「セメタリー」を読みながら、母の鑑のような、理想像みたいな、こんな母親像を読ませられるなんて、乃南さん少し違うんじゃないの？と思っていたらやっぱり一筋縄ではいかない。でもさすがにね、この真実を子供に背負わせるのはキツイなぁ。母、妻、嫁、女性として気持ちは凄く分かる。やった事には目を瞑るから一人で墓場まで持って行って欲しかったな。良妻賢母で人生終わらせられたら幸せなのかもしれないが、本当の自分はどうなんだろう。少しくらい本音で自分をさらけ出して生きたって良いじゃない。綺麗ごとだけでは息苦しい。

「セメタリー」を読みながら、母の鑑のような、理想像みたいな、こんな母親像を読ませられるなんて、乃南さん少し違うんじゃないの？と思っていたらやっぱり一筋縄ではいかない。でもさすがにね、この真実を子供に背負わせるのはキツイなぁ。母、妻、嫁、女性として気持ちは凄く分かる。やった事には目を瞑るから一人で墓場まで持って行って欲しかったな。良妻賢母で人生終わらせられたら幸せなのかもしれないが、本当の自分はどうなんだろう。少しくらい本音で自分をさらけ出して生きたって良いじゃない。綺麗ごとだけでは息苦しい。

とうとう終わってしまった。アレクシアが城に戻るまでの展開がじれったい。エリアスの命はどのようにして失われたのか。ディアナの命はどうやって助けるのか、等々気になることがあまりにも多くて最後まで目が離せなかった。女王の結婚を読んでいるのだから結末は分かっている筈なのにそれでもドキドキ感で逸る気持ちを抑えきれなかった。だから順にこの物語を読んできた方々は尚の事ページを捲るのがもどかしかったに違いない。この「遺言」シリーズを読み終えた方達には是非とも「女王の結婚上下」も読んで欲しいと思う。

歴史は苦手意識があり大河は敢えて観ないようにしていた。子供の頃はテストの為の勉強との位置づけでひたすら暗記して終わればすっかり頭の中から抜け落ちていた。だから今回この本を点訳校正依頼され怖気づいてしまった。が読んでみると面白い。徳川将軍などほんの数人の名前しか覚えていなかったし、何を成しえたのかになると更にあやふや。それが作者の面白可笑しく書かれた本書を読むことで将軍と言えども一人一人個性のある人間なのだと楽しく理解。歴史の教科書がこんな風だったら授業も楽しかっただろうな。もう既に忘れつつあるけれど（汗）

女王の結婚を既に読んでいるので、大まかな事は分っているのだが、分かっていても常にハラハラドキドキしてしまう。知りたかった細かな出来事が分かると結末は分かっていても面白くて読むのを止められない。王族貴族の言葉遣い、衣装の素材やら雰囲気など緻密な表現に想像力が膨らみ目の前に見えるかのようで、お芝居を観ているようで楽しい。長かった物語もようやく佳境を迎える。アレクシアは無事に城へ戻れるのか。どんな風に？早く知りたい。次は最終章４巻へ。

本書が刊行されたのは15年ほど前。知ってはいたが、カタカナのタイトルだけで敬遠していた。今回池上彰さんと作者が出演していたNHK番組を観て、自分の思い違いに頭をガツンとやられてしまった。これは絶対読まねばと。精神的に追いつめられて辞めた学校。引き籠ってしまった彼を見守り続けた父の言葉の数々が胸に刺さる。少しずつ外の世界に踏み出し周囲の人たちに救われながら自分を取り戻していく姿にずっと温かな涙が流れる。天国への引っ越しやさん。遺品整理業に携わる人たちの姿にただただ頭を垂れるしかない。

女王の結婚上下を校正して、その面白さにすっかり魅了されてしまったら、女王になる前の物語があるからと刊行されている4冊を貸していただいた。既読の2巻の中に出て来る王女時代の出来事を読むことが出来る。成程、そういう事だったのか。アレクシアとガイウスが身分を超えてお互いに惹かれあう様もなかなかに面白い。本来なら順に読むのが良いに決まっているが、苦手なカタカナ人名国名、国同士の関係性等を覚えるのに苦心したので、それを覚えてからこの本に取り組めたのはすんなりと物語に入り込めて良かったのかもしれない。次は2巻へ。