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2022年12月の読書メーターまとめ

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読んだ本
12
読んだページ
3261ページ
感想・レビュー
12
ナイス
1494ナイス

2022年12月に読んだ本
12

2022年12月のお気に入り登録
2

  • 空
  • とん

2022年12月のお気に入られ登録
2

  • 山口透析鉄
  • とん

2022年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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小説の骨格は人情話で、郷愁と母への想いを描いたよくある話なんだが、SFっぽいというか、すごく現代的なエッセンスをまとっていて面白かった。VR、体験型イベント、AIとかそういう装飾で物語が進むのに、結局描いていたのは感情の在り方で、大切なものは情動というか、自分がどう感じるかというその一点だけなのかもしれないと思ったりした。喪失とか、感傷とか、そういったものが人間の真ん中にあるのかもしれないなんて思った。
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2022年12月にナイスが最も多かったつぶやき

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今月は、結構当たりを読んだ気がする。2022年11月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2663ページ ナイス数:1182ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/401971/summary/monthly/2022/11

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2022年12月の感想・レビュー一覧
12

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この世界観はハマってしまう、そんな薬でもキメてそうな疾走感と、可笑しい設定っぽいけど割とリアルだなみたいな狭い道を進んでくる内容でとてもよかった。結構エログロとは異なるけども、いわゆるそういう行為だよなという描写が、さらっとしてて、でも下品じゃなくて、でも生々しいという絶妙なバランス、強さみたいなものを感じる尖った文章がよかった。変態性癖を描くなんていう安易なことはしないという気概すら感じた。よかった。
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そんなに暗くない芥川賞作品だった。タイトルの通りのことを筋肉であり、生活であり、人格であり行っていく過程を淡々と描いていて、現状から変化しているのか、とどまっているのかわからない有耶無耶な感じと、正しいと妄信するように進む姿には既視感に近いものを覚える。自意識と折り合いをつけていくようでもあって、お爺さんに対して介護という名前の虐待めいたものを考えたり、そういう自意識と関係なく、お爺さんがさぼりもするし、生きているというのが生々しくてよかった。
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風変りな二人組が、警察とは異なる視点で事件を暴く。設定としてはありふれた素人探偵ものなんだが、仕立て屋とヴィンテージ屋という組み合わせで、やたらトリッキーな登場人物で彩られていて面白かった。事件の悲しさは有り余るものがあるけども、登場人物たちも、何かしらの過去なり、こだわりのもととなるものがありと影があるのがスパイスになってた。とはいえ、そういう難しいことを吹っ飛ばそうとするそれぞれのキャラの気概が気持ちよかったし、アルビノの上顧客キャラが破天荒すぎて大好きになった。
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女ヲタクの生態をつづった本として価値が高い、などと思ってしまう怠惰と趣味と独り言をふんだんに掲載したエッセーでした。脈絡とかテーマとかそういうものは存在せず、こういうことがありましたというだけなんだが、秀逸な悲喜劇になっていて、総じて楽しそうと本人が心外な!と怒るであろう感想を抱くに至る本だった。女友達と、相手の話を一切聞かないまま自分のことをしゃべりあうという会話というか、儀式めいたものが大変興味深いと思ってしまった。女性あるあるなんだろうな。
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探偵めいた作家が、様々な奇妙な事件に触れるといった感じの短編連作。実際は連作じゃないのかもだけど、共通した設定に読めてかなり面白かった。推理もよいが、どこかオカルトめいているような部分もあって、様々な短編が楽しめた。特にプロの殺し屋についての考察と物語が白眉で、リアルと作り話とのかけ合わせ方が絶妙だと感じて実際ないだろうと思いつつも、こういうのならあるかもみたいな感じを浅すぎず、くどすぎずにやってのけているのがよかった。読みやすくてあっという間にページがなくなった。
