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2024年8月の読書メーターまとめ

syaori
読んだ本
9
読んだページ
2235ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1526ナイス

8/18/48/78/108/138/168/198/228/258/288/31498711499008499305499602499899500196500493ページ数1425142614271428142914301431143214331434143514361437冊数読書ページ数読書冊数

2024年8月に読んだ本
9

2024年8月のお気に入り登録
1

  • 逆丸カツハ

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • 逆丸カツハ

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

syaori
二十歳の志願兵の青年から見た第一次大戦の前線の様子が描かれます。語られるのは「西部戦線異状なし」という報告の裏で砲弾は唸り「蠅のごとく」人が死んでいるということ。本書に胸を衝かれるのは、未来に希望を持つ若者の彼が、激烈な砲火と、人殺しをして自身と戦友を救わねばならない戦場の「不安と憤怒と生存欲の中」で「強い、押さえつけられた感情」を育て、労働や文化といった世界から根こぎにされ、しかしそれを「諦めきれない」「苦悶する心」を抱えて生きようとしながら死んでゆくのを見るからで、戦争の欺瞞、虚しさが胸に残りました。
ワオン@最低一日1頁が目標
2024/08/24 23:03

読んでみたくなりました。ありがとうございます。

syaori
2024/08/25 18:54

ワオンさん、ぜひ!

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

syaori

柳田国男、クライスト、イボ・アンドリッチのほかバラードやアイヒェンドルフ、川上未映子や小砂川チトなども楽しかったです。しかし今年も暑くてぐったりしてます。これが9月ごろまで続くのか……。皆様も体調には気を付けてお過ごしください。今月もよろしくお願いします。7月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2534ページ ナイス数:1387ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/596110/summary/monthly/2024/7

帽子を編みます
2024/08/02 13:39

syaoriさん、今月も感想楽しみにしています♪しかし暑いですね、体調管理気をつけましょう。

syaori
2024/08/02 15:53

帽子を編みますさん、こちらこそいろいろな本のご紹介楽しみにしてます。そして本当に暑いですよね。お互い体調管理には気を付けて夏を乗り切りましょう!

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
9

syaori
短編集。別れた男性に心の中で水を張ったボウルを並べた床で水泳コーチをした思い出を語る女性、自分が「愛される価値のある女で」皇太子に愛されていると想像する女性、思春期の「見エナイ恋人」の影を求めて教え子と関係する教師など少しエキセントリックで、しかし「ぱっとしない」愛されない満たされない現状を抱えて社会の、人間の中で愛憎と孤独の痛みを感じながら生きる人々の物語が並びます。そこには生きるということの痛々しさと滑稽さ、淋しさと無意味さと豊かさが詰まっていて、こちらにももの哀しく、同時に暖かな気持ちが残りました。
syaori
2024/08/29 16:35

「わたしがカールの足を押し上げ、カールがわたしの足を押し下げる。この遊びが人間なら、もうそろそろ小学校二年に上がるころだ。でもこれは子供じゃない、ただの動作だ。それでもこれをやっていると、他のどんなときよりも彼を近しく感じられる。二人の足は完璧に愛し合って素直でいられるのに、足首から上の部分がはぐれてしまったようだった。わたしはもう一度押し上げる、でも彼は押し返してこない。眠ってしまっている。」(『モン・プレジール』)

syaori
2024/08/29 16:35

『水泳コーチ』『マジェスティ』『2003年のメイク・ラブ』『十の本当のこと』『動き』あたりが好き。『妹』は、主人公にとって良かったのか悪かったのか分かりませんが、とりあえず「新しい世界」が始まってよかったなと思いました。

が「ナイス!」と言っています。
syaori
新聞等に掲載されたコラムを集めた本。印象に残るのは作者の世界の見方。そこでは、ガリレオがアリストテレスの概念をどう修正すればよいか考えて新しい物理学を打ち立てたように、ナーガールジュナが量子についての考え方を深める概念ツールを作者に提供したように、過去と現在、東洋と西洋、哲学と科学など「他者」が対話し混り合い協働することで知識や文化を豊かにしていて、それを示しながら紛争や気候変動といった問題を抱える世界に、競争よりも協力からの方がより良いものが生まれることを、人類への信頼と共に語るその声に心打たれました。
syaori
2024/08/27 16:29

