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2024年5月の読書メーターまとめ

八岐
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26
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感想・レビュー
18
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2024年5月に読んだ本
26

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

八岐
ネタバレ★★★★★ ……いや、これは凄いわ。正直糸さんを見縊ってました。ゲームなんて始めた時はもっと自分の事をちゃんとわかってほしい、程度の話かと思っていた。そういう意味では最初から真剣で深刻だった冬君の方がそれだけ彼女の理解が深かったのだろう。それに、最初のテーマをここまで突き詰めてシリーズの根幹として描き切るとは露ほども思ってなかった。それだけ彼女の痛みを理解してなかった事を突きつけられて、読者としてショックを受け続けている。彼女が耐えられなかったその部分を、全く疑問にも思っていなかったのだもの。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
18

八岐
ネタバレ★★★★☆ これからトウリの同世代の友人として長い付き合いになるだろうと思っていたラキャが、あまりにも呆気なく戦争の恐ろしさを知る事すらなく悲鳴も断末魔すらもなく退場してしまったのを目の当たりにして、そしてトウリが一気に病んでしまったのを見て、Web版読んでた頃にこれはちょっとモノが違う作品だぞ、と震え上がったのを思い出した。戦争において個人の死は殆ど認識すらされない消耗材でありながら、その個人の死が少なくない人間の人生を歪めていく。トウリがその稀有な能力を発揮し始める回でもありましたが、辛い。
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八岐
ネタバレ★★★★☆ サー・ジャックのこの人気!歓声!喝采よ! でもかつての誉れなき戦いで貰った勲章は誰も語らないのに、今回貰った勲章については本当に嬉しそうなのが胸に来た。長きに渡って苦悩を抱えてきた騎士団にとって、今回の救出劇は心から胸を張れる戦いでしたからね。王が女神に誇らしげに語る、これが我が国の騎士団である、には胸が熱くなった。そしてディアによる女性騎士の発足。今回の救出劇は学生女性所属も関係なく一致団結して全力を尽くせた訳ですけれど、ついにイオンも表舞台に立つ機会が出てきそうでワクワクよ
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八岐
ネタバレ★★★☆ 確かに今回の話、本編の展開と殆ど関係ないんだが、アンハルト王家の面々がファウストにアテられる源流とも言える王配ロベルトの人となりとその家族への愛が掘り下げられていく良い話だった。それはそれとしてリーゼンロッテ、子供達全員からクソババア呼ばわりされるのね。まあ、言われても仕方ないくらい欲ボケしていらっしゃるのだが。興奮しすぎだろ、このババアw そしてそれ以上にザビーネのゲスっぷりがあらわに。この女、なんで主人公サイドなのかわからんくらい真正の人でなしだよなあ。
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八岐
ネタバレ★★★★ ロザリーパパ、大戦犯じゃないですか! 一歩間違えてたら折角の娘の結婚台無しになる所だったじゃない。本人悪気ないにしろ、そもそも学生時代もロザリー苦しむ原因でしたからねえ。とはいえ、こうしてみるとルイスも自負の強さが周りに対しても決めつけて自分の考えに疑念を挟まない傾向が結構見受けられて、事態を悪化させる事が度々。そういう所まだガキが抜けてないw 第一王子が緩衝材や指摘役になってくれて、ほんとに得難い友人ですよね、この人。裏表全然なくて統治者には全く向いてないんだろうけど。
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八岐
ネタバレ★★★★ 長期シリーズ通して暗躍し続け満を持して主人公達の前に立ちふさがったラスボスがまさかの交代。ポッと出じゃなくてホントに20巻以上に渡って真のラスボスとして君臨していた人ですからね、大導師。これは衝撃でした。ってかこの人のキャラってデモンベインバッドエンドルートじゃね? 双子が両方ともアル・アジフになり得なかった。ナムルスはマスターの末路を目の当たりにして辛かっただろうなあ。まあヒロイン候補に自分で名乗りあげてたりするのですけれどw インフレバトルになる中で一人だけ解を得ていないグレンの行方やいかに
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八岐
