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2024年9月の読書メーターまとめ

さぜん
読んだ本
12
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4048ページ
感想・レビュー
12
ナイス
986ナイス

2024年9月に読んだ本
12

2024年9月のお気に入り登録
1

  • taiko

2024年9月のお気に入られ登録
1

  • taiko

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さぜん
直木賞受賞作。窪さんはデビュー作からずっと読み続けていて様々なジャンルを描く事ができる多彩な作家だと思う。本作はをモチーフにした短編集。「真夜中のアボカド」は早逝した双子の妹の恋人との交流を通して別れと人の成長を描く。「銀紙色のアンタレス」は男子高校生の淡い初恋を、「真珠星スピカ」はいじめを受けている娘と幽霊の母との関係を、「湿りの海」は幼い娘と別れた男性の悲哀を、「星の隨に」は継母と微妙な関係の小学生男子の切ない気持ちを描く。どれも文章の巧さと技量の高さを感じた。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

さぜん

今月は就労調整でお休みが多く読書に時間を費やせた。「暁の宇品」は衝撃的な本だった。歴史を知る本が多く、まだまだ知らないことばかり。学ぶ意欲が沸いてくる。2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3941ページ ナイス数:937ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/604/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
12

さぜん
シリーズ第19弾。今回も「LOVE」が盛り沢山。中でも花陽の結婚式のスピーチにうるっとした。「こぼれ落ちんばかりのたくさんの愛に包まれ」「一生枯れることのない温かなLOVEを命を救うという使命に費やし続ける」という。誰もが歳を重ね成長していく物語は未来に向かっている。堀田家と周辺の人々が新たに起こす事業は、あらゆる芸術に関わっていてとても興味深い。夢は広がるし、様々な可能性を感じ、早く続きが読みたい。勘一はひ孫の花嫁姿を見届けるまで生きなきゃね!
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さぜん
公園でホームレスの老女の焼死体が発見され、近所に住む48歳の男が逮捕される。18年間引きこもり父を殺したと自供する男が語る半生と、老女の身元を捜索する女性刑事の視点で物語は進む。8050問題、引きこもり、ネグレクト、いじめといった社会問題が絡み合い、孤立化が悲劇を生んでいく。社会の壁に弾かれてしまう世代は私の周囲にもいる。親に甘え、甘やかされているのではと思うことも正直ある。しかし、心が折れることは誰にでもあること。その時家族が、社会がどう支えられるかが重要なのでは。もう一歩踏み込んで欲しかった。
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さぜん
早速作っちゃった。エビチリとキャベツときゅうりの塩揉み。最近ドラマを見始めた息子にケンジのように感想言ってと強要してみた。どれもシンプルな材料と調味料で簡単に作れそう。サッポロ一番みそラーメンはやりたい。
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さぜん
1967年生まれの飛馬と1951年生まれの不三子。昭和平成令和と懸命に生きてきた2人の人生を描く。誰もが自分が信じ、正しいと思う道を進んできたはず。だが、世間と少しのズレを感じ、理想の人生を手にしていない状況に気づく。飛馬とは同い年。通ってきた時代を懐かしく思いつつ、選択する道の違いを痛感する。遠くに行けば視野や世界が広がり選択肢が増えるほど生きやすくなると私も信じていた。不三子も正しいと思う事を信じてきたのに失うものが多くなる。予測不能な現在において、惑わず生きる事の難しさを突きつけられた気がする。
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さぜん
