青山美智子さん初読。綺麗で優しくて温かい話だった。川沿いの桜並木にあるマーブル・カフェで働くようになった僕。彼は決まって木曜日の午後３時にやって来て、ココアを注文する女性に恋をする。ここから始まり、カフェの常連をきっかけに、東京とシドニーを舞台にして人と人が繋がっていく。悲しい思いをした時期があっても一生懸命生きていれば誰かが見ていて、認めてくれる。そんな希望を抱かせてくれるエピソードの数々。色が効果的に使われていた。そして読者として一番嬉しかったのが最後に僕の恋が報われたこと！明るい気持ちになれる佳作。

青山美智子さん初読。綺麗で優しくて温かい話だった。川沿いの桜並木にあるマーブル・カフェで働くようになった僕。彼は決まって木曜日の午後３時にやって来て、ココアを注文する女性に恋をする。ここから始まり、カフェの常連をきっかけに、東京とシドニーを舞台にして人と人が繋がっていく。悲しい思いをした時期があっても一生懸命生きていれば誰かが見ていて、認めてくれる。そんな希望を抱かせてくれるエピソードの数々。色が効果的に使われていた。そして読者として一番嬉しかったのが最後に僕の恋が報われたこと！明るい気持ちになれる佳作。

突然婚約破棄された明日羽がやりたいことリスト（ドリフターズリスト）によって、そして今まで気づかなかった、周りの人達との新たな関わりの中で再生していく話。婚約破棄でなくても、人生のどん底からの這い上がり方のヒントを教えられた感じだ。リストに何を書くか、その書き方も試行錯誤で、心身の状態も一進一退だったけれど、もがきながら少しずつ前に進んでいく明日羽に寄り添いながら読み進んだ。基本、彼女自身を含め、周囲の家族や幼馴染や同僚は皆良い人達ではあるのだが…結局、当たり前の毎日を大切に生きていくことなんだろうな。