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2024年9月の読書メーターまとめ

rakim
読んだ本
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読んだページ
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感想・レビュー
21
ナイス
658ナイス

2024年9月に読んだ本
21

2024年9月のお気に入り登録
7

  • いつでも母さん
  • ひろし
  • はにこ
  • ひさか
  • 明日のかぜ
  • 修一朗
  • ぱんなこった

2024年9月のお気に入られ登録
7

  • いつでも母さん
  • ひろし
  • ひさか
  • はにこ
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  • 修一朗
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rakim
考えることが多すぎて、読後なかなかレビューが書けなかった。ただ日本のこの時代が市川さんに、表現する・発表する術と場を持っていて幸いだったと心から思う。重度で、健常者向けの社会に生きている障碍者のマイノリティ感は「手を貸す」側と「有難く享受する」側になっていて、差より区別になっているようで大きいと思えてならなかった。同じ人間という当たり前が二の次になっているような。それを見事に打ち砕いてくれたのがこの作品。主人公の持つ虚しさと寂寥と怒りが肌感覚で伝わってきて、ため息が止まりませんでした。次の作品が読みたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

rakim

読書メーター始めてからこの「まとめ」をつぶやくのは初めてです。もう9月なんですね…夏バテなんていうどころじゃない熱中症を今年はじめて経験しました。点滴しながら、湿度が高いと摂氏26度以上は熱中症の危険があるとか聞きました。皆様どうぞご自愛を! 2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:23冊 読んだページ数:9058ページ ナイス数:399ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/49469/summary/monthly/2024/8