ネタバレ★★★★☆ こぉれは大当たりだぁぁ!! うははっ、これは最高、素晴らしい。きたきたきた、がっつりストライクが来た。借金のカタに取られた妹を取り戻す為に望まず冒険者となったウル。夢も野望も持たず、能力も凡人の域を出ず、彼に特別な所など何も無い。ただその意思が鋼であり黄金なのだ。彼の魅力は一言で言い表せないのだけれど、彼の苛烈とすら語られる我に道を示した人が金言とも呼べる規範を彼に焼き付けている。【我によって荒野を拓き、徳によって道を得よ】。ガラも悪くやさぐれた風情のある少年だが、それ以上にイイ男なのだ。
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八岐
ネタバレ★★★★★ ……いや、これは凄いわ。正直糸さんを見縊ってました。ゲームなんて始めた時はもっと自分の事をちゃんとわかってほしい、程度の話かと思っていた。そういう意味では最初から真剣で深刻だった冬君の方がそれだけ彼女の理解が深かったのだろう。それに、最初のテーマをここまで突き詰めてシリーズの根幹として描き切るとは露ほども思ってなかった。それだけ彼女の痛みを理解してなかった事を突きつけられて、読者としてショックを受け続けている。彼女が耐えられなかったその部分を、全く疑問にも思っていなかったのだもの。
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八岐
ネタバレ★★★★☆ 男の時は数々の縁結びをしてた九郎だけど、九子になって片っ端から男連中の結婚フラグ叩き潰してってないかい!? 挙げ句筋金入りのヒモだったのが、ついに自分がヒモに小遣いをあげる側になって悦に浸っとる。わりと女体化満喫してるよなあ、この人。あんまり男連中誑かさないであげて? いや、誑かされるのが幸せな連中ばかりだから立派な福利厚生なのか。でもほんと料理上手のお姉さんになってて男の時より良く働いてるように見える不思議。昼から酒とツマミ傍らにだらけてるのは変わらないのに。でも最高に面白い、たまらん!
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八岐
ネタバレ★★★★ こやつ、おぱーいに救われおった! そういうふうに書いてしまうと非常にアレなんだが、実際遥さんの温もりによってもう一度立ち上がれたからなあ。いやわかってますよ、あれこそは自分が独りで戦っているのではなく、その場に自分しか居なくてもこれまで築いてきた仲間との絆が自分に力を与えてくれるのだ、という目の曇りが晴れて諦めを打ち払う熱い展開だったわけですけれど、要約するとおぱーいに癒やされた! なんだよ、凶さんめ、此奴め。ともあれ黒騎士との40万回を超す敗北の連なりの果ての決着、黒騎士の心情がまた熱かった。
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八岐
ネタバレ★★★★ いい、凄く良い。純真で善良な義眼職人の少女と戦争帰りのスレたヤサグレ男との危険な義眼回収の旅。イルミナがその凄まじい境遇で育ったのに歪んでない本当に良い子で、だからこそ戦後のまだ殺伐としている社会の中で危なっかしい事この上ないんだが、用心棒のヴィンセントが目を光らせていてこれが良いコンビなんだ。ヴィンスをはじめ、ここには戦争によって心を壊し人生を損なった人達が多く登場する。だがヴィンスがその心根に優しさを失っていないように、取り返しがつかない訳じゃない。失ったものを取り戻せる話でした。良かった。
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八岐
ネタバレ★★★★ 立場や身分から解放され自由になっても、そのまま自由に振る舞えるかというと、意外と人は自分自身で自分を縛る。何もしなくても生きていけた貴族のボンボンから、自分で働かないと衣食住何も得られないという冒険者に大きく生き方を変えてなお、ミトロフは自分がもう自由である、自分の責任においてやりたい事をやっていいんだ、という事になかなか気付けなかった。気づくきっかけが、冒険者になって出来た同年代の友人、てのがまたいいんだよね。何不自由なく暮らしていた貴族のボンボンだからこその、偏見のなさ。純朴さが
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八岐
ネタバレ★★★★ マジでアイドルよりグルメレポーターの方が天賦の才があるんじゃなかろうか。でもヘルシーメニューを前にした際のあのスンとした食事風景を見せられると、職業としては辛いか。節制に努めているからこそ理性が消し飛び欲望のまま背徳のメシを貪るメシ堕ち女子たち。それもうメス堕ちの方じゃないの!? という完全に欲望の化身と化した少女達の暴走を引き出す鈴文、悪魔である。こいつ、完全にメシ堕ちさせるのハマってるよな。
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八岐
