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2024年4月の読書メーターまとめ

hon
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感想・レビュー
12
ナイス
1648ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月のお気に入り登録
2

  • りす
  • 桜

2024年4月のお気に入られ登録
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  • りす
  • いぐさみき
  • hamm

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hon
面白い。題材がいいね。読友さん昨年1位本。紗耶子さん初読。冒頭で提示される1枚の読売。芝居小屋が集まる「悪所」木挽町で行われた1件のあだ討ち。父の仇である家人の作兵衛を息子の菊之助が討ち取る。2年後、ひとりの若武者が事件の目撃者である芝居関係者達の話を聞いて回る構成。木戸番、立師、女形、小道具職人、戯作者。彼らが一人称で語るたびに事件の色が変わる。事件、人。表層からは窺えない様々な事情がある。志を貫くのも大事だが、柔軟に対応することもまた大事。あだ討ちの筋書き自体はうまくいきすぎな気もしなくもない。
drago @近隣の温泉銭湯巡回中。
2024/04/26 10:56

「何かあるんだろうな・・・」と匂わせつつ物語を引っ張り、胸がすくような「どんでん返し」を読者の期待通りに読ませてくれる予定調和。 間違いなく面白いんだけど、うまくいき過ぎ感も確かにありましたね~。(^^;

hon
2024/04/26 18:42

あだ討ちなんて、こんな筋書き通りには絶対行かないでしょうしね。でも俺も間違いなく面白かったと思いますよ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

hon

お詫び。本屋大賞予想つぶ。ノミネート発表の時のやつ保存し忘れた。。。ごめんなさい。今年はどうにもあまり気が乗らなくて。確か明日発表だよね。一応成瀬の大賞予想だけしておきます。穴は塩田さんのやつ?でも成瀬だろうなー。

hon
2024/04/11 01:01

このはさん。黄色い家こんな下だとは思ってなかったよ。俺にはもう本屋大賞よく分からん(笑)。でも皆さんの推しは上位に来てたね。さすが。

hon
2024/04/11 01:03

のんさん。塩田さん評判良いよね。でも今年は話題性で成瀬が圧倒してたしね。老若男女に受けないと大賞は獲れないのかもね。俺もネネ楽しみです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
12

hon
ラウリ・クースク。人名だ。多くの人がまず知りたいのはきっとそこだろう。彼は1977年、エストニアで生まれた。俺には全くイメージがないが、バルト3国のひとつだ。1991年にソ連から独立。IT先進国らしい。ラウリ・クースクはそんな激動の情勢下で少年時代を過ごす。コンピュータの黎明期。数学的才能に長けた彼はBASICを操る。そんな中で出会うソビエトの友人。「歌う革命」の機運の中、分断され翻弄される彼らの友情。そんなラウリの足跡を、あるジャーナリスト?が追う構成。あっさりめだけど面白かった。実在の人物なのかな?
ちょこ
2024/05/02 12:29

エストニア人なんですね〜。地理弱いので、エストニアってどこ?って感じです!そして、鳳啓助を調べました。漫才師さんなんですね!意図がよめずごめんなさいm(._.)m笑

hon
2024/05/02 21:13

こんな苦しいダジャレの意図は読めなくていいよ。俺のコメントはコメントした瞬間に自己満足していることが多いので気にせんで(笑)。エストニアは俺もよく知らない。それはマップで調べておいても良いかもしれない。

が「ナイス!」と言っています。
hon
再読。やはり浅田さんの珠玉の短篇集と呼ぶのが相応しい8篇。全体的に奇蹟とかファンタジーが絡んだ話が多くて、浅田さんてやっぱロマンチストだよなーと思う。百田さんとも似てるかも。前回同様マイベストは「うらぼんえ」。おじいちゃんの愛と侠気に泣けます。でもレベルが高くてどの話も面白いので、人気が割れるというのも頷けるところ。表題作は老いた駅長の不器用な職人っぷりに惚れるし、「角筈にて」は自分を捨てた父への想いが哀しい。前回はあまり印象に残らなかった話もそれぞれ味があり、浅田さん流石の力量って感じ。壬生再読せにゃ。
くまヨン
2024/05/02 06:11