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
21

rakim
ウィトゲンシュタインの中・後期までを考察しながら意見交換(『理性の限界』に続くディペード雑談の続き)されているところが興味もてました。同時に読んでいた小説が五条紀夫氏の『イデアの再臨』(高校舞台のメタ学園ミステリーで、全く意図なく読み始めた)で、言語学系のことを読んでいる時に実に笑えるシチュエーションになって面白さが増しました。もう一冊同時に読んでいたのは『笑わない数学』でこちらもフェルマーの最終定理やらガロア理論やらで全く関係なくもない。だから読書って楽しいのよね、と自分勝手にニヤリともしてしまう。
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rakim
ネタバレ初めての作家さん。僕の前からある日突然「 」が消えてしまう。そして次々に「   」やら「 」も無くなる、という謎。存在と認識がなぜか残っている僕と安藤が犯人を捜すのだが…。読んだことのない展開で少し唖然としながら読みました。推理小説としては好みが分かれるでしょうが、私は同時に読んでいた本のせいもあって楽しく読了。「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」メタ展開って!
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rakim
実は村上春樹さんの本(長編)は初期のものはほとんど読んでいたのですが、なぜか「ノルウェイの森」が個人的に気に入らず(たぶん読んだ時期の私の心情に合わなかった?)以降は積極的に読んではいませんでした。でもそういえば彼の短編は読んだことがあったかな?、というのでまずはこれを…と。とても良かった。そしてちょっと奇譚?っぽいけれど冒頭の『偶然の旅人』を読んでいた時聴いていたのがトミーフラナガン。鳥肌がたちました。『日々移動する腎臓のかたちをした石』が好み。
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rakim
最近、孫(小学校高学年と低学年)が私の本棚を目当てに遊びに来るので、読めそうなのを貸したりしているのですが、到底足らず、買う羽目にもなります。そういえばこれも子供の頃に読んだな、と購入してみたのですが…いわゆるピカレスク小説だったのかな。今再読してみると小学生には向かないと確認。上巻と続けて読みましたが年月を経ての再読は翻訳の??が多くて読みづらかった。といって英語版を購入するほど読みたくはならなかったです。
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rakim
ネタバレ最終巻とはいえ色々な試練は相変わらず訪れるけれど、やはり「なんとかなる(笑)」ので安心してドキドキしながら読みました。仇敵の音羽屋の行く末は、とか吉原衣装比べとか、行動が謎の井筒屋の惣次の胸の内とか、読みどころもいっぱいでほとんど一気読みでした。とにかく大海へ船出。特別編もでているようなので時間をおいてゆっくり読もうと思います。
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rakim
ネタバレ「風待ち篇」から「出帆篇」へ。流れもたくさんの支流を飲み込みつつ五鈴屋のゆく道を示しているようです。紆余曲折はありながらも、再度呉服絹物も扱えるようになり、武家との商いも順調に見えるのですが、客層の違いを五鈴屋らしくどう対処していくのか。時折起こる問題にも幸らしく知恵で解決してゆくさまが相変わらず楽しい。浅草呉服太物仲間との絆も一層増して、最終巻へ。
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rakim
考えることが多すぎて、読後なかなかレビューが書けなかった。ただ日本のこの時代が市川さんに、表現する・発表する術と場を持っていて幸いだったと心から思う。重度で、健常者向けの社会に生きている障碍者のマイノリティ感は「手を貸す」側と「有難く享受する」側になっていて、差より区別になっているようで大きいと思えてならなかった。同じ人間という当たり前が二の次になっているような。それを見事に打ち砕いてくれたのがこの作品。主人公の持つ虚しさと寂寥と怒りが肌感覚で伝わってきて、ため息が止まりませんでした。次の作品が読みたい。
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rakim
ネタバレ浴衣の当たりで一旦は一息ついて、江戸太物商い仲間との関係も良くなりつつあった時に、江戸では付き物の大火が起こる。また幸の妹の結の仕掛ける罠があり、結の根性の悪さは相変わらず腹立たしい。そして幸の次の一手は意外な方向から。そういえば実家の父はどこから手に入れたのかは定かではありませんが「吉葉山」と染められた浴衣を持っていました。それで小学校低学年だった私は漢字を覚えた気が…。この小説も13巻までということで読むのを加速?
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rakim
まだこうあるかもしれない、こうなる余地がある、から今現在は「不可能」「不確定」「不完全」な定理。だからこそ理性の限界にアプローチできるのではないか、という提言を色々な人物が雑談をしているように書かれていることが面白いです。多分に衒いにも見えるパラドックスや矛盾のある問いがなんだか頭につき、「投票」や「選択」の場合など色々な前提を考えすぎて(素人が到達できるわけないのに)ベッドにメモを持ち込んだりしたので睡眠時間減ってしまいました。この「限界」シリーズ?あと2冊も積読してあるので読むのが楽しみ。
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rakim
ネタバレこの小説はピンチがあって窮地に落とされるけれど、知恵を働かせそこから脱却して、結実させる…という流れがあるのですが、今巻は何回目かの「結実」の巻。全巻で江戸に加わった菊栄とお梅もそれぞれが存在感を増します。今でこそ浴衣は色々な場面でのお洒落着にもなりますが、肌着からの脱却を仕掛けたのが五鈴屋という設定。あっという間に読了。今回はスッキリ。
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rakim
叙述トリックというより叙述ミステリーという方がふさわしいと思います。読者が「見破るぞ」と思って構えるより、登場人物が「何を誤解しているのか」が肝心な方が読み物としては個人的に好みです。読後に「騙された!」と思いながら『この展開はちょっと狡いな』と思う場合は少々興をそがれる場合もあるけれど、道尾さんはいかにもなトリックは仕掛けていないように見えるのですから。個人的には道尾さんの終盤のどんでん返しの連続に登場人物と一緒に翻弄されて読み応えありです。気づかない思い込みは怖い。
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rakim
自分自身の小学生、中学生のころの友達関係のことや幼い、けれどけっこう心を痛めた切実な(大人からはたわいない程度の)気持ちを思い出させてくれた一冊。飼う生き物を死なせてしまう宿命を持っていると思い込んでいる少年と、親の都合で転校を繰り返す少女の心情が確実に成長しているのが清々しい。素敵な大人になるための通り道といった感じです。金魚の装丁に惹かれてつい購入しました。
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rakim
前巻にちょっと予感があった通り、五鈴屋は結の裏切り行為によって窮地に。結の行為は思うところがあったとしてもあまりにも無知であり分別が無い行いなのだが、幸はまた知恵をこらして進んでゆく。大坂から江戸に出てくることになった菊栄も次巻からの活躍が有りそうだし、これまでの幸の商いぶりに味方も多い。次巻でどのように巻き返していくかが楽しみです。
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rakim
米大統領選の共和党副大統領候補に指名されたバンス氏の生い立ちで話題になった一冊。翻訳の仕事を少ししていたのですが、ヒルビリーという言葉は地域的な(アパラチアの)プアホワイトのこと、という意味でしか知りませんでした。米国は自由の象徴の国であっても裏にある差別、貧困などの数多くの問題の実感はしにくい。富豪でもあるトランプ氏が貧困層の支持を集めているのは何故?なんて思っていた答えを示唆されたように思います。ごく少数の成功者であるバンス氏を起用したトランプ氏のしたたかさも感じるのは、まだ私が無知なのでしょうか。
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rakim
主人公は多分に発達障害の少女に見えます。物が片付けられない、同じ問題を繰り返しても出来ない、人とのコミュニケーションがとりにくい、といった性行で。ただ一つ自分を感じられる「推し」の存在がある。例えば、アイデンティティだの存在意義だのレゾンデートルなんて使いがちな曖昧さじゃなく、推しは彼女の「背骨」という言葉にちょっと感動しました。推しの存在が彼女の成長の糧になれば良いのだけれど。
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rakim
介護や自身の病気や怪我などで病院とは縁深く、結構色々な患者さんを見てきたので、怖いまではいかないけれど困るだろうな…程度の患者さんが実際に案外多いのはわかります(認知症の方などは別枠)。医師側にしたらもっと多くの患者さんに接しているわけだから怖い場面もあながちフィクションとは言えないのではないかと想像します。ブラック寄りではあったけれど、怖い患者がほとんど女性だったのが妙に納得。
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rakim
ネタバレ尊敬する恩師の理不尽な死の真相を探るうちに幼馴染の仲間も突然の凶刃で亡くしてしまう。若者の正義感と真摯な想いが事件を明らかにしてゆく時代物ミステリー。主人公は必死で敵地に潜入したりするのですが、でも葉室さんの筆致はあくまでも穏やか。独白が多い小説なので、登場人物の心情が細やかに横糸を紡ぎながら進んでゆくような感覚を持ちます。女性の描き方も繊細ながら強くて気持ちよく、読後感の良い小説でした。
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rakim
やっと文庫が出たので購入。竜崎が神奈川県警に移動したらあるだろうな、と思っていた基地との日米地位協定の絡みそうな事件。竜崎の原理原則主義はわかってはいましたが、この巻ではそれが強調されすぎな感じも…。今回登場した、同期のキャリア八島や米軍捜査官のキジマはこれからどのような位置づけになっていくのでしょうか。展開の一つに留学中の竜崎の息子の問題?があるのですがこれはちょっといらないかな?の感じがしました。立場上無理かなとは思いますが電話相手だけの伊丹さん(私結構彼のファン)がもう少し登場すると良いのに。
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rakim
日本の三大奇書をようやく読了出来たので、タイトルに惹かれて購入。「奇」ではない。当時の価値観に合わせただけの悪書だったり、もっともらしい嘘を連ねての売名に近いものだったり(嘘も活字にしたり何度も繰り返せば本当らしくお金にもなるってこと現在でもあるし…)、今から見ればプロパガンダの一役を担っていたりのいくつかの「奇書と当時は見られた書籍」紹介。とても読みやすく中学生でも簡単に読めそうです。番外編とされた部分が案外な面白さ。雑学増える。また再読したい一冊になりました。保存本。
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rakim
公安が以前から追っていた殺人者「鑑定士」が事件の大きな役割を担っていた。公安の捜査手法と刑事部の方法で事件を追おうとする鷹野の間の齟齬が徐々に歩み寄る。如月塔子シリーズとまた違った個性の公安のメンバーも面白そうです。でも殺人分析班と公安分析班との差がもう一つ分かりにくいところがありました。
が「ナイス!」と言っています。
rakim
あれ?鷹野さんが公安へ?という巻。解説を読んでわかったのですが如月塔子シリーズ「賢者の刺」から4年後の話のようです。塔子さんシリーズはまだ少し続く?こちらは爆破事件と政治家殺人事件を追う。この「邪神の天秤」と次巻の「偽神の審判」で上下巻の感じです。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/24(5417日経過)
記録初日
2010/01/20(5421日経過)
読んだ本
3680冊(1日平均0.68冊)
読んだページ
1191905ページ(1日平均219ページ)
感想・レビュー
2529件(投稿率68.7%)
本棚
5棚
現住所
東京都
自己紹介