「結局のところ何百年にもわたって論じられてきたわけで、読みが多岐にわたるということは、その著作の弱点ではない。むしろ逆に、この驚くべき古代文書がいかに生命力にあふれた雄弁なものであるのかを示す証拠なのだ。わたしたちは、2000年近く前にインドの仏教学派の祖師が考えていたこと自体に関心があるわけではない。それはいわば彼の問題であって、わたしたちの関心はむしろ、彼が記したことあの行間から放たれている思考の強靭さにある。」

syaori
2024/08/27 16:31

「さらに、その文書の一行一行がわたしたちの文明や知識とどのように作用し合うのか、新たな考えが占めるべき空間を開け得るのかが知りたい。なぜなら文化とは、そういうものだから。文化とは絶えざる対話であり、経験や知識や、何より交流を通して、絶えずわたしたちを豊かにしてくれるものなのだ。」/どうでもいいのですが、たまに行くイタリアの輸入食材店のショッパーの底に昔レオパルディの詩が入っていたのですが、本書でも結構レオパルディからの引用や詩人ついて語ったコラムもあり、イタリア人はレオパルディ好きなんだなと思いました。

が「ナイス!」と言っています。
syaori
メーリケの『画家ノルテン』を。青年ノルテンの恋や友情を巡る半生が語られます。解説も指摘するとおり、物語は叔父の代からの数奇な因縁など「空想、予感、霊異、偶然、運命」に色濃く支配されていて、物語の進行面では不満があるのですが、作者の若き日の恋や創作などが反映されているという物語中の挿話やノルテンとその友人ラルケンスの恋と友情、幸福と充実、懊悩と憂愁に湛えられた青春や人生の輝きと不安が物語中に香気のように満ちていて、このために本作は発表から200年が経とうとする今も新鮮で玉のように美しいのだろうと思いました。
syaori
2024/08/23 16:36

「今日我々に良いうながしを与えてくれるのは、我々と同じくなにかになろうとしており、我々と同じく闘い、どもりかつ交替している、生きたものだけである。」(ホーフマンスタール「ザルツブルクのモーツァルト百年祭」)/どうでもいいのですが、ラルケンスがノルテンとコンスタンツェについて「コンスタンツェ自身、ぼくの観察するところでは、毛頭そんなことは考えていない」と言っていたのに、後で「コンスタンツェがテオバルトに、ひそやかな、そして制えがたい愛着をもちつづけているにきまっているというのは、→

syaori
2024/08/23 16:36

→およそ彼(※ラルケンス)の最初からの仮定であったのだ」とか言い始めて、結局どっちよ、と思いました。あと、ノルテン君が自分のことを棚に上げて「このうえない心の純真さ、子供らしい控え目なつつましやかさ、無限の信頼と献身、これらはずっと前からぼくの目には、およそ、ぼくが生涯を通じて変わらず愛しうる女性に求めるべき徳の総量として映っていたのだ」とか言い始めたときに、”この男、一生結婚できなければいいのに”と思ったのですが、本当にできませんでした……。ごめんなさい……。

が「ナイス!」と言っています。
syaori
藤子・F・不二雄に捧げられた短編集。失恋や幽霊など「不思議ななりゆき」で自分の世界を「外側から見てしまった」人たちの物語が並びます。彼らは平凡な家庭で平凡な人生を歩む人達で、あるきっかけでその平穏な人生の裏側、頼もしいだけではない面や、人や出来事を悪意で見てしまう恐ろしいほうの色彩を知ったりしますが、同時にその人生のかけがえのなさ、自分がそこで生きていることの奇跡のような素晴らしさにも気付き、またその流れに戻っていく彼らの物語は、一見単純な人生への肯定と畏敬と祝福に満ちていて、心に温かいものが残りました。
syaori
2024/08/20 17:19

