読書メーター KADOKAWA Group

2024年2月の読書メーターまとめ

わたー
読んだ本
76
読んだページ
17970ページ
感想・レビュー
76
ナイス
1952ナイス

2024年2月に読んだ本
76

2024年2月のお気に入り登録
2

  • FFLJAPANbis
  • 鯉一

2024年2月のお気に入られ登録
2

  • Mash
  • 鯉一

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

わたー
★★★★★確かにこれは大賞を取るのも納得のとんでもない怪作だ。表現の自由を掲げて武装組織「木曜会」の首魁として活動していた主人公、夏目漱石が凶弾に斃れてしまう。次に彼が目を覚ました時には、森鴎外に手引きされた闇医者の野口英世によって、亡くなったはずの元婚約者、樋口一葉の身体に脳が移植されていた、と始まるトンデモ文豪SF冒険活劇。粗筋だけでも既にお腹一杯なのに、こんなのまだまだ序の口。文豪たちの逸話や史実を巧妙に織り交ぜながら、時に胡乱げな語り口で、時に外連味溢れるキャラクターたちで魅せてくれる作品だった。
わたー
2024/02/20 21:33

著者の遊び心に狂気がブレンドされて、ちゃあんとライトノベルとして成立しているのは最早バグ。なんでこんな始まり方から、女学生と女教師との禁断の恋模様とか、日本文学のために殉じる狂人とか、最終的に愛の物語に落とし込むとか語られるの?面白過ぎるだろうが。特に私は、誰もが知ってる「月が綺麗ですね」を口癖にするシーンが好き。在野にはまだこのような才能が眠っていたのだな、ライトノベルの未来は明るい。それはさておき、ごく自然に明治の代にタピオカミルクティーを出していたり、1911年にはまだ生きていたことをいいことに

わたー
2024/02/20 21:33

元警官の藤田五郎を出してみたり、文豪関係以外にも遊びが入れられていたのが良かった。ただ、与謝野夫婦のバナナは…創作であってほしかった……

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

わたー

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:62冊 読んだページ数:14547ページ ナイス数:1634ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/471107/summary/monthly/2024/1

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
76

わたー
★★★★★ヒロインの抱えている闇の一端が見えたことと、代行エージェントたちを含む、サブキャラたちの恋愛事情が描かれることで一気に物語が複雑怪奇になっていく…この感じ、かぐや様でも味わったなあと、赤坂アカらしさを感じて非常に良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★こっちの二瓶もなかなかにクセが強くてゲラゲラ笑った。野田サトル節というべきか、金カム読んでた時に感じていた、著者らしいコメディ描写が非常に良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★アポロを探すというミステリ要素と、他の作品でも光っていた著者のコメディセンスが悪魔合体した結果、クッソ面白くなってる。最高すぎる。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★原作既読。これで付き合っていないのはおかしいだろうがと思うほど甘々な空間が出来上がっていて、いいぞもっとやれと。
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わたー
★★★★★原作既読。胃袋を掴まれてしまったことで、彼女の存在は既になくてはならないと思っているくせに、本人はそれに無自覚というか、無意識のうちにさけているところがなんともまあ…
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★原作既読。雨の中、傘もささずに公園のブランコに腰かけていたクレスメイトの少女に傘を渡したことから交流が始まり、遂には夕飯のおかずを差し入れしてもらうようになっていくというラブコメ。ヒロインの、主人公に対してだけは素の表情を覗かせる姿や、家族の話題に関しては凍えるような表情をするところなどが非常に上手く作画されていて良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★ソーラ・レイが照射される。ほぼ台詞なしで描かれることでかの兵器の極悪さをまざまざと見せつけられたかのようで非常に良かった。また、その照射の一瞬のスキを突いて、サイド3へ向かっていた全てのサイコザクを機能停止してみせたレヴァン・フウ僧正の最後のあがきも実に見事。また、パーフェクトガンダムとパーフェクトジオングのブラックボックスのエグさもなかなかで良かった。効率化とか高性能化の行きつく先に、替えの効かない特別な人間のクローンを作って生体ユニット化するというのは、SFあるあるだと思うが、
わたー
2024/03/01 17:23

まさか宇宙世紀でやるとは……彼を仲間として認め、ここからはフェイストゥフェイスでいこうぜと言ってのけるイオの言葉が救いだな。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★リッキーがナチュラルに男の子の性癖を歪めるような行動をとっていて、末恐ろしいウマ娘やでぇ……と思った。今回も非常にクオリティの高い話ばかりで大いに楽しませてもらったが、1点だけ。タキオンは料理なんてしないだろ…いや、実験としてならやってもおかしくはないのか……ムムム
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆次第に明らかになっていくセイレムの謎。やはり漫画版ではわかりやすくなるように説明が追加されているところは良かった。そして、カルデアに残っている鯖たちの手厚いフォローには笑った。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆魔王が復活したとしてもセンセーは平常運転。ただ、若干の引き延ばし感を感じなくも…
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わたー
★★★★☆エンダアアアアアァァァ。ようやく…ようやくか…長かった。でも付き合ったってことはここから更に甘い展開になっていくんでしょう?
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わたー
★★★★★今回も面白かった。淡々と活動を綴っているだけなのに、なんでこんなに面白いの。最近は炎上も小火程度に収まり、比較的平和な活動が続いていた矢先、別箱のVオーディションに元同期の長谷川氏と思しき人物がエントリーしていたことから、過去の炎上が再燃して…という4巻。今回は表紙にも登場している畳先輩がさいっこうにカッコ良かった。何故かとばっちりで炎上している神坂に対して、さりげなくフォロー入れる畳先輩がカッコ良すぎるんよ…で、そんなカッコいいところを見せた後での畳視点入れてくるのとか反則過ぎんだろ。
わたー
2024/02/29 17:59

でも、これで終わりじゃなくて、後半の別のトラブルの時にも八方塞がりな神坂に救いの手を差し伸べて、なんてことないかのように状況を改善せしめてしまう。最高の先輩すぎる。しかも、彼がとった手段もズルいんですわ。散々これまでからかい交じりに、配信が面白い以外はダメダメとか言われていた彼が、売れたのは運だと言っていた彼が、唯一の特技で以って状況を変えるの、感極まってボロボロ泣いたんだが。勘弁してくれ。勿論、コメディパートも面白かったし超充実していた。唐突にブッ込まれる妹ちゃん観察日記とか、

