☆５☆余韻の残る本でしたねえ。石和銀山、名前くらいしか知らなかったけど、そこに暮らした市井の人々にフォーカスすると、こんな感じで色々なドラマがあったんでしょうねえ。舞台背景も良かったし、それぞれのキャラもはっきりしてて良かったし、何より「闇」を貫く物語がとても良かったです。ウメもウメの周りの人々も、少しずつ変わっていく中で、揺れ動く気持ちが痛いほど伝わって切なかった。闇から出て闇へ戻っていくような構成で、不思議と読後感も悪くなかった。

☆４☆さすが本屋大賞。ぐっと引き込まれる世界観と先が気になる展開で、一気に読んでしまいました。虐待・性別・モラハラなど、イマドキの話題もちりばめられていて、時代に即した小説だなあという印象も。惜しむらくはちょっとだけ展開に安易なところがあるというか、スピード感がありすぎると感じたこと。もうちょっと丁寧に描かれても良さそうな部分があったこと。逆に違和感なく自然に進む部分もあって、読みやすくはあった。題材と題名がいいですよね。知らなかったなあ、52ヘルツの鳴き声。海を漂うような、心地よい余韻もステキでした。

☆４☆マンガだったのでさーっと読めました。結構、起伏の激しいうつ症状があったんですねえ。徹夜を続けていればそりゃあ…という感じでもあるけど。自殺未遂やODの描写がリアルで、漫画だからさらっと読めるんだけど、実際は相当深刻だったんだろうなあ。介護士という仕事に出会えたことは不幸中の幸いというか、ある意味運命だったのかも知れませんね。役所からアプローチするのは本当にまれだと思うので（基本は何でも申請主義）、それも天の助けだったのかも。うつは治らないと覚悟して付き合うのが一番ですね。

☆５☆余韻の残る本でしたねえ。石和銀山、名前くらいしか知らなかったけど、そこに暮らした市井の人々にフォーカスすると、こんな感じで色々なドラマがあったんでしょうねえ。舞台背景も良かったし、それぞれのキャラもはっきりしてて良かったし、何より「闇」を貫く物語がとても良かったです。ウメもウメの周りの人々も、少しずつ変わっていく中で、揺れ動く気持ちが痛いほど伝わって切なかった。闇から出て闇へ戻っていくような構成で、不思議と読後感も悪くなかった。