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2024年1月の読書メーターまとめ

へい
読んだ本
10
読んだページ
3057ページ
感想・レビュー
10
ナイス
157ナイス

2024年1月に読んだ本
10

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

へい
どうしてこうも貧乏くじを引き続ける人が生まれてしまうのか。また1人称というかその人物の視点で語るとすごく善人のように思えるものが、次の章で別の人物の視点に立つと、独りよがりというか、自身の正義感に溺れたり、酔ったりしているように感じるのが、人間の多面性を描いているなと思った。幸乃に頑張れということがいかに酷なことであり、言葉を投げかけた人物の高みの見物具合は幸乃にどれだけの失望を与えたことだろうか。聡がもう少し踏み込めばなんとかなったのではないかと思った。今年は死刑制度を考えるを一つのテーマにしようと思う
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

へい

2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2840ページ ナイス数:164ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/427866/summary/monthly/2023/12 年末ダッシュでなかなか読めました。

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2024年1月の感想・レビュー一覧
10

へい
これは抜群に面白い作品でなんで賞レースに引っかかていないんだと思ったけれど、本屋大賞に関しては相手が悪かったの一言に尽きる。昭和の時代であれば、片親の虐待というのは割とあっても問題視(もちろん不憫だと心を痛めていた人はたくさんいただろうけれど)していなかったのだろうなと思う。何より行政がうまく機能していないところなんかがすごくよく描かれているし、行政の人だって、今の水際作戦のような冷たさはなく、最大限制度の中でできることを考えて動いてくれている人たちもいたということはちゃんと記憶しておきたいと思う。
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へい
時代小説ではあるけれど、チャンバラものじゃないし、勧善懲悪になっていないのはとてもよかった。ただ直木賞の選考で桐野さんがおっしゃっていたのと近いかもしれないけれど、女の業みたいなものにこだわりすぎて、話のバリエーションが広がらなかったところが残念である。あとは女性の乳房の描写がやたらと多かったのは、男性読者のおじさん向けのサービスだったのだろうか。ここは必要なかったように思う。算学の話がいくつかあって、そこはとてもよかったし、江戸時代でもこういう人はいたんだなというのが分かったのはとてもよかった。
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へい
山田詠美さんの作品をそこまで読んでおらず、直木賞受賞作家で芥川賞の選考委員という肩書の方で知っていた。そして本書を読みそりゃ芥川賞の選考委員になるなと思う作品だった。角川版の解説が村上龍さんだったためこちらの版を購入したけれど、この解説によって、私が山田詠美さんとあったらたぶん失神するだろうなと思った。ほぼ私と同い年の作品で、おじさんが読んでも新しいというか全く古さを感じないということがすごいなと思うしこの時代にこんな匂うような作品を書き上げているのがすごいなと思った。今後も山田さんにご活躍いただきたい。
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へい
競馬はロマンという点はうなずけた。ただもう少しコンパクトにできた本のようには感じた。そうなのに、アルバイト希望の女の子の名刺を受け取りつつ、それを後になっても特になんの発展もなく終わってしまったのはやはり残念である。人物描写が、バブル期のトレンディドラマみたいだったのが、競馬界隈もこんな人物だらけなのかな?となった。お酒を飲まないので、バーとか行かないのだけれど、バーに行くとこういう人が多いのだろうか。半グレの描写が大沢在昌さんとかの小説に出てくる連中と違ってチンピラっぽくあまり怖さを感じなかったのが残念
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へい
死刑判決を受けた人の生育環境に関して、自己責任的な形で他にもに似たような環境でも、犯罪をおかさない人はいる的な形で否定することがあり個人的にはこれに今一つ納得がいっていなかったけれど、そういう社会問題を放置して個人に責任を帰する形にするというのは現代の日本人のメンタリティにかなり親和性が高いなと納得した。フランスでの滞在というのが大きかったように読めたため、欧州社会における制度や人権の捉え方が全く違うなと思った。最後の方で数字交えて説明されるため厳罰化=犯罪率低下につながらないということは大事な指摘。
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へい
ウマ娘アニメ3期の最終回を見るまでは読まないようにしようと思い取っておいた。ウマ娘のウイニングライブというシステムを生み出したのはキタサンブラックのセレモニーからだったのではないかと思った。7つのG1を勝利したけれど、それなりに取りこぼしているからこそ愛される馬だし、そりゃアニメ化もできるよなと思った。たぶんイクイノックスは強すぎて作品として盛り上げるのはすごく難しいし、たぶんあの世代だったらドウデュースを主役にした方が盛り上げられるだろうなと思った。キタサンブラックのおかげ血統だけではないんだなと思った
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へい
本書を読む前は、死刑になりたいからという理由で事件を起こす人間が出ているからこそそれを無くすためにも反対という考えだったけれど、本書を読んで死刑を実際に行うのが言い方は失礼だけれど末端の刑務官の方で、心理的負担がその方たちにかかりすぎるという点もありますます反対する理由ができてしまった。実際に執行命令を出す法務大臣がどれだけの心づもりでサインしているかという点に非常に疑義がある。せめて執行の命令を出すのなら、執行の現場に足を運んでほしい。末端が重責を担うのは、公務員では当たり前になりすぎているのを危惧する
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へい
池上さんの書籍にしてもかなり踏み込んだ内容だったなと思う。入試対策としての高校までの学びだと太平洋戦争まではきっちりやるのに戦後になると、歴代首相の名前を覚える程度しか暗記せず、大学でも自身が関心をもたない限りなかなか学ぶ機会のない範囲だなと思う。新聞なんかは知っていることを前提に記事が書かれがちで、それが新規読者を得られない要因になっていると思う。参考文献の数なども含めこういうちゃんと過去の文献を積み重ねた歴史を語る本がなかなかなく、また読みやすさもあるため、非常に重要な一冊なんじゃないかと思った。
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へい
どうしてこうも貧乏くじを引き続ける人が生まれてしまうのか。また1人称というかその人物の視点で語るとすごく善人のように思えるものが、次の章で別の人物の視点に立つと、独りよがりというか、自身の正義感に溺れたり、酔ったりしているように感じるのが、人間の多面性を描いているなと思った。幸乃に頑張れということがいかに酷なことであり、言葉を投げかけた人物の高みの見物具合は幸乃にどれだけの失望を与えたことだろうか。聡がもう少し踏み込めばなんとかなったのではないかと思った。今年は死刑制度を考えるを一つのテーマにしようと思う
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へい
今年一冊目の読了にして、もしかすると今年一番良かった本になる可能性のある一冊だった。人生の中で一つでも選択することだったり、巡りあわせが違えばそんな悲惨な結果にならなかったのではと思うくらい破滅していくある種の美しさすら感じた。バブルが崩壊していくのと少しずれはあるのかもしれないけれど梨花が崩壊していくのが並行していて、90年代の市井の人間を描いたという意味で記念碑的作品と言ってもいいと思う。金銭感覚が狂っていく様が私にも感じたことがあるので、本当に気を付けていかないといけないなと戒めなければいけない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/23(3775日経過)
記録初日
2013/10/10(3880日経過)
読んだ本
1726冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
531722ページ(1日平均137ページ)
感想・レビュー
1194件(投稿率69.2%)
本棚
10棚
性別
年齢
37歳
血液型
A型
職業
事務系
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

文芸、ミステリ、ラノベのようなジャンルや男性・女性など性別を問わず読んでいます。

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