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2024年3月の読書メーターまとめ

植田 和昭
読んだ本
13
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感想・レビュー
13
ナイス
114ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

植田 和昭
陸軍大国フランスの第二次大戦のドイツに対する一か月余りでのあっけない敗北。第一次大戦時の思想から抜け出せない軍首脳部。ディール計画などと言ってあっさり一網打尽にされるイギリス・フランス軍。スピードに押しまくられて回転ドアを押すように敗北へと転がり落ちていく。これは、第一次大戦での多大な犠牲ゆえに国民に植え付けられた反戦主義の世論がフランス軍の士気の低下につながり追い込まれていくことになるのである。防御では勝てない。だが生命の躍動という奇妙な攻勢主義が大量の死体の山を築いた。近世フランスは、常に敗れている。
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2024年3月の感想・レビュー一覧
13

植田 和昭
ベニト・ムッソリーニの生涯を追った作品。興味深いのは、彼が教師だったこと。ポルポトも教師だった。梅毒だったことも独裁者ヒトラーと共通している。これらは、偶然の一致だったのだろうか。ムッソリーニを真似たヒトラーがやがて彼の上をいくというのも皮肉な結果だ。イタリア軍は弱かった。個々人では勇敢なものもいるのになぜ集団ではここまでもろいのか。国民性だというのだろうか。個人主義のためか。行き過ぎた民主主義。憎悪と復讐。降伏後のイタリアしかり。解放後のフランス然り。ギリシャ然り。同胞になぜこんなに残酷になれるのか。
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植田 和昭
米英ソの秘密兵器ということですが、ソ連の事はほとんど出てきません。原爆を除けばこれといったものがないような感じです。レーダーは確かに進んでいましたが、ロケット兵器は固体燃料が主で旧式です。毒ガスについても第一次大戦から進歩がありません。ペニシリンは、のちの医学の世界を変える発見だったと思います。対空用の火炎放射器やパンジャンドラムなどは、素人が考えてもうまくいくはずがありません。原爆開発は凄いとおもうが、その道筋が詳しく解説されてなかったのが残念。
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植田 和昭
マーケットガーデン作戦に始まり、クレタ島攻略戦、シチリア島での降下、Dデイでの空挺作戦、ライン川空挺作戦などを扱っています。第二次大戦後は、大規模な空挺作戦は行われたことがありませんが、旧ソ連やアメリカは空挺師団をもっていました。ソ連軍日本上陸では日本は、空挺降下でとどめをさされます。ヘリコプターができてからは、強襲は、誰でもできるようになりました。自衛隊の第一空挺団は、エリート部隊です。各国でも空挺部隊は、エリート部隊として扱われることが多いようです。空挺部隊の歴史がよく分かる本です。
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植田 和昭
陸軍大国フランスの第二次大戦のドイツに対する一か月余りでのあっけない敗北。第一次大戦時の思想から抜け出せない軍首脳部。ディール計画などと言ってあっさり一網打尽にされるイギリス・フランス軍。スピードに押しまくられて回転ドアを押すように敗北へと転がり落ちていく。これは、第一次大戦での多大な犠牲ゆえに国民に植え付けられた反戦主義の世論がフランス軍の士気の低下につながり追い込まれていくことになるのである。防御では勝てない。だが生命の躍動という奇妙な攻勢主義が大量の死体の山を築いた。近世フランスは、常に敗れている。
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植田 和昭
南米アルゼンチンに終戦後3か月もたって1945年8月17日に入港したドイツのUボート977の艦長の手記です。海軍兵学校から始まり、実戦での経験を経て23歳で艦長になるスピード出世の話です。肝心のU977での体験は、100ページちょっとなのですが、納得がいかない。なぜ、降伏命令が出ているのに南米アルゼンチンを目指したかの動機が極めて不明瞭である。抑留されるのは目に見えていたはず。ドラム缶に積まれた大量のドイツタバコの説明もあいまいだ。U530が同じく7月30日に入港したのも偶然なのか。何かあると思う。
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植田 和昭
ロビィ以外は面白くない。延々とロボット3原則の論理の話が続く。女性博士が主人公らしいがそのつながりもはっきりしない。最終戦争後各地区に分かれた世界をマシーンが支配しているようだが最終戦争があったことは推論できるだけだ。銀河帝国の興亡も面白くなかったが、こんなにも面白くないとは。読むのが苦痛である。これがSFの傑作なのだろうか。
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植田 和昭
