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2024年9月の読書メーターまとめ

八岐
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感想・レビュー
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2024年9月に読んだ本
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2024年9月のお気に入られ登録
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

八岐
ネタバレ★★★★ 悲しいって愛おしいって事なんだよ。登場人物達は皆悲しみを内包した人達ばかりだ。それは絶望と言い換える事も出来るのだろう。それほどの悲を抱えながら、いつかそれに殉じる事を納得しながら、最期まで走り切ろうとしている。それは憐れである。健気である。だからその生き様を愛おしいと感じるのだ。それを可哀想などと哀れんで、悲しみを惑わし喜びに導こうとする行いは、愛おしいと思う心、愛を踏み躙る行為ではないか。故にこそ、巨匠の存在は嫌悪を抱かせる。何様だ、この野郎。巨悪はここだ、邪悪はそこだ。敵はこいつだ。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

八岐

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:27冊 読んだページ数:8702ページ ナイス数:329ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4751/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
19

八岐
ネタバレ★★★☆ 登場する生き物の中で一番可愛いのが魔王様というのズルいよなあ。見た目は玲瓏とした氷のような眼差しの美青年なのに、「いぢめる?」とか小動物みたいに訪ねてきそう。折角ノーミィが魔王様の為に作ってくれたものを壊してしまう度に、悄然と叱られ待ちの小さな子供みたいにオズオズと差し出してくるの、ちゃんと謝れて偉いねえ、と思わず褒めたくなってしまった。それはそれとして、毎回壊しすぎである。あと作って貰ったものを自慢するのに興奮しながら早口でいつまでも語り続けるの、ほんとに幼児か!というムーヴなんですよねえw
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八岐
ネタバレ★★★☆ おい、弟が相当に気持ち悪いぞw もはや血の繋がりはないので義理の息子を押しのけて自分がこの年下の姉と結婚する!くらいは言い出しそうなシスコンぶりだったが、そこはちゃんと息子を応援するのか。どういう情緒でその心境に至っているのか想像もできないが。珍しいのが途中まで完全にざまぁされる側で姉に強く当たっていた幼い愚妹が、途中から両親の教育に疑問をいだいて、自力で姉の方が自分を思って厳しく言ってくれていると気づいて、心入れ替える所ですね。実に姉への甘え方が可愛らしく、これは許しちゃうね。
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八岐
ネタバレ★★★☆ 荷が重いからと放り出さずに、自我を捨ててまでそれを背負える本来のキャラになり切ろうとする娘が苦しみ藻掻いてのたうち回る姿をずっと間近で見せつけられるサラマンダーちゃんが被虐すぎやしませんかね? どれだけ心を込めて労っても訴えかけても、自分を殺そうとしている彼には想いは届かず、すべて彼が演じる「主人公ルーク」への言葉として受け止められる。陰キャの彼が熱血全能キャラのルークを演じるというだけでも寿命削るようなものなのに、最初の幼馴染を死なせてしまった罪悪感が彼を急き立てていく。色んな意味でたまらん
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八岐
ネタバレ★★★★ 本性は活動的な不良娘、なのかと思ったらキャロル必要な事もあまり口にしない寡黙系なのか。アレほど心酔してるエリカをして、何考えてるか分からなくて不安になってる程じゃないですか。これは誤解されても仕方ないよなあ、と前巻のマリアベルに共感入ってるし。そこまでかw そんなエリカだけど、この娘共感性強いね。ストックホルム症候群成り放題じゃなかろうか。一方で自己肯定感は低く、って割とこれキャロルもそうなんだよね。しかし滅びていく世界への恐れに狂っていく人々を前に、自らが希望の光となる決意を固める、そんなお話
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八岐
ネタバレ★★★★☆ 中央の火遊び陰謀に巻き込まれるの事。ディードリヒ、ゲストじゃなくて本格参入なのか。イイキャラだっっただけにこれは嬉しいなあ。早々にマルギットに分からされてるしw 一方でミカ相手だと痛み分けになるの対等感が出てて善き。にしても、ミカは今男性体にも関わらずだからこその色気が尋常じゃないし、それと明確にイチャイチャしてるエーリヒはどういう感覚なんだこれ!? 癖が歪むっ。後半珍しくエーリヒが感情に振り回されてる感があって意外だったけれど、妹と荘に関する理不尽には激発するの故郷への愛情が伝わってくる。