わたー
2024/02/29 17:59

誰かとデートしたのを察して神坂を詰める妹ちゃんも良かった。脱サラとアレのコラボも安定感あっていいなあ。1冊に1回は収録しててほしいまである。また、あんだーらいぶ男組での絡みも増えて、おじさん無限にニッコリできる。4人で狩りゲー配信とかリアル自宅の掃除配信とか、気の置けない悪友とわちゃわちゃしてる感がでてて、こういうのでいいんだよこういうのでと。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆主人公の実家も大概だったが、ふもとの村もなかなかだな。主人公夫婦の幸せいっぱいな姿をたくさん見せてもらっただけに、トラブルの火種になりそうな要素が見えているのが不安。最後の不穏なモノローグもあったし…
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。ステップ気候帯での放牧を生業とする草原エルフの姫でありながら、ハーフエルフであることで腫れ物扱いされてきたヒロインが、錬金術師である主人公のもとに嫁入りすることから始まる異文化婚姻譚。良いね実に良い。師の依頼によって急遽決まった結婚で、式が終わるまで顔合わせすらしていなかったというラブ度0の状態から、全く異なる生活様式や価値観を手探りで折り合いをつけていって、互いがなくてはならない存在へ昇華していく。これが良いと言わずして何と言うのか。
わたー
2024/02/27 22:53

主人公はヘタレでありながら、これまで決していい境遇ではなかったヒロインが心穏やかに過ごせるように配慮を欠かさないところがいい男過ぎて、なんで独身だったのか疑うレベルまであるのはポイント高い。また、ヒロインの方も生真面目で健気で、休みを取らせようと仕事を取り上げるとむくれるという…夫婦そろって可愛いかよと。クォーターなことで見た目クッソ若い主人公の母とか、妹への愛情表現がドヘタなヒロインの姉も良かった。姑と小姑が意気投合するのなんなの…

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★HJ文庫公式レビュワープログラムにて。面白かった。夢で自分が今後辿るであろう未来、四天王の一角として何千通りにも及ぶパターンで惨殺される未来を体験した主人公が、悲惨な死を回避するために行動をするという作品。物語の悪役に転生して破滅を回避する系の作品ではあったが、あくまで主人公は未来を体験したことがあるだけなので、所謂、現代知識チートとは無縁な内容になっているのは好ましい。高位貴族であることを笠に着た言動は一見すると傲慢さの塊のように見えるものの、彼の態度とは裏腹の行動の数々に、
わたー
2024/02/27 22:27

次第に、コイツただのツンデレなんじゃなかろうかと思えてきて、印象が逆転した。なるほど、リバースってそういうこと(違)。物語の強制力なのか、夢で見たよりも強い相手が現れたりと、未来を知っていても、なかなか主人公の思うとおりにいかないところも良かった。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★鬼才、赤坂アカと可愛い女の子を描くのに定評のある西沢5ミリがタッグを組んだ作品。奥手なヒロインと素直じゃないヒーローそれぞれが恋愛代行サービスを利用して相手を落そうとするコメディ作品……の皮を被っておきながら、ちょこちょこ不穏な事情が垣間見えたりするところは、実に赤坂アカらしいなと。次巻も気になる。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★☆☆☆HJ文庫公式レビュワープログラムにて。Not for me.主人公のことを「頭が平安時代」と称するなどの一部の表現はセンスが光るものがあったと思うのだが、流行りに安直に乗っかった作品だなという印象が拭えない。平安時代から現代に転生した主人公が、前世で就いていた陰陽師の復権のためにダンジョン配信をするも鳴かず飛ばず。しかし、ダンジョン内で超人気配信者を偶然救ったことから、彼の実力が明らかになって…という、陰陽師要素以外はダンジョン配信モノのテンプレ導入をそのままなぞったかのような始まりに、
わたー
2024/02/27 11:43

一般常識とはズレている主人公の感性を見せる展開。それ自体はギャップコメディを目指しているのだとすればまだわかるのだが、仮にも15年ほど現代社会で生きてきたはずの彼のこれまでの人生が全く見えないというか、なんでこんなモンスターに成長したのかが全く分からなくて、純粋に楽しめなかったかなと。また、平安時代から続いていた飲食店の話も疑問符が何個も浮かんだ。平安時代の東京あたりってただの未開の地やぞ?なんで当時の超エリートだった陰陽師が訪れるんだよと。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★凡百の作品を置き去りにする圧倒的なまでの独自性を持っていて、ただただ凄いとしか言えなくなるような作品だった。これを出版しようとしたファンタジア文庫の慧眼には恐れ入る。尖りすぎていてかなり人を選ぶ作品だろうと思うけど、私は好き。深夜2時にスーパーの半額食材を片手にいきなり訪問してきて、奇妙な掛け声とともに炒飯を作り出す以前フッたはずの少女、桐原銭子。主人公はそれを追い返そうとするが、何故か彼女は両親に気に入られているせいで、失敗に終わる。というコメディ通り越してただのホラーな展開から始まるのだが、
わたー
2024/02/27 22:17

次第に主人公のいけ好かない内面が見え隠れしだして、どんどん作品の見え方が変わっていくのは新鮮な読書体験だった。事実として、主人公はいけ好かないのは変わらないのだが、そうなるに至ったまでのバックグラウンドがなかなかに壮絶で、現代の生んだフランケンシュタインの怪物を見るかのようだった。そんな主人公に対してヒロインが何をしてきたのかが明かされる終盤は、光源氏計画もかくやと思えるヒロインの妄執というか、愛の深さを感じて良かった。