どれが続編かよくわからないあのシリーズだね。今年の夏休みの選書も楽しみにしてるよー。

hon
2024/05/02 10:59

うんうん。夏の長篇月間でまた続き読むよ。今年はそれと、名作の再読を予定しております。

が「ナイス!」と言っています。
hon
当たり前の話だと思うんだけどなー。勝手に課題図書4月号。かつ読友さんオススメ本。刺繍が好きな男子高校生の清澄が、「かわいい」を嫌う姉の水青(ミオ)のウェディングドレスを作る。その主筋の周りに家族たちそれぞれの思いが散りばめられる。「好き」は「好き」。そこに良いも悪いもない。他人がとやかく言うべきものでも、他人の理解を求めるべきものでもないと思う。寺地さんはその当たり前のことをふんわり自然体で描くので、変な力が要らない。「誰しも失敗する権利がある」。いい言葉だ。同意しかない。多様性ってこういうことだよね。
maxa
2024/05/01 21:19

失敗する権利は確かに。でも失敗してほしくないと思うお母さんの気持ちもわかるっちゃわかるんだよね。でもそれに対するおばあちゃんのピシッと反論の数々はそれ以上に沁みた〜。今回はおばあちゃんの言葉や行動にいい刺激を受けたよ。

hon
2024/05/01 23:45

大門未知子のようになれるんならいいけどね。まあ庶民には無理でしょ。大事なのは失敗しないことじゃなくて、失敗してもリカバれるようになることじゃないかねえ。

が「ナイス!」と言っています。
hon
葉真中さん本線。日本の閉塞の現代史を辿る中で、類型的なひとりの人間が堕ちていく姿を描く社会派シリーズ3弾。今回の主人公はバッチリ同世代の男で実にリアル。男らしさのレースからも自分らしさのレースからもこぼれ落ち、オタクから引きこもりへ。それでも?それが故に?承認を求め続ける。そんな男。対峙するのはお馴染みのトラウマ女刑事、奥貫綾乃。彼女はトラウマ故に彼に同調してゆく。最後の直接対決は圧巻。現代史部分の切り取り方は過去作同様であまり新味はないが鋭い。今回はミステリ部分の印象がやや弱いかな。でも当然面白いけど。
konoha
2024/05/12 22:28

ネタバレなしでレビュー書くの難しい!ミステリ部分弱いんですが、そこも含めて好きです。たくさんの人に読んでほしいですよね。このは的パワーワードはマイウェイおじさんかな笑。エリマキトカゲもいいな。。

hon
2024/05/12 23:41

葉真中さんレビューはいつもネタバレ気を遣うね。やっぱり今の社会派の中ではダントツに面白いと思う。マイウェイおじさんにエリマキトカゲね。どっちも確かにパワーワードだわ(笑)。

が「ナイス!」と言っています。
hon
吉村さんの何がすごいって、歴史の片隅で埋もれそうな小ネタを引っ張りあげて小説に仕立てちゃうところなんだろうな。読友さん羨まし本。7篇の短篇集だ。全体的に、え、そこで終わっちゃう?ってところで終わる話が多く、その後の妄想を掻き立てられる。あとどれもタイトルが微妙に内容と合ってないような気がして、そこでも脳みそ使わされる。表題作は「逃亡」の主人公の後日談的な別の話で、戦時中に乗艦に戻らなかった男の真相を追う。他にも太平洋戦争開戦直前の民間機の墜落事故や、能登の海苔獲り女性集団遭難事故など、さすがのニッチさだ。
hon
2024/04/23 10:11

ともさん。吉村さんには魔力があるよね。どんどん読みたい本出てくるよ。赤い人、ともさんはどうかなー(笑)。レビュー楽しみにしてます♪

hon
2024/04/23 10:16

え、嘘。このはさん初めて?このはさんからは結構もらってるイメージあるのだが。海苔獲りってだけで渋いのに、スポット当たってるのはそれで既に死んじゃって、火葬の順番待ちをしてる遺族って設定がすごいよ。何でそこを書こうと思ったんだろうね。