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八岐
ネタバレ★★★★☆ この作者さん、他の作品でも心に焼き付くような鮮烈な景色の描写があってそれが印象的だったんだけれど、その原点をこの山からの光景に見た気がする。 異世界登山である。遂にガチ山登りジャンルまで登場してしまったが、これがまたべらぼうに面白い。主人公のカプレー、孤独に山に挑戦していくはずだったんだろうけれど、その前に掛け替えのない無二の相棒と巡り合うんですね。それが自分から婚約者を奪い取った女だった、というのが絶妙に面白い。結果として自分から婚約者をNRTした女を、元婚約者から寝取ったったという混沌がw
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八岐
ネタバレ★★★★ コメディってのはコメディだからコメディなんですよ?と思わず訳分からん事を言いたくなってしまうほど、ラブコメでコメってる余裕がない話でした。もうこのままごとって精神的なセーフティーネットか命綱みたいになってるじゃないですか。家庭環境から異性愛に嫌悪に近い拒絶感を抱きながら、家庭環境故に破壊性のない愛を求め、それを兄妹という形に求め、壊れない枠の中で好きというままごとを行う事で孤独を埋めようとする行為を、なんと呼ぶべきか。それこそままごとか? 蒼の側も懊悩があり、これは難儀な話やなあ。
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八岐
ネタバレ★★★☆ これ前作と同じ世界観ってだけじゃなくて、同じ学校の生徒で同じ時系列なのか? 本来有りえない重装備で始まるのに何度も死に戻り容易に一日目をすら超えられない事実がこの状況のハードさを物語る。前作良くこれ死なずに越えられたよな。シスコン主人公、今の所ループで情報を持ち越せる事だけが武器で、それを活かす事が義姉や友人頼りで実は前衛役としてしか役に立ってないんじゃ、と思ったら最後にえらい展開に。どれだけ先に進んでも死んだら一番最初からやり直しというのはきついよなあ、と思ってたら最悪のタイミングじゃないか
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八岐
ネタバレ★★★★☆ 姫様、立場的にも年齢的にもこれが最後の親友との私的な時間であり、下々の人と直接触れ合える旅行であるとは思っていたし、旅先で自分の起こした事業が人々を支え救っているという実感を味わって、姫様ますます大きく活躍しなさると思っていたのに。戦後の平和を導く事こそ彼女のさらなる本領発揮の場だと思っていたのに。そういう意味での最期の旅になるなんて、ぐうぅぅぅ(血涙)。書が後世に知識を伝えるものならば、あの姫様のあり方をどうか後の世まで送り届けてほしい。カリアさん、司書は作家にはなりませんか、そうですか。
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八岐
ネタバレ★★★★ 悲しいって愛おしいって事なんだよ。登場人物達は皆悲しみを内包した人達ばかりだ。それは絶望と言い換える事も出来るのだろう。それほどの悲を抱えながら、いつかそれに殉じる事を納得しながら、最期まで走り切ろうとしている。それは憐れである。健気である。だからその生き様を愛おしいと感じるのだ。それを可哀想などと哀れんで、悲しみを惑わし喜びに導こうとする行いは、愛おしいと思う心、愛を踏み躙る行為ではないか。故にこそ、巨匠の存在は嫌悪を抱かせる。何様だ、この野郎。巨悪はここだ、邪悪はそこだ。敵はこいつだ。
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八岐
ネタバレ★★★★ 今回は貴族や王族の政治的思惑が介在した依頼がなかったんで、ルッツは好きに友人や刀をあげたい人のために打つ事が出来ていました。そのせいか、話も人の情に絡む話が多くって、なんか人情物の時代劇風味の味わいがあって、今までとちょっと違う面白さ楽しさがあったなあ。これまでの個人的な依頼人、みんなそれっきりじゃなくて、何だかんだと意気投合して友情が芽生えてたり、ルッツの刀を介して人生をやり直して、これまでの自分の罪を償うのに正義の味方になるものが現れたり、と。ほんとルッツの刀って人生を変える物になってるなあ
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八岐
ネタバレ★★★☆ すべての公官庁異動で渡り歩いて仕事一通り覚えた、ってパーフェクトゼネラリストじゃねえですか。しかもこれ人事司る兄からの意図的な英才教育だし、左遷も命を狙われてる姫様の警護目的だし、何なら将来女王に擁立する彼女の宰相にするための計画的犯行じゃないですか! アホみたいに仕事出来るんだから、そりゃ頼られますて。ただ本当に何でも出来る超人じゃなくて、田舎についた直後は姫様と生活力皆無で普通の生活が全然出来なくて偽装の父娘二人で半泣きになりながら地元の人に助けを求めたり、と人に好かれる隙が多いのがイイのよ
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八岐
