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miyu
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『一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる。』救いがたい未来を目前にした物語のはずなのに読んでいて少しも殺伐とした気持ちにはならないのが不思議だった。それはディストピアの悲惨な世界を描くよりも前に作者が人の気持ちの複雑さや愛おしさを丁寧に追っているからに違いない。友樹や雪絵の気持ちが分かりすぎて泣きたくなる。希望を失い明日を閉ざされた彼らが最後に手に入れたかったのは、物でも名声でもお金でもない、ただ愛する存在たちだった。それはまさしく凪良ゆうの真骨頂だ。BLと一般作品と凪様はやっぱりなんの変わりもなかった。
miyu

あれ。行き違いになりましたね!私もいまRené。さんのとこに書き込んできたの。後ほどまた!時間がある時に声かけてください。

10/19 14:19
René。

おっと、此方こそありがとう!了解です。僕も話すと長くなりそうだから…w

10/19 14:35
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0255文字
miyu
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ホラー作品か。でもとても読みやすかった。『先生と化物のものがたり』に通じる世界観だ。"すー"は元はお社に祀られていた神様だった。お社が崩れたあとは家々の床下を順番に回って家人に喋りかけているが不吉だからと誰にも相手にされない。それどころか「歩く回覧板だと思って無視」されている。夫や義母とうまくいっていない気弱な湯美枝が楽しげに関西弁で話しかけてくる"すー"に気を許してしまう気持ちも分からなくはなかった。周囲の理解を得られなくても自分にとってだけは安らぎや心の支えになる存在がいるのは、きっと幸せなのだろう。
miyu

関西弁のせいか"すー"にはそれほど、おぞましさを感じなかった。それが耳子さんの意図するところなのか、あるいは外れなのかは分からない。私なら自分の中には絶対入れないなー。どんなに寂しくても独りの存在でいたいもの。でも時々床下の"すー"と下らないお喋りして愚痴言って発散するのは楽しそうだな。

09/27 15:19
0255文字
miyu
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よかった。単純によかったがレビュー書くのは「スゲー難しい」としか言えない(読まれた方なら共感してくださる筈!)この作品の敵役は敵役に徹していて微塵も同情の余地がない。なので彼らの顛末にはスカッとする。しかし非常に分かりやすい設定ながら言ってることは案外タフなのだ。だからこそ考え込んでしまった。人は見かけに非ず(人じゃないが)、けれどもやはり私たちは見かけにこだわるし世間体も気になるし、周囲に流されて本質を見失ってしまうことが多い。失ったことさえ気づかずに生きてゆくことばかりだ。途中で何度も泣かされた。
miyu

異形の存在と心を通わせるというテーマは、このあと読んだ『すーの音』とかなり共通するが、この作品ではがっつり交わってしまう。そのシーンがわりと長いし詳しくて、正直言うと正視出来ない部分もあった。野原さんは交わりを最終的には精神的なものとして捉えていると思う。それでもBLとしての商業ベースに乗せるためには、ここまで詳しく書き込まなきゃ駄目なのかな。異形のチカちゃんが自分を「おれ」っていうとこはむしょうに可愛いし、自分を犠牲にしても愛する人を守ろうとする一途な想いには泣かされた。結果よしということか。

09/25 18:19
0255文字
miyu
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兄を愛したが拒絶され断絶したまま独りで生きる将棋士・雨瑠と、その兄の忘れ形見・夏樹の恋の話。実際は兄は雨瑠の従兄なので雨瑠と夏樹は叔父と甥ではない。自分は将棋に全く疎いから話についていけるか心配だったが杞憂だった。棋士の張り詰めた生活ぶりや対局時の極度の緊張感がストレートに伝わってくる。それがむしろ雨瑠の夏樹への複雑な気持ちに重なって感じられてとてもリアルだった。だいぶ前から両親の不仲やその理由(弟への隠された父の愛)を知っていただろう夏樹は会った事のない雨瑠に既に惹かれていたのだろうなとさえ感じられた。
miyu

ちわわにゃんこさん、こんにちは!読まれたんですね~野原さん、いいですよね?私もKindleで漁ってるところです。本当は紙でほしいところです。

09/25 11:45
ちわわにゃんこ

登場人物もお話も魅力的ですよね。私も野原さんが読みたくて、入ったりやめたりしているKindle Unlimitedにまた入りましたw 紙でも出してほしいですね!

