ミニシアターの売店で購入。紬のデザインが使われたカバーが美しい。浦野理一氏のことはほとんど知らなかった。染織作品だけでなく、自宅や蔵書、彼の作品である着物を纏った昭和の女優たちの写真が多数。眺めているだけで心豊かになる一冊。

ミニシアターの売店で購入。紬のデザインが使われたカバーが美しい。浦野理一氏のことはほとんど知らなかった。染織作品だけでなく、自宅や蔵書、彼の作品である着物を纏った昭和の女優たちの写真が多数。眺めているだけで心豊かになる一冊。

自分語りと自分語りからの小説では、受ける印象が随分違うのだなと思った。吉田篤弘さんの場合はエッセイより小説が好き。村上春樹は小説よりエッセイな紀行記が好きなのと対照的。何故なのか自分でもよくわからない。

吟行というのに憧れるが、つい細かいところまで説明したくなって俳句が作れない。この本には作れるようになるためのヒントがたくさん書かれていた。

それぞれの柿の葉寿司にまつわる思い出集。ほのぼのとしたエピソードと透明感のあるやわらかなイラストにほっとした気持ちになる。

小説がとんでもない怪作揃いなので身構えて読み始めたが、予想に反してごく普通のエッセイだった。時代とともに忘れ去られていく伝統的な暮らしを惜しんだり、便利さばかり追い求める風潮を嘆いたりしている。

ケータリングのお弁当などで人気の料理人、麻生要一郎さんのフォトエッセイです。手作りの夕食の写真が主ですが、外食の写真もあります。今日は簡単にとか、たまには手抜きで、なんて言いながら、ささっと何品も食卓に並べてしまう手際の良さに感心するばかりです。

エッセイというので身辺雑記的なものかと思って読み始めたら予想外に観念的な内容だった。精緻な言葉が作り出す静謐な堀江ワールドを、ゆらゆらと彷徨っているような心地良い時間だった。