が「ナイス!」と言っています。
hon
もー緊迫感。やれ緊迫感。これ実話?ある日、どうやら作家と思われる私にUと名乗る未知の男から掛かってくる1本の電話。或る男に会え。その男は25年前の戦時中、反戦組織の一員として軍用機を爆破。逮捕されたが逃亡し、今も生存しているという。私は彼に会い、彼の話が綴られる。当時の彼は海軍に所属するごく普通の整備兵。その彼がどんどん深みにハマっていく描写が怖すぎる。まるでスパイとして生きるような彼の恐怖心が生々しく伝わってくる。そして脱走。よく生きてたな。脱走後は相当強運なようにも感じる。吉村さんの筆致は毎度凄いわ。
mike
2024/04/21 07:07

すごいよね、吉村さん。毎度毎度よくこんな緊迫感Maxの話を書けるもんだ。人の親切にちょっと乗っかってこの結果って、何なんだ😱

hon
2024/04/21 13:35

すごいよね。何でこんなに淡々と書けるんだろう。今回は主人公が普通の青年だし、余計だね。堕ちてゆく~。

が「ナイス!」と言っています。
hon
面白い。題材がいいね。読友さん昨年1位本。紗耶子さん初読。冒頭で提示される1枚の読売。芝居小屋が集まる「悪所」木挽町で行われた1件のあだ討ち。父の仇である家人の作兵衛を息子の菊之助が討ち取る。2年後、ひとりの若武者が事件の目撃者である芝居関係者達の話を聞いて回る構成。木戸番、立師、女形、小道具職人、戯作者。彼らが一人称で語るたびに事件の色が変わる。事件、人。表層からは窺えない様々な事情がある。志を貫くのも大事だが、柔軟に対応することもまた大事。あだ討ちの筋書き自体はうまくいきすぎな気もしなくもない。
drago @近隣の温泉銭湯巡回中。
2024/04/26 10:56

「何かあるんだろうな・・・」と匂わせつつ物語を引っ張り、胸がすくような「どんでん返し」を読者の期待通りに読ませてくれる予定調和。 間違いなく面白いんだけど、うまくいき過ぎ感も確かにありましたね~。(^^;

hon
2024/04/26 18:42

あだ討ちなんて、こんな筋書き通りには絶対行かないでしょうしね。でも俺も間違いなく面白かったと思いますよ。

が「ナイス!」と言っています。
hon
文庫で再読。読みやすいし読後感もいいとは思う。父が3人、母が2人(1人とは死別)いる、優子という女性の話。1部は高校生時代で、2部は時が流れ20代半ば。大人の都合や思惑に振り回され、都度家族の形態が変わる彼女の人生だが、彼女に悲壮感はない。どの親からの愛情もしっかり受け止めて、まっすぐに育っている。瀬尾さんヒロインの例に漏れずだいぶ鈍く感じてしまうが。ちょっと超越し過ぎではあるかな。共感は難しいけど、刺さる部分はある。特に最後の継父である森宮さんの「親になる覚悟」はほんと好きだ。良い親って何なんだろうね。
さー
2024/04/18 00:04

森宮さん好き。そして森宮さんは田中圭。田中圭は森宮さん。あ、でも脳内でおっさんずラブの役もかぶってきてるかも。

hon
2024/04/18 09:32

お。田中圭なんだね。そこもイメージ分かるな。キャスティングいいねー。映画もちょっと観てみたいな。

が「ナイス!」と言っています。
hon
面白かったけど少々長いかな。ジャンルとしては青春小説なのだろうか。中国にルーツを持つらしい台湾人、葉秋生が主人公。舞台は1980年頃の台湾で、基本日本人は出てこない。当時二十歳前後だった彼が、後年に往時を振り返って書く体裁で、台湾版三丁目の夕日といった雰囲気。友情あり恋ありヤンチャあり。そこに戦時に中国で大量虐殺を犯した祖父の不審な死の真相を追う話が絡まる。文中に時々台湾語が入り少々読みづらさはあるものの、話自体に疾走感はある。台湾と中国の関係は複雑だわ。復讐は何も生まないが。体罰、虫。スケールがでかい!
ピップ
2024/04/23 06:33

