東西の御伽話ごった煮で本格ミステリするシリーズその３、今作は人狼でシリーズ初の長編。経験上なんとなくの形は読んでて想像できるがそこまで。全く詰めていけず、更にもうひとつ裏もあり面白かった。特に裏の部分、もろもろ引っ掛かりはあったが、、洋の因習村・閉じた集落モノって考えると新鮮。勢いで読んでたけど振り返るとより良さがわかる。組織と個で矢印入り乱れている感じも良い。アレイスター君が好き。ラストもいい感じ。ロイズはもうちょっと頑張ろうか？

東西の御伽話ごった煮で本格ミステリするシリーズその３、今作は人狼でシリーズ初の長編。経験上なんとなくの形は読んでて想像できるがそこまで。全く詰めていけず、更にもうひとつ裏もあり面白かった。特に裏の部分、もろもろ引っ掛かりはあったが、、洋の因習村・閉じた集落モノって考えると新鮮。勢いで読んでたけど振り返るとより良さがわかる。組織と個で矢印入り乱れている感じも良い。アレイスター君が好き。ラストもいい感じ。ロイズはもうちょっと頑張ろうか？

富豪向け本格推理ゲームの端役として雇われた「佐藤」が生き残りをかけて奮闘する、本格ミステリファン向けのエンタメ。面白かった。その設定の説明のための導入部がめっちゃ面白かったことからそこがピークであることを危惧しながら読み進めたが、中押しダメ押しとかなり楽しめた。特に締めは軽さを許せる熱い展開、いいぞもっとやれ感がある。日本支部の今後に期待。小園間さん視点も楽しかった。。

大きなぶち抜きの一軒家とそこを借りる人の話。面白かったけど、諸手で肯定できない程度には自我が残っているというか、おそらく読むタイミングじゃなかった。あと15年くらい何事もなく暮らしてからだと全く違いそう。なるほど老人向けエンタメ。広かろうがパーソナルスペースなんだからそこになんでも受け入れられるなら才能、、ではなく、全ては借り物だから。この考え方は覚えておきたい（そう割り切れるかは別問題）。最近はこういう要領を得ない作品の方が楽しく読めるようになっている気がする。

音野順シリーズその2、本格ミステリ短編5編。だいたい物理トリック。好きなのは「停電から夜明けまで」。余計な修飾・装飾のない、シンプルなやりとりで笑えるのが新鮮。逃げ切りパターンの作品が他と比べ読後感すっきりしないが、そうまでして先生？というオチなんならまあ。

キリスト教の歴史をやくざの抗争・経済・任侠道に見立てて日本人にわかりやすく仕上げた何か。面白かった。大事なのはカネと面子。攻撃的で見通しは甘く欲に塗れ毛ほども神聖でない。実際僕みたいなな～んも知識ない人間がざっくり知りたい！と思い立ったところで聖書を読むわけなく仮に読んでも日本語訳で、歴史だって誰かの解釈を頼ることになると考えると、あり得そうな範囲のエンタメに留められてそうでかつわかりやすい本書は十分に思う。

死体損壊トリックのみの本格ミステリ短編集。一応続き物。前作のようなインパクトはなくとも平常運転で面白かった。より子さん性格悪すぎて笑う。こういう物理系猟奇系トリックの本格ミステリは「現実的にそれはどうか」と思っちゃうと面白さ半減するけど、ユーモアミステリだとそもそもリアル感ないからこれも相性よいですね。