ネタバレ真珠王の宝物である真珠で出来た塔が怪人金コウモリに狙われる。そこで登場の三ツ木記者と探偵小僧の御子柴少年。神父が犯人と思ったらどんでん返し。もう一編の獣人魔島は、ゴリラの脳に脱獄死刑囚の脳を移植して最強の犯罪者？を作り出し、死刑を宣告した裁判長家族に復讐を企てる。こちらは探偵小僧が単独で、作者お得意の瀬戸内海の孤島に潜入する活劇話。活劇のテンポが良く先を早く読みたくなる。 二転三転四転くらいする面白さだった。

ネタバレ令嬢弁護士桜子2作目。子供の頃に習っていた高名なバイオリンの先生がコンサート中に主人公の目の前で毒殺される。先生と一緒の舞台で演奏していた第2バイオリンの演者が逮捕されその当番弁護を引き受ける。贋作バイオリンの鑑定書に絡む殺人事件。主人公の兄である勤務医が出てくるが、なかなかなキャラで今後も登場して欲しい。自家用車のベントレーをペネロープ号とみなすやり取りもお約束だが、今回は主人公がペネロープの真似を。読みやすくサクサク読めた。

ネタバレ続編なので循環器内科医になった主人公の話かと思ったら、初っ端から小鳥先生、鴻ノ池が登場するのでどうなるかと思った。研修医時代の印象に残った話を二人にするのだった。どの話も家族との繋がりが柱となる。最終話は涙した。医療は命を救うことが目的なら敗北の学問、永く良い生涯を送れるようにすること・・・、納得。