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2025年1月の読書メーターまとめ

タケゾウ
読んだ本
8
読んだページ
3159ページ
感想・レビュー
8
ナイス
25ナイス

2025年1月に読んだ本
8

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

タケゾウ
人間である以上他者からの「好嫌」の感情から逃れる事は出来ない。ところがこれほど「嫌われた」という言葉が板についた人はいないのではないだろうか。何故そこまでして「嫌われる」事に徹する事が出来たのか、本書は選手、コーチ、フロント、スカウトと立場の異なる12人の証言と、落合の番記者であった筆者の視点が交互に重なり合いながら進行していく。特に筆者による関係者の細やかな心の襞の部分を綿密に描いた描写はさながらミステリー小説を読んでいるかの如くである。「人間、落合博満」の知られざる姿に迫る稀有な一冊になる。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
2025/01/03 09:11

☆ 横レス失礼します。「何故そこまでして「嫌われる」事に徹する事が出来たのか」この視点は素晴らしいと思います。同著の感想の中ではダントツに良いと感じました。駄文失礼。

タケゾウ
2025/01/06 19:44

本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)> コメント頂きありがとうございます。 落合という人はむしろ、わざと嫌われているようにしているのではない、 とないかと錯覚してしまうところがあります。 とにもかくにも勝つことに徹した結果ではあるのでしょうが。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
8

タケゾウ
AI、インターネットといった情報技術はソフトウェアなくして成立しない。、 そしてソフトウェアは半導体、ハードディスクといったハードウェアの上に成り立っている。 そのハードウェアもまたレアメタルといった素材無くして成立しない。 これは情報技術に限らず、自動車といった他の技術にも共通する。 したがって、あらゆる技術は「素材」の上に成り立っているといっても過言では無い。 現代文明はあらゆる「技術」によって支えられている。 「素材」は世界史を変える力を持つという事に感銘を受けさせられる一冊になる。
が「ナイス!」と言っています。
タケゾウ
本書は居候することになった猫を語り手に、 書生である主人と主人の下を訪れる客人たちとその周囲の人々が滑稽な視点で語られる。 キリスト教において全知全能の存在は神のみとされている。 本作は「神」の視点をひょんなことから居候した「猫」に置き換えて描写している。 世欲の価値観を超越した「神」の視座を「猫」という身近な存在に置き換える事で、今まで例を見ないユーモラスな姿を描写を見せてくれる文豪の傑作である。
が「ナイス!」と言っています。
タケゾウ
数学程得意、不得意がはっきりと分かれる科目は珍しい。 個人を顧みると計算問題は解けるのに、応用問題となると全く歯が立たなくて散々な成績だった。 にも関わらず何故か数学そのものは決して嫌いではなかった。 複雑な事象の本質を一つの原理で解明してしまう定理や公式が持つ力、また 数学の概念が包有する奥深さに惹かれていった。 著者は数学の本質は計算や技巧にあるのではなくその思想、考え方にあると述べる。 本書は数学思想の歴史を古代ギリシア、中世、17世紀、そして現代と時系列を辿って解説していく。
が「ナイス!」と言っています。
タケゾウ
政治と科学は本質的に相容れない存在である。 科学は俗世間のしがらみから離れて純粋に自然界の真理を追究するなら、政治はむしろその対立と向き合って対立の利害関係の調整を行うことが求められる。 人類に「核」という「火」を与えた事がもたらす苦悩、 そして、「核」という「火」を与えた事に対する罪悪感から、水爆開発、核拡散に反対、核の国際管理を訴える運動を行うことになる。 俗世間のしがらみから離れて、真理を追究しつつ、 俗世間が抱える問題、葛藤といった政治的問題から真正面から向き合った政治的科学者の半生を描いた大作。
が「ナイス!」と言っています。
タケゾウ
トルストイは戦争と平和の中で、 「歴史を作るものは一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活にほかならない」という歴史観を述べている。 にローマを下支えしていたのは歴史に名の残らない無名の人々の集まりだったのだ。 著者は、歴史において彼らは小さな点に過ぎないかも知れないが、 その点の集合が古代ローマを描き出すひとつの絵になる、と述べている。 1つとして同じものはない彼らが各々が辿ってきた軌跡を追っていく事で、 当時のローマの人々の暮らしがリアルに情景に浮かんでくるのは不思議な感がある。
が「ナイス!」と言っています。
タケゾウ
「一〇〇兆円」という金額は一個人にとっては途方もない金額であろう。本書は「一〇〇兆円」を地球環境の保全、科学の発展といった、世界のためになることに使う、また、それを一年間で使い切る、という制約を立てて如何なる施策が可能かを考察する。各章には掲示した案を実行するために必要な具体的な金額が掲示されている。「金額」の具体的な見積が算出出来るということは、少なくとも物理的意味合いにおいてはこれらの施策は現実に実現可能だということになる。 正に本書は「人類補完計画の見積書」であると感じさせる一冊になる。
が「ナイス!」と言っています。
タケゾウ
人間である以上他者からの「好嫌」の感情から逃れる事は出来ない。ところがこれほど「嫌われた」という言葉が板についた人はいないのではないだろうか。何故そこまでして「嫌われる」事に徹する事が出来たのか、本書は選手、コーチ、フロント、スカウトと立場の異なる12人の証言と、落合の番記者であった筆者の視点が交互に重なり合いながら進行していく。特に筆者による関係者の細やかな心の襞の部分を綿密に描いた描写はさながらミステリー小説を読んでいるかの如くである。「人間、落合博満」の知られざる姿に迫る稀有な一冊になる。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
2025/01/03 09:11

☆ 横レス失礼します。「何故そこまでして「嫌われる」事に徹する事が出来たのか」この視点は素晴らしいと思います。同著の感想の中ではダントツに良いと感じました。駄文失礼。

タケゾウ
2025/01/06 19:44

本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)> コメント頂きありがとうございます。 落合という人はむしろ、わざと嫌われているようにしているのではない、 とないかと錯覚してしまうところがあります。 とにもかくにも勝つことに徹した結果ではあるのでしょうが。

が「ナイス!」と言っています。
タケゾウ
トヨタ自動車は世界に名だたる自動車メーカーであるが、 世界一の座に持ち上げた要因は一見単調とも言える作業を秒単位で見直して生産性を高めていく「KAZEN」と呼ばれる工程管理活動にある。 何が言いたいかと言うと一見単調と思える作業だとしても、 それを深く突き詰めるか否かで、その成果は雲泥の差を生むということである。「ID野球」で、 野球を頭脳スポーツに変えた筆者の思考のプロセスは、「野球」という枠組みに捉われない普遍性を含有している。 野球についての解説書ではあるものの、働く全ての人に薦めたい一冊である。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/18(4088日経過)
記録初日
2023/10/13(502日経過)
読んだ本
85冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
28441ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
85件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

時代が変わっても色あせない、古典を中心に読んでいます。

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