「私なんか、この世にいてもたいしたスペースはとっていない、そういうふうにいつでも思っていた。人間はいつ消えても、みんなやがてそれに慣れていく。それは本当だ。でも、私のいなくなった光景を、その中で暮らして行く愛する人々を想像すると、どうしても涙が出た。私の形をくりぬいただけの世の中なのに、どうしてだかうんと淋しく見える、たとえ短い間でも、やがて登場人物はいずれにしても時の彼方へみんな消えさってしまうとしても、そのスペースがとても、大事なものみたいに輝いて見える。」

syaori
2024/08/20 17:20

お借りした本。『ハゴロモ』が面白かったと言ったらまた貸していただけました。ありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
syaori
二十歳の志願兵の青年から見た第一次大戦の前線の様子が描かれます。語られるのは「西部戦線異状なし」という報告の裏で砲弾は唸り「蠅のごとく」人が死んでいるということ。本書に胸を衝かれるのは、未来に希望を持つ若者の彼が、激烈な砲火と、人殺しをして自身と戦友を救わねばならない戦場の「不安と憤怒と生存欲の中」で「強い、押さえつけられた感情」を育て、労働や文化といった世界から根こぎにされ、しかしそれを「諦めきれない」「苦悶する心」を抱えて生きようとしながら死んでゆくのを見るからで、戦争の欺瞞、虚しさが胸に残りました。
ワオン@最低一日1頁が目標
2024/08/24 23:03

読んでみたくなりました。ありがとうございます。

syaori
2024/08/25 18:54

ワオンさん、ぜひ!

が「ナイス!」と言っています。
syaori
「クラウドクラスター」とは積乱雲(入道雲)のことで、突風や豪雨を、その後には青空をもたらすその雲が家族関係になぞらえられます。物語は自身の家庭環境から「家族」に複雑な思いを抱える主人公の心情を追って進みます。家族と関係をうまく結べなかった自分が家族を持っても上手くいくとは思えないと葛藤する彼女が、母と祖母との蟠りや、仲の良い母と妹たちとの間に澱のように溜まった思いを垣間見て自分を少し肯定できたような様子に安堵すると共に、叔母の、時には雨や風もないと「青空は見えないもんなんだよ」という言葉が胸に残りました。
syaori
2024/08/13 16:41

「「……あんな身内、いたらいたで、煩わしいこともあるよー。あの人たち、さっさと結婚して、家出て、仕事だなんだって理由つけて、お母さんの介護だって、最後まで、ぜーんぶ、あたし一人に押しつけてさぁ」まったくみんな調子いいんだから、と笑いながら、克子おばさんはブランデーの小瓶に口をつけ、くいっと一口飲んだ。」「ふと、克子おばさんは、さっきの私のように、母や牧子おばさんや、私の知らない誰かを思い浮かべながら、一人で薪を割りつづけているのかもしれないと思った。」

syaori
2024/08/13 16:41

お借りした本、ありがとうございます。どうでもいいのですが、主人公は前の恋人に対しても、今の恋人に対しても「結婚しているわけではないのだから、食事を作ることや、洗濯をすることや、掃除をすることは、私一人が負担しなくてもいいはずなのに」とか「結婚しているわけじゃないから、自分の洗濯物は自分で洗おうよ」と思ってみたりしていて、結婚したら家事する気満々だなと思いました。

が「ナイス!」と言っています。
syaori
自身も生活保護を申請した経験がある、1万件超の申請実績を持つ行政書士の著者が、誤った知識や思い込みで生活保護受給を諦めたり不正受給になってしまったりしないよう、生活保護に関する正しい情報を提供してくれる本。本人や別居の家族に収入がある場合は需給できないのかといったよくある疑問に答えるほか、申請から受給までの流れや申請時・受給決定後の注意点を具体例を挙げながら紹介してくれて、もしもの時に最低限度の生活を営む、憲法25条で保障される権利を守ってくれる生活保護制度について、身に引き寄せて考えることができました。
syaori
2024/08/08 16:25

