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2024年5月の読書メーターまとめ

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読んだ本
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読んだページ
784ページ
感想・レビュー
6
ナイス
128ナイス

2024年5月に読んだ本
6

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレ『月夜のでんしんばしら』は、ある晩に主人公の恭一が鉄道線路の近くをあるいている、というような叙述で始まります。「線路」は装置として、作品中でよく使用されます。たとえば、小説では芥川の『トロッコ』で、アニメでは『風立ちぬ』で、それぞれ違う用法で使われています。『風立ちぬ』では、汽車に乗っている主人公と、それの「線路」を辿って街まで出稼ぎに行こうとしている方々が映るシーンがあります。おそらくこの場面は、当時の日本社会の貧富の格差を描いているのでしょう。『風立ちぬ』の時代(大正の後半〜昭和の10年前後まで?)
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

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本書はとても参考になっています。個人的な話しですが、法事が終わったあとに、親戚の叔父に読書メーターの感想文を見せて、いろいろアドバイスをしてもらいました。辛口コメントをたくさん頂きました^^;「ここは弱いな」、「この言葉は使っちゃダメ」、「なんでこうなるの」。総論として、なぜそうなるのかを明確にすること。あいまいな表現はしないこと。この二つのアドバイスを貰いました。精進しよう。

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2024年5月の感想・レビュー一覧
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ネタバレ『月夜のでんしんばしら』は、ある晩に主人公の恭一が鉄道線路の近くをあるいている、というような叙述で始まります。「線路」は装置として、作品中でよく使用されます。たとえば、小説では芥川の『トロッコ』で、アニメでは『風立ちぬ』で、それぞれ違う用法で使われています。『風立ちぬ』では、汽車に乗っている主人公と、それの「線路」を辿って街まで出稼ぎに行こうとしている方々が映るシーンがあります。おそらくこの場面は、当時の日本社会の貧富の格差を描いているのでしょう。『風立ちぬ』の時代(大正の後半〜昭和の10年前後まで?)
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ネタバレ「火事」が装置として使用されています。川端の『雪国』でも、同じ技法で使われていました。物語で非常事態がおきた時に、集団的に動く群衆と、そのなかでの主要登場人物の行動を対比させるさいに、この技法は使用されます。たとえば『火に行く彼女』では、火事が坂の下の下町でおきて、そこから坂の上へ逃げて行く人群が描かれています。そして、そのなかで「彼女」だけが、坂を下っていきます。ほかの作品でも、この場面のような状況がありました。いくつか思い浮かびましたが、『火に行く彼女』と似ていると思ったものは、
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ネタバレ『ねじの回転』には三重の虚構性がありますが、「表表紙の絵」はそのことを象徴していると僕は思います。「怪談」のため、又聞きの又聞き……という構造です。なぜそのような構造を取るのか僕はまだよくわかっていません。しかし、事実として、「怪談」はしばしばこの構造で進行します。『ねじの回転』の冒頭は、語り手の「だ、である」体で叙述されていますが、「手記」のパートは「です、ます」体で叙述されています。「だ、である」体は男性的な印象を、「です、ます」体は女性的な印象を読者に与えます。語り手は男性で、「手記」の原本は
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ネタバレ『戦場のメリークリスマス』が公開されたのは1983年であり、この時代に日本は経済的な強国として存在していました。この作品は、連合軍の兵士たちが日本兵たちに捕虜にされていますが、これはおそらく同時代(1983年)の日本の経済的な進出(侵略)の象徴的な表現でもあると思います。僕は『戦場のメリークリスマス』は、各々の視聴者の年齢によって、心中に抱く感想が変わりそうだと思いました。公開された当時の視聴者たちの感想が知りたいです。現代(2024年)から見ると、この映画を観れば、日本軍の異常さがすぐに理解できます。
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ネタバレ『かしわばやしの夜』は、賢治の他作品と同様に、擬人の叙述が巧みです。この作品ではそれ以外に、「物語の王道」の技法が使われています。たとえば、清作は「夕暮れ時」に「非日常の世界」と遭遇しています。そして、「月光」が陰ったときに「非日常の世界」から抜け出していました。これらの技法はほかの作家たちもしばしば使用しています。したがって『かしわばやしの夜』は、賢治の他作品と比べて、解釈がしやすいと僕は思います。賢治の童話の登場人物たち(人間に限らない)の多くは、「非日常の世界」と等身大に接しています。
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「漱石試論 Ⅲ」あたりから、「Ⅰ」、「Ⅱ」で叙述されたことを繰り返している場面が散見されました。僕は、この構成なら理解が深まると思いました。「漱石試論 Ⅲ」の「漱石の作品世界」は講演のため、一番読みやすかったです。僕は柄谷の作品を、「だ、である」体で読みなれていたため、「です、ます」体で叙述されている「漱石の作品世界」は、新鮮に感じました。「統合失調症は母親の育て方に責任がある」ように叙述されている箇所がありました(柄谷はそれを部分的に否定してもいます)。現代ではこの考え方は否定されています。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/08/28(3591日経過)
記録初日
2014/12/25(3472日経過)
読んだ本
341冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
68898ページ(1日平均19ページ)
感想・レビュー
306件(投稿率89.7%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

よろしくお願い致します。
文学世界はとても奥深いです。
僕の感想文はその日の自分の体調で、質が変わるみたいです。
もう少し本を読むスピードを上げたいです。

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