ミステリーと思って読んでたので、「なかなか始まらんな~」と思って読んでました^^;

hon
2024/04/23 10:24

ミステリとしては結構ストレスありますよね。途中謎ほったらかされたり、変な幽霊絡んできて超絶怖い能力使われたり(笑)。

が「ナイス!」と言っています。
hon
宇野さん3作目はまたガラッと雰囲気変えてきた。レペゼン母と同じ作家さんとは思えない。神戸が舞台の7篇の短篇集。どの話もちょっと難解なのにすごく印象深いし、宇野さんが書く話はオリジナリティが強い。これ何かの文学賞を獲るんじゃなかろうか。俺は好きです。人が何かを喪ってできる空虚。でもその中にも確実にポツポツと何かの種はあって、その種を育てられるかは自分の行動次第。そんなメッセージを勝手に頂きました。7篇それぞれ話は違うけど、設定も微妙な繋がりも面白い。これまた抽斗の多い作家さんだわ。万人向けではなさそうだが。
konoha
2024/04/21 15:34

この本すごかったです!底知れない!「つめたいふともも」すごくないですか。難解で消化しきれてない部分もありますが、宇野さんと一体化しましたわ笑

hon
2024/04/21 23:46

底知れないよね。ふとももも赤い恐竜も好き。最後?のファンタジーも他篇と微妙に絡んでて不思議な感じだしね。一体化したうのはさんの今後に注目しながら追うよ。

が「ナイス!」と言っています。
hon
本当に器用な作家さんだわ。長さもバラバラな13篇の寄せ集め短篇集だが、まずどれも面白い。SFあり、官能あり。BLも入ってる。これだけジャンル色々でどれも面白いって、ちょっと他に稀な気がする。どれも一捻りしてあるし。うたかたモザイクってタイトルも何やら素敵だ。作風にも合ってるし。一番良いのは会話かなあ。どんな設定の話でも会話に違和感がないからついつい惹き込まれて読んでしまう。死んでしまった元カレのAIと繋がる「永遠のアイ」、ソファ目線の「sofa &」、猫に転生する「神さまはそない優しない」辺りが特に好み。
アカミネ
2024/04/09 01:18

一旦文庫待ちしまする😌

hon
2024/04/09 04:10

それもいいかも。買っていいレベルだと思うよ。

が「ナイス!」と言っています。
hon
まるで予言の書。1995年刊。篠田さんのパニックホラーはやっぱり面白いな。冒頭でインドネシアのとある島が疾病で全滅する。そして舞台は日本へ。埼玉の素朴な街外れの山間の集落で日本脳炎と思しき患者が頻発する。だが様子がおかしい。感染率が高い。潜伏期間が短い。致死率が高い。どうなる?後手に回る行政、風説と分断、疲弊する経済と民心。政官業の思惑。いやマジ予言の書。作家さんてすごいわ。長くて後半ちょっとダレたけど、終わり方もしっかり上手だ。宿主を鳥に食わせる寄生虫の話は聞いたことある。自然ってやっぱりすごいよなー。
修吉
2024/04/07 12:11

ナイスレビュー!結局イチバン怖いのはヒト…って感じのヒューマン社会派ミステリー的な側面も期待しつつ…

hon
2024/04/07 13:55

あざす。ヒトの怖さより愚かさの印象の方が強かったかな。あとやっぱり自然の怖さ。コロナがまざまざと思い起こされますよ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/07(3722日経過)
記録初日
2014/01/07(3781日経過)
読んだ本
1436冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
535719ページ(1日平均141ページ)
感想・レビュー
1436件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

主に小説が読みたい。
共読者が何を思ったのか知りたい。
周辺の話が楽しくできればなお良し。

自動的なお返し登録は致しません。
随時お気に入りの見直しも行います。
ご理解のほどお願いいたします。

2023.12.25


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2024.5.13

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