時々登場人物同士の関係を整理しながら読んだ。バラバラだった登場人物たちの人生がパズルのようにかみ合っていくのを、ヘェ〜と感心しながら読み進んだ。多分全ての物語がハッピーエンドなのだろう。吉田篤弘さんが描く夜の東京は優しい街だった。

先に読んだ「『おふくろの味』幻想」もそうだし著者自身もあとがきで書いているように、家庭料理という視点で、近代から現代に至る日本の女性史を語っている。食生活が激変する様を日々の暮らしの中で実感していた世代なので共感するところが多かった。そして、和食、洋食、中華、デザートと、家族のために毎日いろんな料理に励んでいた母の姿を懐かしく思い出した。

万事適当な私にはとても真似できない丁寧な暮らしぶり。眺めているだけで心豊かになる。保護犬を3頭も引き取っていて、すごく大事にしているのには好感が持てる。

同じお二人による入門書が良かったので、もう少し勉強したくて読んでみた。章ごとに他にも何人かの専門家が執筆している。SNSカウンセリングを行ううえで必要最小限の知識と情報が網羅されている。注釈付きで架空事例も掲載されていて実践にも役立ちそう。

ミナペルホネン の皆川明さんからの詩の便り。まるで小学生の男の子が書いたような詩が並んでいる。ピュアというのだろうか。新鮮だった。

時々登場人物同士の関係を整理しながら読んだ。バラバラだった登場人物たちの人生がパズルのようにかみ合っていくのを、ヘェ〜と感心しながら読み進んだ。多分全ての物語がハッピーエンドなのだろう。吉田篤弘さんが描く夜の東京は優しい街だった。

お二人とも楽しそう。心の支援のオタクとガチオタクの対談。膨大な知識と経験に裏づけられたやりとりは小気味良く響き合っている。心の病を治すとはどういうことなのか、斎藤環氏の「治りはするけれど成熟はしないといったところでしょうか。」という発言には納得。

吉田篤弘さんの月舟町三部作のこれも番外編。隣町からつむじ風食堂に通ってくるリツ少年が、周りの大人たちから「仕事」について話を聞く。いろんな仕事観が語られるが、その全てに共感できた。

アメリカテキサス州で行った講演の記録。当地のユング派の人たちに向けた英語での講演録なので、わかりやすい解説で読みやすかった。