ネタバレ★★★★☆ 惺の死はどう捉えていいものか苦悩させられた。存在が消えず家族友人に死を悼んで貰えるというのは他の子達の余りに無惨な結末と比べたら幸いにも思えたんだけれど、それは惺自身の望んだ結末じゃなかったんですよね。それは無駄死にだったのか否か。凄まじいのはもう啓も菊も自分の生存を度外視していた事。自分が死ぬ事を前提としてこの不条理に立ち向かう覚悟ガンギマリな子ら。まだ小学生なのよ、この子ら。そんな覚悟をキメきった啓をすら押し止める菊の献身と母親の無上の愛。なんかもう泣けてしまった。尊い。
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八岐
ネタバレ★★★ この主人公、女を食い物にするタイプだと思ったんだがなあ。そう見せかけて実は真意があって、という訳でもなく普通にアンロウは人間派だった、のか? ノーマン君、結局背景もよくわからない人物像の解像度が不鮮明だったな。四人のアンロウとのお話の中で見えてくるのかと思ったが最後までよくわかんなかったし。人間の中の行き過ぎたものとアンロウのどちらがバケモノなのか、という話も最後に突っ込まれてきただけで掘り下げは然程でもないし。なんか劇場版を先に見た感じというか。
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八岐
ネタバレ★★★☆ ジェフがノンナからお父さんの言う自由って自分が許せる範囲までなの?という意味合いの疑問を呈されたの、随分と刺さったんじゃないだろうか。彼のその際の心境については突っ込んで描かれてなかったけれど、自分では気づいていなかっただろうし。でも心配なのもよく分かる。 ノンナはちゃんと娘として両親の鎹になっているのは偉い。偉いけど、奔放すぎて若干制御しきれてないんですよね。ヨラナやエドワードなど周りの人達が上手いこと止めているので今は大丈夫ですけれど、いつかやらかしそうな危なっかしさがまだあるなあ。
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八岐
★★★★☆ モングレルのモングレルはバルガーのおっちゃんじゃないけど、そりゃ笑っちゃいますわ。モングレルさんもついに30歳の大台に。その記念スべき誕生日に40のおっさんともうすぐ30になる二十代の兄ちゃんとグダグダ飲みながら祝ってもらう、という図柄がこの作品らしくて大好き。ギルドマン以外の一般の人にも妙に顔が広いモングレルだけど、特に突拍子もない個性をしているパティシエのケンさんとの話とかも続き物で全部好き。コンサルみたいな真似したり、釣り道具やら自作の道具を工作して作ってたりと、これぞ完璧なスローライフ
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八岐
ネタバレ★★★★ 下準備は大事! 過去に戻ってやり直す系統は今や珍しくもないのだけれど、ここまで事前に情報を集め計画を立ててと下準備を完璧にした上でタイムスリップするものは中々見ない。恐るべきは敵方から見て、一体誰に攻撃を仕掛けられているかわからないという点がある。アルテシアの元に戻って臣下として歴史を変えていくのかと思ったら一瞬の邂逅後は完全に独自路線で歩んでいきますからね。勢力としてその存在を完璧に隠匿し、見事なまでに黒幕として暗躍している。これは実に面白いですよ。
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八岐
ネタバレ★★★★ ついに最後まで友人達に正体隠しきったなあ。彼らがラゼの正体を知るのは、戦争の決着がついてから。大人たちの配慮によるもの。ラゼの真実、生き様を目の当たりにして自分達もまた子供では居られないと、歯を食いしばって自分の見出した道を歩みだすアディス達。置き去りにして遠い所に戻ってしまったラゼを必死に追いかける子らの頑張りの尊さよ。帝国の反乱補助任務を達成し戦争を終わらせたラゼを、ついに国の重鎮達は表舞台に立たせる中で本当の意味で再会を果たすラゼと友人達、思わずウルウルきてしまいました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/17(6368日経過)
記録初日
2000/01/07(9482日経過)
読んだ本
14192冊(1日平均1.50冊)
読んだページ
3654361ページ(1日平均385ページ)
感想・レビュー
3325件(投稿率23.4%)
本棚
9棚
性別
血液型
B型
外部サイト
URL/ブログ
https://yamata14.livedoor.blog/
自己紹介

ライトノベルの感想ブログをやっております。約4000の感想記事がございますので、お探しの本の感想があればどうぞご検索ください。

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