しかし、いろいろな例を読んでいると、一人で生活保護を申請できる気がしません。その日の食べ物にも事欠く無力感いっぱいの状態の時に「家族が面倒を見て来たのだから数カ月申請できない」とか「もっとひどい状況の人はいるんだから、自分で何とかしてください」とか言われたら、そのまましおしお帰ってくる自信しかない……。

syaori
2024/08/08 16:25

「本来、福祉事務所の窓口では、生活保護を希望する人からの申請を断ることはできません。そもそも申請を受理する・しないを選択する権限を窓口対応する職員は持っていないのです。」「生活保護申請に対してはそのすべてをいったん受理し、その後決められた期間内に調査を進めていかなければならないというのが大原則」というのは何かの時のために覚えておきたい。そのほか、外国籍の方の生活保護受給についてが興味深かったです。

が「ナイス!」と言っています。
syaori
18の時から8年間、生活のほぼすべてを占めていた恋を失って故郷に戻った女性が主人公。彼女が「人の、意図しない優しさ」に触れて再生してゆく様子を追って物語が進みます。同時に、その優しさにより「通い合ったものがなにかに」、新たな優しさに繋がってゆくということも主人公を巡る不思議な繋がりを通して描かれます。恋の喪失に傷ついた彼女がその優しさに包まれて、自分だけの苦しみの世界から広い世界を見られるようになってゆく様子や物語に広がる優しい繋がりにこちらも力づけられるようで、最後は心に優しいものだけが残るようでした。
syaori
2024/08/06 16:23

「人の、意図しない優しさは、さりげない言葉の数々は、羽衣なのだと私は思った。いつのまにかふわっと包まれ、今まで自分を縛っていた重く苦しい重力からふいに解き放たれ、魂が宙に気持ちよく浮いている。」「「いらない、もう必要なくなった」そういうはっきりした言葉を云われないまま、愛する人に、東京でたったひとつのつながりだったものすべてに、ぽいと放り出されたみなしごだった私の心を、そういった言葉たちはここに来てからいつでも、ほっこりと、ふわりと包み続けた。」

syaori
2024/08/06 16:24

お借りした本。中学生ぶりに吉本ばななを読みました。あのときも友人が貸してくれたのだった……。

が「ナイス!」と言っています。
syaori
罪の応報としての身体刑から精神の矯正へ。君主の超権力に対する戦いと資本主義の発展により18~19世紀に起きた変化を辿ることで作者が露わにするのは、人間を「或る規格」により評価・差異化・矯正する没個人化した権力装置で、この技術が多様な近代の個々人を造り出したと作者は言う。この「個人性」を造ると同時に人間を経済的・効率的な規格に服従強制させる諸形式は学校や病院など社会全体に広がって、近代の「下層土壌を成してきた」のだと。作者が炙り出した、近現代を支える「暗闇の斜面」の精緻で暗い美しさに圧倒も魅了もされました。
ノブヲ
2024/08/01 23:02

syaoriさん、こんばんは。最近「空から監獄の格子が~」といった感じの新曲を披露したダンス&ヴォーカルグループがいたと思うんですけど、初読のときはまさにそんなイメージにとり憑かれ、息苦しさをおぼえました。確かに読み物としてとてもスリリングですよね。まあ途中で挫折しているのですが苦笑

syaori
2024/08/02 14:54

ノブヲさん、こんにちは。途中まで読んでいるのなら、ぜひ何かの機会にまた手にとってみてください。しかし、この本、私の情報処理能力と知識不足のせいもあるんですが、情報量多すぎるよ……という息の続かなさはありますよね。私は結構ぜーぜー言ってました(笑)。フーコー先生はとても親切に書いてくれていたと思うのですが。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/07/31(3538日経過)
記録初日
2015/07/21(3548日経過)
読んだ本
1490冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
518436ページ(1日平均146ページ)
感想・レビュー
1486件(投稿率99.7%)
本棚
9棚
性別
血液型
B型
自己紹介

読む本を選ぶときに、こちらの感想を参考にすることが多かったので、私の感想もだれかの本選びの一助になればと登録しました。多分外国文学が多いです。

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