わたー
2024/02/27 22:17

そんなヤベー奴らの見本市のような作品だったけれども、一番ヤベーのはベーちゃんだと思うのよ。これ続き出てほしいなあ。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★ぼざろに登場する酒カス姐さんの廣井きくりを主人公にしたスピンオフ作品。のくせに、本編以上のクズっぷりを見せるきくりお姉さんに震えが止まらないぜ…特に良かったのは、所持金数十円のみで飲み屋をはしごして酒をたかりつづけるテクニック。すっげえロックだぜ。ヤバすぎんだろ。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★今回の表紙はドクターストーン。毎回毎回よくやるよなと感心する。内容で特に良かったのは、ちゃんと許諾まで取ってからやった、チャパ王似の店主がやってる町中華への孤独のグルメパロ。許諾取ってまでやることか、と思わず思ってしまうほどクッソくだらない展開とオチにゲラゲラ笑わせてもらった。ただ、複数回にまたがるシリーズを次巻へ続けるのはやめてほしいかなと。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆主人公夫婦のスタンスとして、如何にして問題を未然に防ぐかに注力しているため物語としては起伏に乏しかったものの、合間合間でのいちゃつきとその他の登場人物たちの描かれ方がとても良かった。特にボンボリーノ夫妻。ボンボリーノ自身が特異な能力を持っていたことが明かされるのだが、そんなことなどお構いなしに彼らしく生活する姿が非常に良かった。ただ、2巻、3巻と、物語開始以前に既に終わってしまっている話を延々とされたので、物語全体に占める回想の割合が多すぎるんじゃないかなと。
わたー
2024/02/27 12:12

ここから同じ分だけ主人公夫婦の話をしてくれるのならばわかるのだが……なので、若干の消化不良気味かな。決してつまらないわけではないのだけれど。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。上手く青春を送ることができず、河川敷で抱えていた思いを叫んでいた拗らせぼっちなガガガ文庫大好き少女の青春(アオハル)。たまたま通りかかった、同じく「ガガガ」大好きパンク少女の京子と意気投合するも、彼女が好きなのはガガガ文庫ではなくガガガSPで…と始まる、ガガガ文庫×ガガガSPのコラボ小説。ガガガ文庫創刊当時から、サジェストされるので紛らわしいと思っていたのだが、17年経ってまさかコラボするとは思わなかった。ストーリーの方も、交わることのなかった二人がガガガと同じようにコラボして、
わたー
2024/02/25 22:32

軽音部とラノベ部の設立のために協力するという青春ど真ん中の展開で面白かった。リアリティラインは決して高いとは言えないが、それを補って余りあるほどの爽やかさでぶん殴ってくる感じ、好きよ。あまりにも爽やかすぎて、本当にガガガ文庫から出ているのか?と思ってしまうほど。いや、バンドメンバーにテイルレッドがいる時点で、ガガガじゃないと出せないか。とにかく、ガガガ文庫とガガガSPに許可貰ったお庭で存分に遊び倒しつつ、青春ストーリーで上手く調和させているところが印象的な作品だった。続きがでるなら読みたい。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆恋人バレによる炎上、主人公と母親との確執を解決したうえで、表紙からわかる通り結婚式までやって完結。まごうことなき大団円だった。いやまあ、確かに炎上周りのアレコレは、ヒロインの頑張りにこれまで支えてくれた人たちが応えてくれた結果なんとかなった、という友情パワーで強引にねじ伏せた感じではあったものの、あんまりガチで取り上げても作品の読み味が変わってくるので個人的にはこのぐらいでいいかなと。緩く楽しめる良いシリーズだった。同日発売の次回作にも期待。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★確かにこれは大賞を取るのも納得のとんでもない怪作だ。表現の自由を掲げて武装組織「木曜会」の首魁として活動していた主人公、夏目漱石が凶弾に斃れてしまう。次に彼が目を覚ました時には、森鴎外に手引きされた闇医者の野口英世によって、亡くなったはずの元婚約者、樋口一葉の身体に脳が移植されていた、と始まるトンデモ文豪SF冒険活劇。粗筋だけでも既にお腹一杯なのに、こんなのまだまだ序の口。文豪たちの逸話や史実を巧妙に織り交ぜながら、時に胡乱げな語り口で、時に外連味溢れるキャラクターたちで魅せてくれる作品だった。
わたー
2024/02/20 21:33

著者の遊び心に狂気がブレンドされて、ちゃあんとライトノベルとして成立しているのは最早バグ。なんでこんな始まり方から、女学生と女教師との禁断の恋模様とか、日本文学のために殉じる狂人とか、最終的に愛の物語に落とし込むとか語られるの?面白過ぎるだろうが。特に私は、誰もが知ってる「月が綺麗ですね」を口癖にするシーンが好き。在野にはまだこのような才能が眠っていたのだな、ライトノベルの未来は明るい。それはさておき、ごく自然に明治の代にタピオカミルクティーを出していたり、1911年にはまだ生きていたことをいいことに

わたー
2024/02/20 21:33

元警官の藤田五郎を出してみたり、文豪関係以外にも遊びが入れられていたのが良かった。ただ、与謝野夫婦のバナナは…創作であってほしかった……

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★やはり生きていたか。あんなにフラグを山盛り立てておいて、さらっと退場することなんてないよなと思っていたが、ちゃんと生きていて良かった。だが、李牧による策が信に向けられて…どうなるのか今後も楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。七賢人の一人である「宝玉の魔術師」エマニュエル・ダーウィンによる「偽王の笛ガラニス」を使った事件の続きと、フェリクスの秘密を探るためにブリジット嬢とともにクロックフォード公爵家に潜入する内容。まずはこれだけ言わせてほしい。シリーズ本編8冊目にして、ここまでブリジット嬢のことが好きになることってある???高慢ちきで何考えているのかわからないキャラ筆頭だったのに、幼い頃に出会った「私だけの王子様」への初恋のためだけに暗躍していたとか、実は誰よりも愛のために生きていたとか、
わたー
2024/02/20 22:29

明かされる彼女の事情の数々に溺れるかと思った。で、気づいたら愛おしく感じてるの勘弁してくれ。また、彼女の回想を通じて、フェリクスの秘密を薄っすらと想像できてしまって、勝手にツラくなってしまった。なまじ優秀なだけに彼女もその秘密にも辿り着いてしまったみたいで、余計にしんどい。読み終わってみると、前半での七賢人のわちゃわちゃ感が一番の癒しだったような…

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。冒険者相手の酒場を経営する料理人の主人公は、美食に溢れる現代から転移してきたが故に、異世界の貧相な食事情に辟易していた。そんな彼が、とある駆け出し冒険者コンビの持ち込んだ、可食に耐えない迷宮産の食材を美味しく調理することに成功したことから、更なる迷宮産素材の料理を研究していく異世界グルメもの。終始一貫、主人公は料理人として、美味い飯を客に食わせるためだけに行動をしている点が気持ちが良かった。特別なチカラはこそ持たないものの(いや、料理のフレーバーテキストを読む限りありそうだが)、
わたー
2024/02/20 19:54