次々と開発される多種多様な新型機。しかし、基礎工業力の低い日本には、モノにすることができない。資源のない国だからこそ的を絞って数少ないモデルに努力を集中するべきだったのではないだろうか。高高度戦闘機もいくつも平行開発したがものになったものはなかった。排気タービンの開発にしても無理。燃料ひとつにしても最後まで高オクタン価の燃料を製造することができなかった。2000馬力エンジンも誉を作ったものの工作精度や材料不足により期待の性能を出せなかった。液冷エンジンのライセンス生産にも失敗している。
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植田 和昭
主にV1号、V2号について書かれています。それぞれ巡航ミサイル、ICBMの祖先です。特にV2は、戦後のロケット開発の基礎になった凄いロケットです。これに核弾頭が付いていたら戦争はドイツの勝利に終わっていたでしょう。そのほかにも仰天するような兵器が次々と出てきます。ドイツの原爆開発についてふれられていなかったのが残念。ハイゼンベルクの原子炉は、臨界寸前までいっていたことが今日の計算ではわかっています。後退翼の理論もすばらしい。このシリーズ未完に終わっているようなのでできれば続刊を期待します。
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植田 和昭
主としてドイツのMe163を扱っていますが、ソ連やアメリカ、日本、イギリスのロケット戦闘機を網羅していてとてもいいです。図版も丁寧で資料として一級の価値があります。どのロケット戦闘機も悲劇的な事故を起こしているのがわかります。このシリーズ装丁が弱くてバラバラになる事が多いのですが、1972年の版にもかかわらず状態が良いです。ただ、年々集めるのが難しくなって半分くらいしか持っていません。今後このようなシリーズがでることはないんだろうなあ。
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植田 和昭
1942年8月イギリスのマルタ島輸送船団に編入されたアメリカ高速油槽船オハイオ。ジブラルタルから進む地中海では、枢軸軍の爆撃機、海の殺し屋高速魚雷艇MASボート、Eボート、潜水艦と次々に強敵が立ちはだかります。死闘を繰り広げるオハイオ。ついには魚雷と至近弾多数と直撃弾により航行不能に。一度は放棄されますが、積み荷の重要性に鑑み、勇気ある船員たちは、船に戻り、マルタ島への曳航を試みます。そしてついにマルタ島入港が成るのです。これは苦闘の記録です。もし油が届いてなければマルタ島は降伏していたでしょう。感動。
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植田 和昭
史上唯一の実用ロケット戦闘機ドイツのメッサ₋シュミットMe163コメ―ト。今後も現れることはないであろう機種である。本書を読むと、事故に次ぐ事故。生きたままT液に溶解される搭乗員。実際の戦果は、数えるぐらいだが延々と事故は続く。このような機体に命を懸けたドイツの搭乗員に敬意を払う。日本版コメ―トの秋水の記述もあってとても良かった。ここでも初飛行は悲劇的な事故となるのだが。ろくな図面もなしで1年もたたずに機体を完成させた日本の努力には感嘆するが、燃料の大量製造からして難しかっただろう。世界にかんたるドイツ。
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植田 和昭
ドイツ軍のエースパイロット列伝。アメリカの撃墜王が40機のリチャード・ボングなのに、100機以上の撃墜者がドイツ軍にはごろごろいる。ナチスの超人思想もまんざらじゃないと思えてくる。アメリカ人が書いたにもかかわらず、よく調べ、丹念にインタビューをしている。中でも300機撃墜クラブという会には2人しか入っていないが、今後もこれを超える記録は、生まれないだろう。Me163のところが割愛されているようなので次は、ロケットファイターを読むぞ。
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植田 和昭
ソ連軍が日本に侵攻するという本。北海道ではなく新潟に上陸する。日本の自衛隊との死闘が繰り広げられるが、最後はあっさりと空挺降下で片が付いてしまう。ソ連軍100個師団が中国へ侵攻するという話だが、今では極東ロシア軍は、10個旅団と1個師団しかいない。カーターも再選していないしイランに親ソ政権が樹立されることもなかった。読み違えているところが多いが、実に興味深い話である。平和ボケした日本なら、少数の軍隊が侵攻いや侵攻すらしなくても降伏するかもしれない。ウクライナ侵攻の前にロシアは北海道侵攻を計画していたとか。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/03(3345日経過)
記録初日
2015/01/09(3398日経過)
読んだ本
502冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
129960ページ(1日平均38ページ)
感想・レビュー
465件(投稿率92.6%)
本棚
1棚
性別
年齢
58歳
血液型
B型
職業
教員
現住所
愛媛県
自己紹介

小説を主に読みますが、特にSFがすきです。いろいろなことを共有したいと思うのでご意見ください。映画も大好きです。ダイビングも好きです。どしどしご意見ください。全国の方と読書について語り合いたいです。

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