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まこみんさんの感想・レビュー

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まこみん
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読みはじめの父と伯父の胎児内胎児の話に驚く。父を取り込んでいた伯父はその後ずっと痩せて病弱虚弱になり、12か月間伯父に仮住まい⁉していた父の方がどんどん大きくなり、健康体になった。しかも本当はもう一人いて、三つ子だったらしい。そして現代杏と瞬の双子姉妹。彼女たちは意識は二人で体は一つの結合双生児。左右で体付きや顔の輪郭や表情も違っている。伯父が亡くなった知らせがあり、杏と瞬の思考は過去や哲学的等様々に馳せる。意識は脳にはない。陰陽魚の相補祖克現象。意識自体が意識の死を恐れる。杏と瞬の入れ替わりの語り。
0255文字
まこみん
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25年以上前の保険会社で働く女性たちの話。女性の適齢期をクリスマスケーキに例えたり、仕事は評価されないのに休暇は取りづらい、外堀から埋められる様に退職する事になる等時代を感じる。リサの様に条件の良い人との幸せな結婚を勝ち取る為に策略を巡らすのはあるある⁉あまりにあからさますぎだけど。最後の決断にはびっくり。紀子の能力ゼロさ加減にはこの先も周りの人に迷惑かけそう。そんな中で康子の競売物件購入の話や、紗織のアメリカ留学からのヘリ操縦士の挑戦の話は執念と強さを感じた。色々感じながら楽しく読めた。
0255文字
まこみん
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大阪近郊にある暁町、其処のあかつきマーケットのマスコットキャラ、あかつきん。表紙の絵が可愛いのでそのままのイメージで読む。そこに暮らす様々な人々の人間模様、一つ一つがクローズアップされる。話が進むと時々人の繋がりが分からなくなって自分でモヤッとしてしまう。友達関係や毒親の辛い話もあったけど、それぞれ昇華していく様な明るさのある一冊だった。
0255文字
まこみん
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岡山デニムって聞いたことあるが、その国産ジーンズ発祥に纏わる百年の年月の物語。関東大震災の救援物資に入っていたアメリカのジーンズの藍に魅せられた恭蔵が、その糸生地の作り方を知りたいと願いつつ太平洋戦争で帰らぬ人となる。この思いを受け継ぐ震災孤児のりょう、そして子から孫の代へ。恭蔵が魅入ったジーンズは「用の美」で民芸品の様なもの。ジーンズの織を巡って児島、岡山の様々な人たちとの関わりも描かれる。ラストに静が政次の子孫らしき若者に出会うシーンもスッキリと気持ち良かった。
0255文字
まこみん
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今年の新年早々には、井沢さんの歴史観を学んでみた。日本史には通史学がないと初めて知った。日本人が昔から受け継がれてきた怨霊信仰、穢れ思想、言霊信仰。源氏物語が何故源氏なのかもこれで納得出来た。田沼意次の治世が改革と言われない理由。この様な視点の解釈がある事を知って、ドラマや小説の見方も又違ってきそう。
0255文字
まこみん
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前々から気になっていた堂場さんの刑事シリーズ。戦中から戦後にかけての社会体制がガラリと変遷した中での刑事業。幼なじみの京橋署の高峰と特高の海老沢の、立場の違いを越えた信頼関係。戦後になって戦時中に解決出来なかった事件を執念で追い詰める高峰が、自宅待機になり妹を殺され抜け殻の様な日々を送る海老沢に、事件に関わって前を向いて欲しいと相談を持ち掛ける。作中の舞台台本は、そういう事だったと後で気付く。心に深く戦争を引き摺った人間の弱さは取返しが付かなく哀しい。
0255文字
まこみん
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とある家族の異なった世代の女性達の、お金に纏わる連作。読みやすく話題も興味深かったが、自分自身に近い登場人物がいなかった事で単なるお話として読む。あえて定職に付かない安生とそんな男でも遺伝子が欲しいと離れないきなりや、親が借りた奨学金500万円の借財を持つ翔平と結婚する為に、祖母の申し出によって建替えて貰って祖母に低利息で返済する事になる美帆。人それぞれだけど私はどちらにも思い入れ出来ない。お祖母ちゃんの琴子さんだって、いつ纏まったお金がいる様になるか分からないのに。
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まこみん
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かなり以前に海外の小説で、似たような目覚めたら記憶喪失になっていた妻の話を読んだ事があった。やっぱり夫の慎也が怪しい気配、でも…。主人公の南がみる夢の「あの子を信じちゃ駄目」の正体にゾクッとなる。妹の小雪、義姉の祐未の思惑、認知症の義母。渚と晴哉のこの後のアナザーストーリーも読んでみたい。
0255文字
まこみん
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6編の短編中、より一層表題に近いのが2作めのベイクショップだった。夢ばかり大きく行動は伴わない未怜に、オーブンをプレゼントしてしまった秀美は苛立ちからある行動に出る。未怜はこのまま浪費癖ばかりで怠惰な母親そっくりになっていきそう。ラーメン評論家の話は語り手が被害者加害者で反転していく面白さ。無性にラーメン食べたくなってしまう。トリアージ2020はコロナ禍の時、医療従事者も疲労困憊。坂の途中のマンション一階に住む妊婦と食材レシピを届けてくれる年配の婦人。これは良い話だった。
0255文字
まこみん
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「ごんぎつねの夢を広めてくれ」この遺書の言葉の意味を追って話は進んでいく。クラス会に狐の面を付け散弾銃を発砲した男がSATに射殺され、その正体が恩師だった。ごんぎつねの話を紐解く為、作者の新美南吉の短い生涯を辿っていく。ごんぎつねの原稿が雑誌赤い鳥に載ったとき、主宰の鈴木三重吉に三百以上の直しを入れられ、文章は洗練されたが、南吉にとっては納得出来なかったのではないか。あまりにも救いのない終わり方以外に書き直しバージョンがあるのでは。他人に清書を頼んだ転写原稿の存在は。
0255文字

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/02/17(3627日経過)
記録初日
2013/02/22(4352日経過)
読んだ本
1221冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
425059ページ(1日平均97ページ)
感想・レビュー
956件(投稿率78.3%)
本棚
26棚
性別
職業
事務系
自己紹介

読書タイムは主に平日夜と休日にまとめ読みです。 まだまだ知らない作家さんも多いので、こちらを参考に視野を拡げたいと思っています。

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