料理人として培ってきた知識を使って日々の糧を少しずつ改善していく。決して派手さはないが、こういうので良いんだよ、と。また、龍の角と尻尾を持った娘同然の看板娘ウカノや、「冥界剣」という仰々しい二つ名を持っているのに恋愛方面はポンコツなカルナなど、脇を固めるキャラクターたちも魅力的で良かった。主人公の興味の度合いによってか、時にさり気なく出される彼女たちの描写が好き。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★泣いた。泣いた。こんなんボロ泣きですわ。教会の聖女として他者を癒す活動をする主人公だったが、癒しの力の源である魔力を失くしてしまう。自身の存在意義を奪われた彼女に提示された解決方法は、昔馴染みであるが嫌悪感を抱いている相手と契ることであった、と始まるファンタジーラブコメ。これまで過ごしてきた環境から、誰かの役に立たなければ自分は生きている価値などないと思い込んでいる主人公が、片田舎の診療所の手伝いを通じて次第に視野が広がっていく。と、同時に、派手に女遊びをしているという噂を
わたー
2024/02/21 21:14

鵜呑みにしていたヒーローの本当の姿が見えていくのを実に見事に描き切っていた。主人公の方も次第に彼に対する独占欲が見え始めるのも良すぎないか。ヒーロー側も、顔が良くて権力もあるのに、見栄っ張りのせいで彼女に嫌われる原因を作ったり、一途に初恋を拗らせていたりと、情けない本質が見えてくるのも非常に良かった。事件の黒幕は想像通りであったが、1冊で綺麗にまとまっていたのも好印象。また、最後のあたりの「だからそれは初恋にしていいものだと、私が決めました」というセリフがブッ刺さって涙出てきた。

わたー
2024/02/21 21:14

真っすぐな好意で殴ってくる感じ好き。やっぱり村田天先生なんですわ。作中の言葉を借りるのならば、「たぶん、死ぬまですきなんじゃないかな」。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★本編の軸となるのは主人公夫婦の新婚旅行…もとい、視察旅行のはずなのだが、彼ら以外の登場人物たちのエピソードが濃すぎて、正直それどころじゃなかった。いや、初っ端から皆大好きボンボリーノの誘拐話がインパクト強すぎるのよ。被害者なのに誘拐犯を庇って、全てが丸く収まるように取り成すとかヤバすぎるだろうが。その後も、辺境の子爵となった元王太子とか、見た目経国の美女なのに中身がポンコツな伯爵令嬢とかが語られていて、お腹いっぱい。コイツラ、別の作品で主役はれるだけのポテンシャル持ってるだろ…
わたー
2024/02/21 10:38

特に後者のアザーリエは、見た目と性格とのギャップ、実家の家訓である「悪を為す」行動をするところがおもしれー女過ぎて一気に好きになった。でもまさか、王太子夫婦が独身時代に彼女を射止めるために競い合っていたという伏線をこう回収してくるとは思ってもみなかった。とはいえ、満足自体はしたので次巻も楽しみ。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。今をときめく人気声優からの公開告白によって、崖っぷち声優から炎上声優へと華麗なるジョブチェンジを果たした主人公。告白したことで、好きという気持ちを隠すことをやめた稀莉ちゃんによる熱烈なアプローチをされつつ、告白への返事に悩む主人公に、唯一の出世作であった作品が再アニメ化するという情報が舞い込んできて…な2巻。いやわかっていたよ。「再アニメ化する」と中盤で言われた段階でこうなることは。でも一番の当事者側の視点で描かれるのはやっぱりキッツい。でも、そんなキッツい現実をパワフルな三段論法で
わたー
2024/02/20 12:19

ブッ飛ばしてくれた稀莉ちゃんが素晴らしいとしか言えない。腹がよじれるほど笑ったし、今まで読んできた、ままならない現実に対する解決策の中でも一番好きかもしれない。末永く幸せになってくれ。ただ、最後のイベントは、確かにこんな感じの声優ラジオ番組の合同イベントありそうなので解像度自体は高いのだが、イベントの楽しさが十全に伝わってなかったかなと。わちゃわちゃ感は出ていたが、逆にそれしか残らなかったように思えたのはちょっと残念。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★今回も面白かった。特に良かったのは後半の、とある目的を達成するためにビクトリアが工作員時代の技術を使うところ。変装に関してなどは、顔だちこそ同じであるが、口調やしぐさ等々で別人を演じているのを漫画に上手く落とし込んでいて良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★おすすめいただいたので読了。めちゃくちゃ面白いなこれ。オークの王が保護したダークエルフの族長の口から語られたのは、白エルフたちによるダークエルフ狩りという悍ましき民族浄化政策だった。未だ窮地にある同族を救うために命を賭す覚悟を見せる彼女に対し、同族ごと移住し、臣下となることを提案するオークの王。かつて同族すら喰らう蛮族と呼ばれたオークたちの国オルクセンは、近代的な発展を遂げた多民族国家へと成長を遂げていたのだった、と始まるファンタジー戦記モノ。ファンタジー世界の歴史書を読んでいるかのような
わたー
2024/02/20 14:26

重厚で精緻な設定の数々がとにかくすごい。ミリタリには疎い私でも理解できるように嚙み砕いて書かれた近代の軍制と、ファンタジー特有の亜人種の特性とが見事に調和されていて、リアリティラインの引き方が絶妙。それらを下敷きに、慈悲深く誠実だが、自国の民のためには他国への侵略も辞さない苛烈さを持つオーク王グスタフや、復讐に燃えるダークエルフたちといった人間ドラマを入れてくるのだから面白くないわけがない。まだ自軍内の模擬戦しかしていないのになんでこんなに面白くなっているのか、わけがわからないよ。次巻も楽しみ。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。Twitterで紹介されていたのを見かけて読了。傍目から見ると、主人公とヒロインの間に格差があって、でもその格差を何とか埋めようと努力する主人公の姿は見ていて気持ちが良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★☆☆☆Not for me.現代によく似ていながら男女比が1:5である平行世界にシフトした主人公。元の世界の倫理観で女の子たちと接していたら、実はその行為はとんでもない神対応で、関わりのある娘全てを恋に落としてしまうという貞操逆転世界を舞台にしたラブコメ。公式のあらすじにある、「めっちゃ愛の重い」に惹かれたのだが、残念ながらそこまで重さは感じなかったかな。物語の構成としては、ヒロインを大量に投入して淡々と地雷を敷設している感じで、プロローグもいいとこ。
わたー
2024/02/14 15:15

