
ずっと行きたかった松本に行った。松本城は欧米からの観光客も含めディズニーくらい待機列があり、「まさかこんなに混んでるとは……海外の人は松本ってどうやって調べてくるんですかね?」と地元のおじさんに話しかけたところ、「日本に来るのが3回目、4回目って欧米の人はねえ、白川郷、上高地、木曽路、松本城ってのはゴールデンコースなんですよ今や」と教えてもらった。そうだったんだ……
海外のメジャーなホテル予約サイトに載せてない温泉旅館も行ったけど、「他よりは少ないですけど、Instagramの写真をみてわざわざメールしてきてくださる海外の宿泊客もいます」とのことであった。浅草とか渋谷とか京都ばかりが人気なのかと思っていた
しかしさすが欧米(というかヨーロッパだと思うけど)の人たち、そんなゴールデンコースをまわるには、飛行機移動含めてどう考えても10日は必要であろう。たくさん休める文化……
ヴァンスの態度の変化を、彼が本でも書いている「逆境的児童期体験(ACE)」に求めることは簡単だろうけど、ことはそう単純ではない気もする。というか、そういう物語にしないほうがいいというか……あまりにも理解できなくてもやもやするけど、何に対してもこたえをもとめないほうがよいのかもしれない
アメリカでとにかく「脂質」が悪者にされた結果、植物油や穀物、(砂糖や添加物を過剰に使用した)加工食品へのアクセスばかりが容易になったのが1980年代以降のことであった。実際には、飽和脂肪酸がすなわち悪というわけではない。食欲をコントロールしたいなら、オメガ3の比率を上げるべきだ……ただ養殖ではない魚とか、(牧草で育った)羊肉、高いよね~~~~~
「口にする食べ物の成分よりも、食文化のほうが健康にとってははるかに大きな意味がある…だがこうした要因をすべて無視しているのが食物還元主義者だ。彼らは個々の影響その有する効果/リスクしか考えない。だから精製され、さまざまなものが添加された超加工食品を安易に認めることができるのだ」
今流行りの?ネガティブ・ケイパビリティ的な考え方が結局必要なのかもしれません。人生は首尾一貫もしてないし、常にこたえが用意されているわけでもないし、生きている実感やひりつきをおぼえるようなものでもなく、ぼんやりとして手触りがないと感じてしまう……でもそれでいいじゃないか、それを無理にどうにかしようと思うな……というような
人生すごろくを歩む上で就活から派生して婚活や妊活、果ては終活という言葉まで出てきたけど、こういうのも「物語依存」というか「マスタープロット依存」で安心できるからなんだよな、多分……(もちろん構造的な搾取とか経済的格差とかで、それを強いられてるという議論はあるんだけど)
道徳教育を新指導要領に入れるという2010年代の話で、当時の中央教育審議会に道徳教育を論じられるような倫理や哲学の専門家は一人もいなくて、財界人やら経営コンサルやら保守派のジャーナリストやらが多かったって話、嫌すぎて笑ってしまった。経産省の小委員会じゃねーんだから……
いまだとある程度企業のガバナンスが厳しくみられているのでここまでのことはないと思いたい。が、上場してある程度の時価総額がある企業でも、社長がお気に入りのアイドルを次々と効果不明のCMに起用したり、期待の新物質みたいなものを売り出したり、御殿みたいなものを建ててジャーナリストやらマーケット関係者の男性にきわどい接待をしたりは普通にあるからな……
ある者たちは……通常の友情の手段によって人々に結びつくことのできる状態にいないことに…苦しんでいた…もっと少数の、おそらくタルーのような人々は、自分でもはっきりと定義できない、しかしそれこそ唯一の望ましい善と思われる、あるものとの合体を願っていた。そして、ほかに名付ける言葉がないままに、彼らはそれを時には平和と呼んでいたのである(p.443)
ちなみに罪なき子どもも殺すペストというものを明示的に肯定して、混乱が自分の冴えない(どころか犯罪をおかしているらしい)人生をドンガラガッシャンとリセットされたことを大喜びしている男・コタールというやつが出てきて、まあ嫌な奴なんですが、世の中で自分の人生が冴えないと思っている(かつ、特にそれを他責で考えている)人間は、こうなるよなあ……と嫌なリアリティがあるのであった。無敵の人に通じるというか、戦争を望んでいる層っているよなって……しかしこの本、それを完全に突き放さず人間として描いている
ちなみにメルカリ社内で発生している(メルカリ以上に発生している日本企業は多いと思うが)謎の7%の賃金格差の正体は、「(中途採用時の)最初にオファーする賃金格差」で説明できるらしい。要はメルカリ以外の企業で生まれてしまった格差が転職時にも固定化されているのであった
社畜しながら空き時間に読書
漫画ばっかり
ベリー頭が悪いので、小難しい本は読めません
好きなのはBLと百合
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ある者たちは……通常の友情の手段によって人々に結びつくことのできる状態にいないことに…苦しんでいた…もっと少数の、おそらくタルーのような人々は、自分でもはっきりと定義できない、しかしそれこそ唯一の望ましい善と思われる、あるものとの合体を願っていた。そして、ほかに名付ける言葉がないままに、彼らはそれを時には平和と呼んでいたのである(p.443)
ちなみに罪なき子どもも殺すペストというものを明示的に肯定して、混乱が自分の冴えない(どころか犯罪をおかしているらしい)人生をドンガラガッシャンとリセットされたことを大喜びしている男・コタールというやつが出てきて、まあ嫌な奴なんですが、世の中で自分の人生が冴えないと思っている(かつ、特にそれを他責で考えている)人間は、こうなるよなあ……と嫌なリアリティがあるのであった。無敵の人に通じるというか、戦争を望んでいる層っているよなって……しかしこの本、それを完全に突き放さず人間として描いている