警視正がああなる前はそういう人だったなんて、意外。そして赤バッヂさんが抱える壮絶なもの。土門さんの華麗な術。キャラの奥行きが出てくると、より親しみが湧いてくる。そして、怜くんはなにもの。

なんの予備知識ないまま、厚いなぁと思いながら手に取ったが、まさか有川さんいいの？昨今の原作者問題とタイムリーすぎて、有川さんこそ実写化に関しては制作や製作や版権やいろいろ思う所ありそうなのに、そういえばほとんどの作品実写化してるなと、気がついた。どういうスタンスで許可して見守ってるのか、どこかに書いてるのかな。 こちらはお仕事小説としてはさすがの有川さん、働きたい意欲がムクムク湧いてきてしまう、素敵な人たち、素敵な現場。あっという間に読了。

瑠那ちゃん大活躍の巻。しかも最後の最後で、部活帰りのような爽やかさすらあるんだぜ。

検事の暴走…恐ろしい。じりじりと捜査が進むのを待地ち、最後は大きなうねりで目的に近づく。たしかに焦眉。

おいしい旅なのに、なんだか切ないお話が多いなぁ、と思ったら、想い出編だからか。郷愁と味は切っても切れないらしい。私には故郷はないから帰る場所もないけれど、不義理にしている場所はある。いつか訪れて、味の想い出も記憶の底から取り出してみたい。

全く想像だにできなかった。 こんなに薄い本なのに、何度も途中でやめようと思ったけれど、結果的に読んで良かった。

途中少し物騒な話もあったけど、前巻通り賑やかな面々。私はちょっとこういう距離感０は苦手だけど、見てる分にはほほえましい。高校生の恋愛や、地元を出ていく葛藤、親との確執…今回の方がリアルだったかな。