09/25 12:32
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0255文字
miyu
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(kindle unlimited)貧しい農家から娘が遊郭に売られるのはよくある話だが、売られた姉に無理矢理ついてきた弟が主人公。学もなく顔の傷のせいで醜い容姿であっても心根のしっかりした志津夫。哀しい目に遭ってばかりなのに人(遊郭のお姉さんも含め)にやさしく芯がある。糸夜でなくても惹かれてしまう。ありきたりの設定を特別な物語にしたのは人物の造形がしっかりしているからか。どの人物にも生きてきた背景があることを野原さんは暗に語る。敵役の轟にさえ哀しい過去を背負わせている。本当に巧い。追い続けたい作家さんだ。
miyu

玉ちゃん、ほんとオススメ〜!でも紙では出てないみたいで、私はkindleで読んだよ。unlimitedに入ってたから。

09/23 17:07
miyu

タイトルが素敵だなと思って読み始めました。

09/23 17:08
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miyu
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今まで知らずにいたのが口惜しい。まるで夜の帳にそっと囁く宝石のようだ。ほんの一瞬のシーンを描きながらも人が歩んできたであろう年月を読み手に難なく披露し悟らせる。一方である一生を淡々とダイジェストのように語り続ける作品もある。私たちはそこに描かれない感情や行動を想像し、登場人物に寄り添うように物語の中に入り込む。人の一生は短いようで長く、また、長いようで短い。胸をつく喜び、わけもない憤り、耐えきれない哀しさ、その不可思議な真実をパールマンは鮮やかな魔法のように提示しつつ自由自在に語り尽くす。とてもよかった。
miyu

順番が逆になったが、先に読了した『蜜のように甘く』がとてもよかったので、こちらの作品集も期待値大で読み始めた。しかし正直言うと厚すぎる本に手が疲れた。それはけしてパールマンの作品の価値を下げることではないが、これだけの数の短篇が一冊の本に集まっていると各々がどれも逸品であるにも関わらず印象が薄くなる。先に読んだ作品の内容を「あれ?なんだっけ?」と何度も思った。

09/22 13:56
miyu

集中力には自信のある私だが、本が重いせいか今回は一気読みができず、読了にかなりの日数が必要だった。少し根をつめて読むと疲労感を覚えて数日は放置、という状態が続いた。『精選された作品』と『新しいの作品』と分冊にした方がよかったのではないだろうか。(予算の関係など難しい問題があるのだろうが)内容が素晴らしいだけに惜しい気がする。

09/22 13:57
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miyu
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人は誰かから大切に思われ愛されていると、それ以上の想いを相手に渡そうとする。そのためにうんと頑張るし少々辛くても前向きになろうとする。けれどどうでもいい、取るに足らない存在と扱われていると本当にそうなってしまう。幸紀がそうだったように。天志の心のうちがそうだったように。彼らは逢うべくして巡りあい心を癒しあい、互いの荷物を再確認して繋いだ手をそっと離した。寂しくて切ない。一人きりになった人生は耐えられない。でも一方は待ち続け、もう一人も悔いなく過ごしたからこその再会だったに違いない。とても幸せな物語だった。
みった

俺も買わないようにしてます(苦笑) ここまで買わないように避けてるのは、絵が好みじゃないのがキテますね(;^ω^) でも、ストーリーで何時も買おうかどうか迷って結局買ってないんですけどね(笑) 書店で試し読みをして興味があるんですが、買わずに帰宅ですね(;´∀`) 切なそうで終わり方が納得いかないかもって思ってですね。

