この本の執筆者(インタビュー相手)山田康弘氏(専門は先史学)の『縄文時代の歴史』(講談社現代新書/2019年)というしっかりした本を知りました。読んでみます。
2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1825ページ ナイス数:106ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/466409/summary/monthly/2023/8
約1万3000年間も続いた縄文時代も、単一・単調の画一的な文化が長期にわたって存在したのではなく、地域差も大きく、著者が「画期」と呼ぶ大きく変化した時期もあり、後戻りもあった。歴史の進化という「唯物史観」的なこれまでの歴史観に異を唱えていて、これも納得。私たちが学校で教わってきた縄文時代~弥生時代~古墳時代の単純すぎる歴史観から、そろそろ自由にならなければ。
この『土偶を読むを読む』のなかでは、望月昭秀氏(編著者)による先史学者・山田康弘氏へのインタビュー、それに、岩手県立博物館・金子昭彦氏の「土偶は変化する」が、わかりやすい内容で良いと思った。縄文時代や土偶は、一筋縄ではいかないが、謎が多くロマンを誘う世界。竹倉氏の本も軽い「読み物」として出版されて、なまじサントリー学芸賞など受賞しなければ、これほどの批判に晒されなかった(考古学者から黙殺されるだけだった)のだろう。
この本の執筆者(インタビュー相手)山田康弘氏(専門は先史学)の『縄文時代の歴史』(講談社現代新書/2019年)というしっかりした本を知りました。読んでみます。
雑多な読書をしています。年間100冊読破を目指すも、なかなか。とくに好きな作家と作品は、池澤夏樹(静かな大地)、船戸与一(蝦夷地別件)、宮部みゆき(時代小説群)、五木寛之(初期の小説群、エッセイ)など。民俗学、社会学の本もよく読みます。南方熊楠、塩見鮮一郎、赤坂憲雄、内田樹など。エンタメノンフと呼ばれるジャンルも好き。なかでも高野秀行、角幡唯介。関野吉晴、長倉洋海なども好きな書き手です。最近は桐野夏生の小説に嵌っています。
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この『土偶を読むを読む』のなかでは、望月昭秀氏(編著者)による先史学者・山田康弘氏へのインタビュー、それに、岩手県立博物館・金子昭彦氏の「土偶は変化する」が、わかりやすい内容で良いと思った。縄文時代や土偶は、一筋縄ではいかないが、謎が多くロマンを誘う世界。竹倉氏の本も軽い「読み物」として出版されて、なまじサントリー学芸賞など受賞しなければ、これほどの批判に晒されなかった(考古学者から黙殺されるだけだった)のだろう。