小説の出だしでどれだけ引き込まれ、終わりの場面でどれだけ納得するか、もしくは余韻に浸れるか。わたしはかなり、そこにこだわっている。この小説は570ページを超す長編で肩凝りと目のかすみで難儀したけど〜そんなことはさておき。終わり方が良い‼️カーマイケルはポーを全く迷惑なやつと呼んだ。そしてポーはそのような侮辱の言葉を黙って聞き流す男ではない。「おまえのために、キリアン」ポーは小声で言った。凄惨な事件ではあるけれど腹にずしんとくるもののあるシーン。読み応えある一冊だった。

小説の出だしでどれだけ引き込まれ、終わりの場面でどれだけ納得するか、もしくは余韻に浸れるか。わたしはかなり、そこにこだわっている。この小説は570ページを超す長編で肩凝りと目のかすみで難儀したけど〜そんなことはさておき。終わり方が良い‼️カーマイケルはポーを全く迷惑なやつと呼んだ。そしてポーはそのような侮辱の言葉を黙って聞き流す男ではない。「おまえのために、キリアン」ポーは小声で言った。凄惨な事件ではあるけれど腹にずしんとくるもののあるシーン。読み応えある一冊だった。

面白かった。恋愛小説でもなく、トリッキーなミステリーでもないのに一気に読ませる面白さは地の文(一人称でのわたしの魅力)以外に会話のうまさにあるのだろう。ゴーギャンをモデルにしているらしいが、名前も変え一個の小説に仕上げていて内容は深いがきれの良さが読みやすくしているのだと。モームの人間に対する洞察力、表現力に感嘆。

「信号手」はもちろんのこと「子守り女の話」「ジョージ・シルヴァーマンの釈明」などなど 長編では味わえない残酷さとユーモア。ディケンズはやっぱり凄いなんて陳腐な感想しか出てこない。