ネタバレ★★★☆ このお姉さん、常に引っ込み思案的に生きているのに、人生の節目節目で突然激情に駆られて勢いで大転換してしまうの、振り幅大きすぎてちょっと怖いすらあるんだがw eスポーツの世界に複雑な思いを抱きながら、なんかこう勢いでその世界に飛び込んでしまった結衣が、自分が集めた逸れ者のプロゲーマー達、そして天才プレイヤーである妹を彷彿とさせる少女達と共に、世界大会を目指していく話。人間、一番制御が難しいのって自分だよね、と意外と湿気の多い人間関係とメンタルの問題が描かれる話でもありました。
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八岐
ネタバレ★★★★ 閉鎖都市巴里を真っ先に思い浮かべてしまった。設定はだいぶ異なるけれど、ループする閉ざされた都市ですからね。その中身は言うなればお菓子詰め合わせセット。SFのような異能バトルもののようなバディでの事件調査モノのような。そしてこれ、夜空視点からすると目を覚ますと世界に何か違和感を感じていたら、何か世界から外れているのに懐かしさを感じる青年と出会って、そこから今まで当たり前だと思っていた世界の真実を探すたった一人の冒険みたいなアングルになってて、物語のジャンルがクルクル回ってる。これがタイトルの意味か
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八岐
ネタバレ★★★ ここまで事前に反乱が予期されていたのに、事前に阻止できないという時点で皇帝の権威ボロボロじゃないですか? 継承戦のお陰で子供らが権力を広げるのに手を出さずにいたら、皇帝自身の実行力が軒並み引っ剥がされて裸同然になってるようにしか見えん。皇帝自身零しているけど、継承戦百害あって一利無しだよなあ、これ。あとアルのやる事が多すぎるw 忙しいなんてもんじゃないぞw
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八岐
ネタバレ★★★★ 折角ろくな結末にならぬだろう政略結婚から救えた第三王女が、まさかこんな苦難の道を歩む羽目になるとは。それも王族としての責務に覚醒したから、という。クラウディアがあれだけ入れ込んだ以上、付き合いは長くなるんだろうな。いずれ彼女にも刀を打つ事になるんだろうか。自分の刀も打たないとと言ってたけれど、まさかそれが斧になるとは。結構色んな種類打つよねルッツって。そんな彼が純粋に打った最高傑作が遂に。余計な能力ついていないけれど、刀鍛冶としては斬れて頑丈は目指すべき果てだし、彼の過去を刷新する一刀だった。
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八岐
★★★☆ 一々緩い空気が、と書かなくても十分ユールシアが喋った途端にそこだけ空気がおかしくなるの、嫌と言うほど伝わるて。ダークファンタジーの世界観の中で一人だけゆるキャラコメディのノリで生きてらっしゃる。空気が読めていないのではなく、読む気がサラサラ無いという辺りが強い。自分の世界観を周りに押し付けようともしていないので、彼女の周りだけポッカリと緩い空気になってるあたりが面白いよね。正直「彼」はもっと束縛してくると思ったので、自分が傍にいるなら好きにしろというスタンスになるのは意外だった。
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八岐
ネタバレ★★★★ アーリャさんが完全に恋愛脳のボケナス娘と化していて、自分の恋心を自覚しただけで頭の中が一面お花畑のこの有り様って、じゃあここから恋が実ったりしたらどうなるんだ? 有希との対決があるやと思ったらそれは次回。今回は周防家の人々のこれ独り善がりというか自己完結性が詳らかにされる話でしたねえ。特に政近、自分の何もかもを間違えたとのたうち回っている割に、自分の考えに一切疑念を持たずに正しいと思ってるあたり、これ根治不可能な生来不変の宿痾なんじゃなかろうか。それを指摘できるとこ、アーリャポイント高いぞこれ
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八岐
ネタバレ★★★★☆ 桂華グループ内にクーデターの動き、という所から始まった騒ぎは、真相を探るに連れて海外ファンドの暗躍、ウォール街の思惑、国際マネーロンダリングシステムというアンタッチャブルに、国際通貨戦争を巡る闇の蠢き、とどんどんスケールがエライことに。その挙げ句に成田空港テロの勃発である。しかし黙ってしてやられるお嬢様ではなく、嫌がらせと称する逆襲はもはやヒャッハー汚物は消毒だぁ!のハゲタカローストの焼け野原。もう1兆円規模の案件は当たり前なんだが、流石に一兆ドルはオプションとはいえ、桁がもう……w
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/17(6061日経過)
記録初日
2000/01/07(9175日経過)
読んだ本
13996冊(1日平均1.53冊)
読んだページ
3594224ページ(1日平均391ページ)
感想・レビュー
3154件(投稿率22.5%)
本棚
9棚
性別
血液型
B型
外部サイト
URL/ブログ
https://yamata14.livedoor.blog/
自己紹介

ライトノベルの感想ブログをやっております。約4000の感想記事がございますので、お探しの本の感想があればどうぞご検索ください。

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