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思うところがあって、演技の勉強をと読んでみたんだが、これまで自分が演技と考えていたことの浅はかさに反省してとても面白かった。技術論というよりは、練習とその時の心構えが重点的に書かれていて、実際ワークの方法も載ってるから試しにやってみるけど、難しいことこのうえない。シナリオやセリフと、感情の元は別というのができそうもなくて、主人公に感情移入していなくても、怒るシーンなら今までで一番怒ったことを思い出してその感情のまま、シナリオを進めるとか、演じる(表現)へのアプローチがわかって面白かった。
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あひるを飼うというだけのことなんだが、それによって副次的に訪れたものについて、誰も何も言わないのにすごく期待していて、そのためのあひるというものが必然になっていくというか、世の中こんなことばっかだよなと思わされる、なかなか露悪的な内容でよかった。他にも短編が収録されているけど、総じて、みんなが語らないけど期待しているある種の未必の悪意というか期待について、無垢といえる子供のような存在が突然指摘してくるというばつの悪さを描いていて、ひやりとしつつよかった。
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人事にビッグデータを利用しようというお話だが、書かれていた通り、やってみないと効果はわからないし、そこまでの道程がとてつもなく長いということがよくわかった。これでは予算つけにくいよなぁ。データをもとに進める話なのに、最終評価があいまいにならざるをえないというのが、なんともなぁなんて思ってしまった。一つの手段としてはあるんだろうが、片手間でできるものでもないので生かせる企業は少ないだろうと思ってしまった。
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小説の骨格は人情話で、郷愁と母への想いを描いたよくある話なんだが、SFっぽいというか、すごく現代的なエッセンスをまとっていて面白かった。VR、体験型イベント、AIとかそういう装飾で物語が進むのに、結局描いていたのは感情の在り方で、大切なものは情動というか、自分がどう感じるかというその一点だけなのかもしれないと思ったりした。喪失とか、感傷とか、そういったものが人間の真ん中にあるのかもしれないなんて思った。
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副題の通りの内容なんだが、ものすごいバイタリティで人生を切り開いてきた著者の半生記。先天的な障害を抱えながらも、前向きに生きて、自分がしたいこと、信じることを邁進してきたというのが清々しい。伴侶との出会いも描かれているんだが、訳の問題か、死に別れそうな描写ばかりでひやひや読んだけど、素晴らしいパートナーと仲睦まじいだけだった、おめでたい。民族植物学という、あやしげと捉えられそうな分野ということもあり、研究資金との悩ましい戦いも大変そうだが、応援したくなるすごい人だ。
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こういうアメリカのドラマありそうだなという、現代を舞台にして、それぞれの立場ですったもんだしながら、アメリカの在り方を問うような事件と関係が進むという物語。人間模様がややこしいというか、独特の縺れ具合で、まさか最後にそんなオチがという終わり方をして衝撃的だった。ひっこみがつかなくなった嘘のせいでというのはよくあるけど、ここまで酷いのわと戦慄してしまった。そういうある種身勝手な人たちはさておいて、自分を見つけようと主人公が羽ばたいていくように終わるのはよかったと思うのである。
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ちょっとだけ違う局面から次の一手を考える本。序盤は定跡の変化講習のようでもあり、すごくためになった、気がする。やってみると、当たり前だけど前にどっかでやったやつじゃないかと答え見てからわかるようなことが多いのが切ないけども、中盤のリードを広げる手なんかがわかると楽しい。終盤は実践詰将棋みたいな問題ばっかりだけども、局面違いで、詰ませるか、守るかという問題とかがもっとあるとよかったなと思ったのである。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/10/22(4003日経過)
記録初日
2004/12/04(7247日経過)
読んだ本
2023冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
601674ページ(1日平均83ページ)
感想・レビュー
1762件(投稿率87.1%)
本棚
13棚
性別
年齢
46歳
血液型
A型
職業
事務系
現住所
滋賀県
外部サイト
自己紹介

なんでも読もうと思います。
歴史、経済、理系の本が好きです。
趣味でサボテンを育てています。

好きな作家さん
夏目漱石、司馬遼太郎、円城塔、吉田修一、篠田節子

参加コミュニティ1

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