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2023年2月の読書メーターまとめ

アップルティー
読んだ本
4
読んだページ
1131ページ
感想・レビュー
4
ナイス
94ナイス

2023年2月に読んだ本
4

2023年2月のお気に入り登録
1

  • りすちゃん

2023年2月のお気に入られ登録
1

  • りすちゃん

2023年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アップルティー
7つの短編を収録した作品集。超短編の「銀色のかぎ針」と「缶入りドロップ」は小川洋子さんにしては(?)とても素直なすっと入ってくる話だった。その他はそれぞれ個性的ではあるけれど、小川さんらしい、目の付け所がユニークな、ひっそりとした関係性や生き方に光を当てた話だった。「海」の不思議な楽器、鳴鱗琴を小さな弟が奏でるのを聞いてみたい、「ガイド」の題名屋に自分の思い出に題名をつけてもらいたいと思った。「バタフライ和文タイプ事務所」は和文タイプが懐かしく、活字管理人にとても惹かれた。そして珍しく官能的な話だった。
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2023年2月にナイスが最も多かったつぶやき

アップルティー

2023年1月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:1173ページ ナイス数:77ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/391991/summary/monthly/2023/1

が「ナイス!」と言っています。

2023年2月の感想・レビュー一覧
4

アップルティー
7つの短編を収録した作品集。超短編の「銀色のかぎ針」と「缶入りドロップ」は小川洋子さんにしては(?)とても素直なすっと入ってくる話だった。その他はそれぞれ個性的ではあるけれど、小川さんらしい、目の付け所がユニークな、ひっそりとした関係性や生き方に光を当てた話だった。「海」の不思議な楽器、鳴鱗琴を小さな弟が奏でるのを聞いてみたい、「ガイド」の題名屋に自分の思い出に題名をつけてもらいたいと思った。「バタフライ和文タイプ事務所」は和文タイプが懐かしく、活字管理人にとても惹かれた。そして珍しく官能的な話だった。
が「ナイス!」と言っています。
アップルティー
ネタバレ少年時代の仲間の一人だったエリーが死に、その死への関与が疑われて故郷キエワラを去って20年、メルボルンで連邦警察官となったアーロン・フォークは当時の仲間ルーク・ハドラーの妻子殺害及び自殺を知り、キエワラに戻ってくる。ルークの両親の依頼で彼は地元の警官レイコーと真相究明に乗り出す。当時と現在が交互に描かれ、2つの事件が同時進行する。干ばつに喘ぐ閉鎖的な田舎町。2人の捜査の如く粘り強く丹念に読み進むとトリッキーなストーリー展開の果てに納得の真相にたどり着いた。手に汗握る犯人確保の場面と抒情。読み応えがあり。
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アップルティー
小川洋子さんらしいと言えば言える比較的新しい短編集。しかしいつもの静謐さはあまり感じられず、それぞれのストーリーの特異さが際立っていたように思う。いくつかは声がテーマなのかもしれない。人は何に夢中になってもいいと思うが、それが所謂世間の普通の人達に迷惑とされ、阻止される様が痛々しい。登場人物達に寄り添いながらも残酷とも言える客観的な視点を忘れないのもいつもの小川さんらしかった。
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アップルティー
不思議で寂しい話だった。子供時代を開発途上国で過ごした羽野は当時自宅の庭が唯一自分でいられる場所だった。その体験から、彼は帰国してからも植物としか心を通わせられない。周囲の女性達とは一定の距離をおき、それ以上は踏み込まない。それは自分を守るためでもあり、良しとしてきたのだが…関わる女性達はそれぞれの人生の中でもがき苦しみ、羽野に苛立ち、去っていく。羽野の気持ちも女性達の気持ちも分かる。人は皆違っていて、分かり合うのは無理だというのは悲しいけれど正しい。羽野の庭を壊したら変わるのだろうか。植物の描写が秀逸。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/09/14(4136日経過)
記録初日
2013/09/14(4136日経過)
読んだ本
385冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
123542ページ(1日平均29ページ)
感想・レビュー
379件(投稿率98.4%)
本棚
0棚
自己紹介

読書好きと言うのがはばかられるほどの読書量ですが、マイペースでぼちぼち読んでいます。世間の評価や既成概念に囚われず、読みたいものを読みたい時に読んでいけたらと思います。感想は記録として、文章が少しでも上手になるように、そしてボケ防止のために書いています。

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