12/26 01:03
みった

でも、天使くんが舞い降りたところは綺麗で見入っちゃいましたね(●´ω`●)

12/26 01:05
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miyu
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何にもなろうとせず何者にもなれない、つまらぬ男の独白のようではある。しかしアルバニアの歴史や当時の背景を少しでも知っていれば途端にその印象は変わる。昨日までの権力者が一夜にして失脚し追いやられ、人とは思えない生活を強いられ抹殺される。そんな世界で語られるのは『生まれついての敗残者』と自らを嘲笑う男の半生。だが敗残者とは一体なんだろう?力におもね、内なる心を隠してその世その世を巧く渡り歩けばよいのか。蝕まれた精神はいつか何も感じなくなっていく。久しぶりに骨のある作品を読んだ。今はそれだけしか言葉にできない。
miyu

『その時の私は、自分の幸せが他者の没落の上に成り立っていることなど、知る由もなかった。』『権力には、女性の美よりもずっと強い魔力がある。権力は男であれ女であれ、万人を惹き寄せる。男たちは倒錯に至るまで、女たちは女性らしさを喪失するまでに魅了されてしまうのだ。』『俺はこういう人間だし、これからだってそのままだ。俺は何も変わらなかったし、変わらないし、これからだって何も変わらないんだ。』

08/25 06:48
miyu

表紙の写真はマグナムフォトのヨゼフ・コウデルカ。この書影を見ただけで「読むしかない!」と強く思った。コウデルカ(クーデルカ)は私の大好きなテオ・アンゲロプロスの『ユリシーズの瞳』スチール写真を手がけた人で、それを初めて目にした時の衝撃は今でも忘れられない。そしてこの作品の雰囲気や内容にもコウデルカの写真はぴったりで、装丁者の仁木順平氏の慧眼に感服させられた。平伏するしかない。仁木氏、以前新潮社の装丁室にいらしたという記事を拝見した。他の仕事もとても素敵なので、翻訳の井浦さんとともに今後も注目したい。

08/25 06:53
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0255文字

読んだ本
560

積読本
1

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/02/08(4082日経過)
記録初日
2013/12/29(4123日経過)
読んだ本
560冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
156374ページ(1日平均37ページ)
感想・レビュー
559件(投稿率99.8%)
本棚
11棚
血液型
B型
自己紹介

ゆるく、復活。………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

【好きな作家など】

* アリステア・マクラウド
* ウィリアム・トレヴァー

* アントニオ・タブッキ
* ディーノ・ブッツァーティ

* ヴァージニア・ウルフ
* メイ・サートン

* テッド・チャン
* ジェイムズ・ティプトリーjr
* コードウェイナー・スミス

エロの足りてないBL


* 凪良ゆう(別格)

* 尾上与一

* 三田織

* 梶本レイカ(期待もこめて)


* 長く泳ぐこと

* 靴下を編むこと

* ひとり旅

* ミケランジェロ

* ベートーヴェン


【苦手なもの】

* アジア・南米・ロシアの現代の作品
(古典とワシーリー・グロスマンは除く)

* いわゆるベストセラー

* 抽象的で詩的な難しいレビュー

* 政治的思想的呟き

* おしゃべりな人

* 騒がしい場所

* ダ・ビンチ

* モーツァルト


お気に入り登録いただいても気が付かないことが多いです。申し訳ありません。(なるべく気をつけます)御一報くださるとありがたいです。

他の方の更新が流れてしまうので、呟きの数が多い方の登録は控えています。



2018年12月18、19日と2日続けて大きな手術をしました。それから自分にとって本当に大切なことをいつも考えています。残された時間がどのくらいかわかりませんが、仕事に追われていた以前よりも少しだけ、日々を大切に過ごしています。

2020年4月からフリーになりました。



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