というかスタート地点からほぼ何も変わっていないのでなんだかなあと。紆余曲折あってスタート地点に戻るならまだしも、足踏みしてるだけのように思えて徒労感を覚える。また、間に別ヒロインのエピソード挟んで、同じ場面を主人公とヒロイン両方の視点で描くのはくどい。一人ならまだしも三人分って……調理のされ方で損をしているなあと。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆コンビニで深夜バイトをしていた主人公の前に、高校の同級生でクラスの女王様として君臨していたヒロインが現れる。彼氏と同棲していると言う彼女の身体に、彼氏からの暴力によってつけられたあざを見つけた主人公が、彼女を保護することから始まる物語。DVの加害者と被害者の描かれ方が、かなり真に迫った、リアリティの高いものになっていて読むのが結構ツラかったのだが、たった数ヶ月の間で不当に搾取され続け、性格すらも変えられてしまった彼女が、やっと安心して暮らせる場所を見つけることができたのは良かった。
わたー
2024/02/19 23:23

ただ、元カレだったり、独占欲だったり、実家との関係だったり、まだ解決していない問題が結構あるし、主人公の部屋が避難場所であるという建前が崩れたあとにどう転んでいくのか、も気になるので続きが楽しみなところ。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。最早、悪役令嬢として振る舞うのは無理だと本人たちも思いながら、最終的に帳尻があえばいいのだと悪役令嬢のお仕事を遂行する主人公。今回は、原作ゲームでも重要な位置づけであった体育祭を優勝に導くというミッションに挑むという展開。普段は無理をして生活している反動か、原作ゲームとは関係のなさそうな場面では、主人公の生来の人の好さ、善性が前面に出ている点を非常に好ましく読ませてもらった。妹ちゃん最優先であっても、他を即座に切り捨てることができないところが、彼女が人誑しであることの証左だよなあと。
わたー
2024/02/16 21:40

そのスキが巡り巡って自分の悪役令嬢としての立場を危うくしている点も、1巻よりもパワーアップしているように感じて良かった。また、1巻で十分に罰を受けた娘たちに手を差し伸べるところもよかった。たった1度の過ちだけでその後も過剰に罰を強いる展開は個人的には好みではないので余計に。紫月さんの真意が未だに明かされていないのが気になるが、次回も楽しみにしている。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★書き直された世界でさっちゃんと共に冒険のやり直しを強いられるセンセー。そのまま心中まっしぐらかと思いきや……あくまで作家としてのエゴを貫く姿は良かった。ただ、さらに状況が悪化して、果たしてこれを解決することができるのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★完結。面白かった。ヒロインへの恋心を隠せていると思い込む主人公と、主人公の抱いている恋心に勘付いているヒロイン。そんな歪な状態が長く続くわけもなく、ふとした瞬間に主人公の想いが溢れてしまう…ところからの、肉体関係だけだった二人が真の意味でパートナーとなる展開が描かれていた。確かに、伏線をさらっと回収していたりとやや駆け足気味ではあったものの、普通じゃない関係から始まった二人の物語の結末としてはこれ以上ないモノだったと思う。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。V好きが高じた結果、推しのVにダンジョン産の食材を使った料理を食べてほしいと、Vになった主人公。活動のテコ入れのためにダンジョン産の食材の料理配信をしたところ、大バズりするところから始まる現代ダンジョン×Vtuber×グルメモノ。強い要素同士を破綻なく掛け合わせ、一つの作品としてまとめ上げる。著者の地力の高さを窺わせる作品だった。特に、相当に練られているであろう現代ダンジョン周りの設定や、ダンジョン関連の法律などの情報を必要最低限の開示に留めているところが、いい塩梅で上手いなと。
わたー
2024/02/16 23:32

主人公が食材として、ダンジョンの深部に生息するモンスターのドロップ品を取り出したところから雲行きが怪しくなり、主人公の特異性がどんどん浮き彫りになっていくところなどは作中の視聴者とともに、イヤイヤそうはならんやろとツッコミを入れながら笑わせてもらった。探索者をしていたことで倫理観と金銭感覚バグった主人公の、クソ強メンタルとクソ強フィジカルはいっそ清々しいまであって好ましかった。続刊が決まっているようなので楽しみに待ちたい。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。難病の妹に高度な医療を受けさせるために、本来は乙女ゲームの悪役令嬢であったお嬢様、紫月の代わりに悪役令嬢を演じることになった主人公。知識と教養を付け焼刃で身につけ、なんとか一端の悪役令嬢となった(と本人は思っている)彼女が、原作ゲーム通りに破滅を迎えてハッピーエンドを目指そうとする物語。主人公はゲーム知識を持っていないこと、敢えて自身の破滅のために行動すること、という悪役令嬢モノのテンプレをメタるような設定が唯一無二だったが、そんなことより登場人物がいい子過ぎて情緒ぐっちゃぐちゃ。
わたー
2024/02/14 08:36

余命わずかな妹のために躊躇なく自分の身を捧げることを決める主人公の時点でヤバいのに、彼女が無理をしていることを理解してなんとかそれをやめさせようとする妹ちゃん…なにこの姉妹…てぇてぇで私を殺す気ですか。主人公の悪役令嬢ムーブも、口調は確かにワルぶっているのに、根っこの部分の善性が滲み出ちゃってただのツンデレにしか見えないの、小動物が必死に威嚇しているのをみるようで微笑ましさすら感じた。紫月さん…絶対これ人選ミスだよ……本来のシナリオが既に迷子になってしまっているが、

わたー
2024/02/14 08:36

プロローグの悪役令嬢の断罪までどう繋げるのか、続刊が出ているのでそちらも楽しみ。それにしても、紫月さん、こんなトンチキな策を仕掛けるのだから、明かされている以外にも何かしらの事情を抱えていそうだな……

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★HJ文庫公式レビュワープログラム。前作同様、面白かった。目的もなく勉強をする主人公が出会ったのは、常にパジャマ姿で生活している堕落系ひきこもり少女のヒロインだったことから始まるラブコメ。天真爛漫で屈託のない少女と同じ部屋でだらだらと過ごす。なにそれ最高なのでは?と思わせてくれるほど魅力あふれる導入から、彼女と彼が抱えていた事情が明かされて、最後にはちょっとだけ前に進んでいる。満足度がべらぼうに高い作品だった。最初は義務感からヒロインに付き合っていた主人公が、彼女と接していくうちに、
わたー
2024/02/12 22:09

