベス』そのものは読まずに来たんで、この機会に読んでみようと思いました。やはり名作ですね。
電羊齋と申します。
清朝史と阪神タイガースをこよなく愛する大阪のオッサンです。
主な読書ジャンルは歴史物、スポーツ物と旅行記です。
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また、本書では在野研究者たちの横のつながりを可能にした近代のインフラである雑誌、図書館、郵便といったものにも注目している。