腐女子として趣味の世界は充実しているが、現実では人付き合いが苦手で孤独を感じている由嘉里。彼女が、美しいキャバ嬢のライと出会ったことから物語は始まる。面白かった。ライ、アサヒ、ユキ、オシンという夜の世界の住人達と由嘉里が、絆のようなものを築いていく過程が愛しい。ただ、ライがギフトと呼ぶ希死念慮のナチュラルさが怖かった。数年後にでも、ライがふらっと戻って来てくれることを願う。

3巻では、司くんの過去や、鈴さんとの出会いが語られてた。あと、弓ちゃんや八つ頭さんの今後も気になる。そして、さとこさんは自分のことで精一杯なようでも、実は周囲の人達によい影響を与えてると思う。お互いに持ちつ持たれつでいいと思う。

2巻では、職場の同僚や団地の住人達との関わりが少しずつ深まり、さとこさんの世界が徐々に広がっていってよかった。引き続き3巻へ。

持病があり無理が利かないさとこさんが、薬膳を知り少しずつ元気になっていく物語。と言っても、薬膳の効果だけでなく、周囲の人達との優しい関わりも大きいと思う。引き続き2巻へ。

台湾人の母と日本人の父の間に生まれた桃嘉。彼女と母である雪穂の視点で交互に語られる物語。成長の過程で、台湾人である母のことを、よそのお母さんと違い恥ずかしいと感じる桃嘉。娘の気持ちを尊重し、日本語が苦手な自分が娘を困らせないように｢ママ、がんばる｣と言う雪穂。異国で、もう既に頑張り過ぎている雪穂に、これ以上頑張らないでいいよと言ってあげたかった。大人になった桃嘉の辛さも、ひしひしと伝わり切なかったが、明るい兆しのラストでよかった。いい物語だった。

翻訳者の由依、彼女の夫で作家の桂、由依の不倫相手のシェフの瑛人、瑛人の店のパティシエの英美、由依の友人の真奈美、由依の妹の枝里と、章ごとに視点が変わっていく。全編通してヒリヒリする物語だった。枝里の章で、嫌な予感を感じたのがラストの衝撃に繋がってしまった。面白かった。そして、怖かった。

弓子、ユリ、美玖の3人の視点で進行していく物語。集まって飲んだりしているけど、どうもお互いに心を許してはいないような彼女達の関係性が謎だし、彼女達が各々抱えている問題も闇が深く、終始不穏な印象を受けたにも関わらず、何？この結末ww 面白かったー

腐女子として趣味の世界は充実しているが、現実では人付き合いが苦手で孤独を感じている由嘉里。彼女が、美しいキャバ嬢のライと出会ったことから物語は始まる。面白かった。ライ、アサヒ、ユキ、オシンという夜の世界の住人達と由嘉里が、絆のようなものを築いていく過程が愛しい。ただ、ライがギフトと呼ぶ希死念慮のナチュラルさが怖かった。数年後にでも、ライがふらっと戻って来てくれることを願う。