実は彼女に救われていた。と、同時にヒロインもまた主人公に救われていたという、最後にはお互いが欠けていた部分を補い合っていたことがわかるところもとても良かった。個人的な推しポイントは、序盤の主人公への応対時以外はパジャマしか着ていないところ。徹頭徹尾、意思を貫かんとする姿勢、実に好ましい。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆貴族社会においてスキルが絶対の尺度となっている世界で、自分にしか読めない本を出せるライブラリアンという不遇スキルを授かった主人公。そんなことにめげず、怠けそうになる自分を叱咤し、この世界を生き抜く術を得ようと努力していく物語。評判は最悪だけど、スキルを磨けば蔵書数がどんどん増える自分だけの図書館って、本好きの夢では?と思うのだけれど、主人公の前世はそこまで本好きではなかったのかしら。個人的には、暇さえあればスキルで出した本を読んでいたという、かつての王子への共感性が高かった。
わたー
2024/02/19 22:56

主人公が前世で知識を使っているのを、傍目からはスキルの恩恵のように見えてしまうというのはなかなか上手い設定だと思う。6歳にしてかなりの大冒険をすることになってしまった主人公だが、このあとどのように展開していくのか全く分からないので続きも読みたいと思う。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★前巻で弟子を取ったのでこうなることはわかりきっていたが、いざ想像通りになるのを見ると、この1冊を通してかなり情が移っていたので勘弁してほしかった。ハロウィンナイトで出会った少女、玉藻が主人公の家にまで押しかけてきたことでなし崩し的に師弟関係を結ぶことになる5巻。片目の視力を失ってもプレイヤーとして活動するために、盲目の元プレイヤーの指導をうけるティーチャーズメランコリーと、1対1の決闘を複数チームの総当たり戦で行うロワイヤルパレスが主だったゲームとして収録されていたが、やはり後者がキッツい。
わたー
2024/02/19 07:52

これまでは一人のプレイヤーとして完成していた主人公が弟子を取ったことで因縁が生まれ、それがこれまでとは違ったドラマとして描かれるのだが、デスゲームでそんなこと描かれると、私の情緒が耐えられるはずがないんだよなあと。ラストではまた衝撃的な展開になっていたので続きも楽しみ。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★☆☆Not for me.ゲーム世界に人間種以外の種族で転移してしまった主人公と、タイプの異なるおバカな少女たちが、異世界で生活していく姿を描いた異世界スローライフファンタジー。だが、このおバカというのが日本語の通じないタイプの、そもそもコミュニケーションをとることのできない娘が大半を占めていて、私とは合わなかった。一人や二人ならまだしも、5人…現地で出会った人も含めるとさらに多くの人物と話が通じないのはキツいし、そういうのは現実だけでお腹いっぱいなんだよなと。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★人類共通の敵を前に団結した世界と、人が人を殺すことを正当化されていた世界。そのギャップによる危うさを匂わせながら、法の勇者の登場によって、決定的に両者の倫理観がぶつかり合う。これは上手いと言わざるを得ない。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★関ケ原で死にぞこなった主人公が御仏の力で異世界に。戦国の倫理観、死生観をそのままに異世界で魔物をばったばったと切り捨てていく作品。面白かった。ストーリー自体も面白いのだが、端的に言って漫画が上手い。テンポのいいアクション描写を、十二分に魅せる作画で以って表現していて、何の衒いもなく摂取できる。なかなかできることじゃないですよ、と。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。レイジュ族の里から戻った主人公の、初陣までの束の間の平穏な日常を描く内容。クレアがアンデッドになった真意だったり、第三王子ダイアギアスに思いもよらない方向から疑いをかけられたりと、所々不穏な場面はあれど、シリーズで一番穏やかな内容だったのではないだろうか。にもかかわらず、物語としてキチンと面白く仕上げているところは素晴らしいとしか言えない。まあ、この後の初陣で凄惨な場面が続くことを思えば、寧ろ落差を際立出せるためにやっているとさえ思えるので、著者手ずからの心憎い演出に痛み入るばかり。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆アニメが面白かったのでコミカライズも読了。やはり話の通じない三馬鹿には辟易したものの、ゲーム知識のせいでズレている主人公の言動と周囲とのギャップを楽しむというこの作品の本質の部分は同じだったので楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★☆☆☆HJ文庫公式レビュワープログラムにて読了。Not for me.見習いの闘士序列1位でありながら動物と会話のできる「灰色」であることから蔑まれている主人公が、かつて世界に禍をもたらした「魔女」であり「灰色」の少女と出会うことから始まるファンタジーバトルもの。技を繰り出す前の詠唱とルビが振られた単語が大量にでてくるバトルシーンは刺さる人もいるとは思うが、私にとっては目が滑って仕方なかった。また、魔女が疎まれて迫害されているのは理解できるが、動物と会話ができるというだけで白眼視されている
わたー
2024/02/12 20:47