一昨年来読書メーター投稿できませんでした。一昨年と昨年の2度の骨折入院、引っ越し2回、その他現実の雑事に追われ、それでも現実逃避は音楽と読書だけで、読んだ本は手帳でチェックして読書メーターに登録していない読了本が200冊以上になりました。だから少しずつ書き足していこうと再開です。またどうぞよろしく。(2023/10)

ナイスを下さる方、お気に入りに登録して下さる方、ありがとうございます。とても読書の励みになります。
私側からは共読本が多くて(なるべく50冊以上、中には500冊以上同じ本を読んでいる方もいらっしゃいます)、本の感想を書いていらっしゃる方(その他親戚・知人)のみをお気に入りに登録しています。

感想は規定の255文字に収まるようにしているので(それを面白がってもいる)、言葉足らずや意味不明な部分もあるかと思います。ご容赦を。「ですよね」は「だよね」で1文字節約できるし体言止めも多くなりがち、というわけです。良かれ悪しかれ思い入れがある本は書きたいことが増えてしまって。 

とにかく雑読。経済的・物理的理由(重い本は寝転んで読み辛い)で今は90%以上文庫本を読んでいます。
読書メーターのおかげで、知らなかった作家さんやジャンルの本も手に取るようになりました。読友皆様ありがとうございます。

「お仕事」「悪人バッタバッタとやっつける」「歴史」「ほっこり暖か」「異常心理」「囲碁・将棋」「犯罪解決」「若人成長」「お気楽捕物帳」「あぁ…」「懐古浪漫」「美味しいもの」「パズル」「笑える」「数学」「噺」「美学・哲学」系が好きなようです。時々は後ろめたい?わけじゃないけれど「文学」ぽいものも(笑)

音楽は、ジャズ・ブルーズ・ロックが好き。

★最近読本のお気に入り10冊
・嘘つきアーニャの真っ赤な真実(米原 万里)
・楽園のカンヴァス(原田 マハ)
・わたしを離さないで (カズオ・イシグロ)
・夜露死苦現代詩(都築響一)
・海の仙人(絲山 秋子)
・辰巳屋疑獄(松井 今朝子)
・一瞬の夏(沢木 耕太郎)
・離愁 (多島 斗志之)
・遊女(ゆめ)のあと (諸田 玲子)
・三悪人(田牧 大和)

・・・その他は本棚の「読んでよかった」欄に・・・



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