「灰色」の設定がよくわからなかったかな。というか、「灰色」なのか否かって傍目からは判断できないんじゃない?この物語で描きたいこと、登場人物たちにやらせたいことはなんとなく察することができるのだが、世界観や登場人物の深掘りが足りていなさ過ぎて、物語にのめりこめなかったのは残念。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★何が悲しくて40代、二児の子持ちのオッサンのお小遣い事情を見せられなきゃいけないんだ…クッソ共感できて面白いやんけ…なんだか、単行本が電子オンリーになってからブレーキが完全にぶっ壊れているような気がするのは私だけだろうか。他にも、ナマモノ題材の熱いBL創作論とか、オイオイ仮にもラブコメ漫画やぞ?最高にCOOLじゃねえかと、思わずにはいられない。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★☆☆なんでこのテーマで更に武闘派な要素が増しているんだ……サブヒロインである生徒会長にフォーカスする内容。てっきり1対1ラブコメとばかり思っていたので驚いたが、メインヒロインの出番をガッツリ食っちゃうぐらいには魅力的に描かれているのは良かった。ただまあ、それ以上に読みたかったのはメインヒロインとの絡みだったので、この方向性を求めていたわけではないんだよなあと、個人的には消化不良気味。友達が実は女の子フラグも立っていたし、更にサブヒロインが増えそうなところが見えているのがなんだかなあ…
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★フィギュアのジュニア大会で優勝するも、暴力沙汰をおこしてフィギュア界を追放された主人公。北海道に住む祖父に引き取られた彼が、成り行きから弱小アイスホッケー部の助っ人として試合に出ることになるというスポーツ漫画。アイスホッケーのことは全く分からないのだが、同じく素人の主人公に説明する形で基本ルールを教えてくれているので問題なく読むことができた。また、どこか見覚えのあるキャラクターたちが登場している点も、金カムから入った身としては馴染み深くて良かった。まあ、お前その顔で中学生は嘘だろとはなるのだが。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★初っ端からうんこから火薬の原料探し出すのの絵面の酷さに笑ってしまった。時行が南朝側に組し、北畠顕家とともに鎌倉攻めへ。変態がいなかった試しがない、のはその通り過ぎるんだが、南北朝のトンデモ武将たちと著者の描くクレイジーな変態たちとの親和性が高すぎるのが問題だと思うのよ。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★荻谷くんと江藻山さん話を中心に、いつものメンツの話で飾られる…と言い切ってしまうには、万場木さん回とか山井さん回とかは濃すぎたものの、乳児語しか喋らない荻谷くんの過去、つい信条を曲げて手を出してしまったことを深く後悔する江藻山さん描写は良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★SNSでの読み切りから、それをまとめた単行本がだされ、遂には連載版にまで。面白さは折り紙付きだったので安心して読めた。続きも楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。精神干渉の異能を持つ死んだ目をした女子高生と、異能による犯罪を追い続けた結果、交通課に左遷された刑事とがバディを組んで犯罪捜査にあたるサスペンス調の作品。今回は、二人がバディを組むまでにフォーカスした内容となっており、バスジャック、連続誘拐、未解決のひき逃げ事件と立て続けに事件に巻き込まれており、彼ら二人の為人を知るには十分だった。決して戦闘向きでないはずの精神干渉の異能ただ一つだけで、あんなにも見事に危機を乗り越えてみせた彼女もさることながら、己が正義を貫かんと誰かの盾となることに
わたー
2024/02/11 22:18

一切の躊躇の無い彼の方も、いい意味でタガが外れていて実に私好みだった。また、彼女の方は、日常生活においてはかなりのポンコツっぷりを発揮していたのは人間味があって良かったし、家族に対しては異能を使わない縛りを課しているせいで、妹ちゃんからの好意に全く気付けていないのも良かった。まだ全容が見えない異能犯罪組織、目の前で起こった新たなる異能犯罪、刑事さんの過去など気になる伏線も散りばめられていたので、続きも楽しみ。勿論、出してくれますよね、ファミ通文庫さん??

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★これまで読んできた著者の作品の中で一番、同性同士の恋愛について切り込んだ内容になっていて、その隠しきれないほど大きな情動と理性との葛藤が実に見事に描かれていて良かった。奏音は奏音で、対人関係を避けていたツケがここにきて如実に表れてきているようで、そういった面でも良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆第一部完。いや、区切りとしてはなんだか中途半端な気もするが、元々飛ばし気味だったコミカライズをここまで丁寧に描いてくれたので、一旦、次に向けての充電期間だと思えば、理解はできなくもないかなと。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★やっているのは金稼ぎと奴隷たちとのイチャイチャだけなのに、なんでこんなに面白くなっているんだ…今回も非常にえちえちで良かった。見せ方が上手いのだろうか、ハードなプレイでは決してないのに、すごく良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★次なる舞台はティゲンホーフ市。同市の戦略的な重要性にいち早く気が付いた我らがデグレチャフ少佐が203大隊を率いて救援に駆け付ける。やはり、カロリーのクソ高い作画をよくぞここまで描き切ったものだなと、驚きしかない。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆主人公の過去のトラウマを描く内容。どん底だった彼を救ってくれたのが、ヒロインからかけられた言葉だったというのはベタな展開ではあったが、そんなことされて惚れないわけがないと。それにしても、コミカライズが始まったときはもしやと思ったのに、次巻で終わりか…哀しい……
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★チャムの不動のセンター、れおの卒業発表から彼女が卒業してしまうまでが収録されている10巻。くまささんみたいに彼女を特別に推していたわけではなかったのだが、大きな喪失感を覚える。彼女がセンターにいたからこそのチャムだったのに…でもここから話が大きく動き出すような予感を感じるので次巻も楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★長命種が故のマルシルの一番弱いところを的確に突いてくるの勘弁してくれ。しかもそのドシリアスなのの前にトンチキをブッ込んでくるの、情緒おかしくなるわ。それにしても、キメラになったファリンを食事事情から分析しきってハメるの、ライオスの覚悟がガンギマリ過ぎててヤバい。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。今村さんが涙目になっている姿、いや確かに可哀想だとは思うけど、なんでこんなに面白いのだろうか。今回、興味深かったのは見計らい図書と本の除籍。前者は別作品でも登場していた言葉なので、本当の意味を何十年か越しに知れて良かった。後者は新しい本を入れるためには仕方のないことだとはわかってはいても、本好きとしてはやはり本とのお別れは哀しい。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★毎回毎回、最高値を悠々と超えてくるんだよなあと。そして、全てのシーンを余すところなく語りたい衝動に駆られているんだが、1つだけ。ヴィンセントの、今時点の彼の精一杯であるお誘いの言葉が、不器用すぎんだろコイツはと愛おしさで胸がいっぱいになった。私の乙女回路がオーバーフローして涙さえ出てきた。また、全編通してミゲルのナイスアシストが光っていたが、あのシーンだけは悪手中の悪手過ぎて、アズラクの気持ちを思うと心が痛い。次巻あたりで回収されそうなので余計に。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★人間界の学校を視察というトンデモを実現せしめて、人間たちによる魔族に対する認知の差という作品の根幹に関わるシリアス描写をブッ込んだうえで、最後は怪獣大決戦で〆る。いやあ、実にこの作品らしい展開のさせ方で非常に良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆新人冒険者たちの育成が終わり、金床娘の里帰り編へ。運河にゴブリンが頻繁に出没していたが、街らほど近い場所に排除する動きがあってもおかしくないのにと思いつつ、運河の途中といういつもとは異なるシチュエーションでの戦闘は面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★☆完結。スリーピングナイツ結成までの足理非のユウキたちを描く内容。限りある生だとしてもそれでも前を歩いていこうとする姿は良かった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★TS騒動と共に最後の十傑が登場。そのままあっさり騒動が解決したかと思いきや、アなんとか君とタソガレくんの初恋がまさかの形で進展するとか、ゲラゲラ笑いながら読ませてもらった。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★面白かった。街中で襲われていた女性を助けた主人公だったが、彼女は王太子妃の影武者として任務にあたるはずの人物だった。怪我をした彼女の代わりに主人公が影武者となる3巻。工作員から足を洗ったとはいえ、未だ現役でも通用する能力を存分に発揮した主人公の活躍も良かったが、私としてはやはりクラークに注目したい。5年前にノンナと交わした結婚の約束を白紙にされたことにめげず、彼女に相応しい男になるために着実に実績を積む一方で、彼女に近づこうとする悪い虫を片っ端から排除し続ける。
わたー
2024/02/11 22:15

そのまっとうに努力する姿と、なりふり構わずノンナに執着する姿が絶妙な塩梅に描かれていて、そりゃあ応援の一つや二つしたくなるってものよ。ノンナも満更ではなさそうだし、ラストにはクラークが更にもう一手打ってきたので、この二人の恋愛模様はこれからも楽しみ。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★めっちゃ良かった。約束した期限まで残り2ヶ月。最早、目を背けることができないほど大きく育った感情を何とか押し殺して恋人関係を続ける二人の前に、お嬢さんの婚約者に内定している人物が現れるという2巻。やっとこさ自分の気持ちを認めたところに立ちはだかる現実と、契約で決めてしまった関係性の枠組み。1巻時点でこうなるだろうとわかりきっていたにも関わらず、切なさで胸が張り裂けそうだった。その現実を前に、一度は挫けてしまった主人公がもう一度立ち上がる。そんなの見せられて私の涙腺がもつわけがないんですよね。
わたー
2024/02/09 03:03

そして、番外編でその後の彼らの幸せいっぱいな姿が描かれて、無事に成仏できた。ありがとうございます。読めていない甘党男子も読みます。それはさておき、番外編では、妹ちゃんの話が一番好きだったかな。カッコいい兄が、実は自分の前では無理にでもカッコいいところだけを見せていたことがわかって、しかもそれがわかるきっかけを作ったのが彼女だったというところが非常に良かった。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★☆☆第一部完。いや、空き家の冒険で終わっておけばよかったのではないかと思わざるを得ない。蛇足感が強い。第二部に入ってしまえばそんなこと思わないのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★☆☆引き続き、ホームズがアメリカ滞在中に関わった事件として、恐怖の谷に絡めてコミカライズ。そういえば、恐怖の谷の原作は読んだことがなかったなと個人的な発見はあったものの、エピソードとしてこんなに長くやる必要あるのかは甚だ疑問が残る。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★☆☆☆Not for me.イマイチ何を書きたかったのかよくわからなかった作品だったなと。好きだったゲームの世界に転生した主人公。しかし、彼はゲームでも語られていなかったモブの社畜になっていた。そんな彼が、ゲームのフレーバーテキストでのみ登場していた少女を助けてしまったことから、ゲーム本編のストーリーにも影響しだして…と、最大限、著者の意図を汲み取って粗筋を書いてみたが、本編では終始、主人公の行動原理がよくわからなかったかなと。主人公の置かれている状況、なんで副業にまで手を出しているのか、
わたー
2024/02/06 19:45

平穏に暮らしたいと言っておきながら、人外のヒロインズと同居してみたり、あまりにも説明が欠落しすぎ。そのあたりをテンプレとして省略するのも構わないが、ならば何を一番書きたかったのか、この作品ならではの良さをもっと前面に出してほしいなと。

が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★軍上層部とデグレチャフ少佐との認識の乖離はさらに進み、指令を拡大解釈した結果、ルーシー連邦首都モスコーへの攻撃を成功させてしまう。更には、帝国を賛美するプロパガンダ映画まで撮影する始末…そりゃあ、存在Xも、もっと話した方がいいよと苦言を呈するよなと納得してしまった。それにしても、同志ロリヤがヤバすぎる。
が「ナイス!」と言っています。
わたー
★★★★★思っていた以上に良かった。GA文庫で賞を取った作品よりも好きかもしれない。金で買えないものはないと豪語する守銭奴な主人公に、生粋のお嬢様であるヒロインが半年間だけの期間限定の恋人契約を持ちかけることから始まるラブコメ。あくまでビジネスライクな関係の偽物の恋人だったはずなのに、早々に二人ともが恋に落ちてしまう。でも、当人たちはそれを決して認めない…認めてしまったらこの温かな交流が終わってしまうのはわかっているのに、どうしようもなく相手に惹かれる。
わたー
2024/02/06 21:40

そんな心の機微が涙が出るほど精緻に、鮮やかに描かれていて良かった。恋愛感情ゼロから本物の恋へと変わっていく、それを丁寧に丁寧に描いてくれる作品はなんぼあってもいいですからね。いや最高すぎんかと。まだお嬢さんの婚約者も登場していないので、続く下巻でどうなるのか楽しみ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/06/12(3569日経過)
記録初日
2013/10/01(3823日経過)
読んだ本
7300冊(1日平均1.91冊)
読んだページ
1668526ページ(1日平均436ページ)
感想・レビュー
7293件(投稿率99.9%)
本棚
8棚
性別
職業
技術系
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静岡県
外部サイト
自己紹介

ライトノベルが好きです。最近はライトノベルばかり読んでいます。読メ登録は2014年6月からです。
常に面白いラノベに飢えており、積ん読が沢山あるのに新作に手を出したりしています。気軽にお気に入りしていただけると嬉しいです。
ちょこちょこと感想をあげていきますが、基本的に採点は甘めです。自分が後で見やすいためだけに、星5段階で評価しています。

好きなシリーズ
キノの旅
その他時雨沢作品全て
俺ガイル
SAO
AW
HO
禁書
ロウきゅーぶ
天使の3P
青春ブタ野郎
ウチの娘~
エロマンガ先生



好きなシリーズは多いので隙を見て更新していきます。
(2017年1月更新)

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