ネタバレカメラマンの新夏は交際5年の啓久にプロポーズされる。翌日啓久は盗撮で逮捕される。「二度としない」と誓う啓久だが、動機やその後の対応から許すのかやり直すのかと葛藤する新夏。”出来心”で犯した罪の重さは2人の人生を大きく変えていく。啓久の性犯罪に対する自覚のなさに苛立ち、おそらく痴漢や盗撮が無くならないのは「このくらいなら大丈夫」という思いがあるからではないか。被害者と啓久の奇妙な関係や、新夏の行動は意外性があり、一穂さんの癖のある恋愛小説を楽しんだ。#Netgalley
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さぜん
背中に父が彫ったアイヌ紋様を持ったデザイナー、赤城ミワ。彼女と出会った人達は、自分の「無意識」に気づく。時代を前後しながらミワの生い立ちや生き方が浮き上がってくる構成や、北海道の自然とそこに根差した文化を情緒豊かな文章で表現するのはさすが。複雑な心情を言葉で表現するのは桜木さんの得意とするところだが、ちょっと踏み込みすぎて理解するのに何度も読み直したりした。それでも読み終わった後に何ともいえない満足感を感じさせてくれる。
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さぜん
直木賞受賞作。窪さんはデビュー作からずっと読み続けていて様々なジャンルを描く事ができる多彩な作家だと思う。本作はをモチーフにした短編集。「真夜中のアボカド」は早逝した双子の妹の恋人との交流を通して別れと人の成長を描く。「銀紙色のアンタレス」は男子高校生の淡い初恋を、「真珠星スピカ」はいじめを受けている娘と幽霊の母との関係を、「湿りの海」は幼い娘と別れた男性の悲哀を、「星の隨に」は継母と微妙な関係の小学生男子の切ない気持ちを描く。どれも文章の巧さと技量の高さを感じた。
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さぜん
第1部の前日譚。ピップの仲間6人とその兄が本気で挑む架空の殺人事件の推理ゲーム。こんな手の込んだ遊びをやるのかと驚く。でもこれがきっかけでピップはあの自由研究に取り組むのだ。その後を知る身としては、彼らの友情や、関係性が崩壊する前の無邪気な高校生の集まりを垣間見れてホッとする。彼らが高校生から大人へと成長していう過程が想像でき、物語の世界観を強固にしてくれた。
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さぜん
現代において心が疲れていない人はいないだろう。心療内科も受診しやすくなったとはいえ、本当に信頼できる医師と出会えるとは限らない。もっと椎木夫妻のようなクリニックがあったら良いのに。心の痛みや辛さに寄り添えるのは、同じような経験をしていることもあるだろう。でも、話を聞いたり、その辛さを共有しようとする想像力が必要なのかも。
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さぜん
完結編。衝撃が半端ない。第1部のあのピップはどこに行った?アンディの事件は終わっていなかった。目の前でスタンリーが撃たれた後眠れない日々が続きクスリに手を出し、どんどんダークサイドに落ちていくピップを見ていられない。そして彼女を狙うストーカーの正体が判明し思わず叫んでしまった。怒涛の展開は最後まで続き、一気読み。善と悪、事実と真実、正義とは何かが渦巻き、ピップの着地点を探る読書はある意味至福の時間だった。1作目からの伏線も回収され、見事な構成。こんな面白いミステリ、読まなきゃもったいない。
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さぜん
ネタバレ前作の事件をPodcastで配信するという意表をつく設定。親友コナーの兄が失踪し、二度と調査をしないと決めたピップだが、膨大なリスナーの情報提供を武器とし真相を追求していく。ピップは経験を経た事で次々と推理を働かせて核心に迫っていくが、行動が大胆不敵になりヒヤヒヤする。そしてその結果予想もしない結末に。アントとローレンのように掌返しの奴も出てきて人間関係の描き方も多彩になった。ラヴィとのキュンキュンする場面も増え、謎解きも複雑になり前作を超える面白さだった。第3部に突入。
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さぜん
亡夫の意志を受け継ぎ書き上げた、超骨太の傑作ノンフィクション。5.15事件で凶弾に倒れた犬養木堂(毅)の生涯を小説形式で描く。日本の教育では何故こうも歴史や政治を学ばないのか。歴史用語だけ詰め込んでも意味がない。犬養と腹心であった古島一雄を通して明治に始まる日本の立憲政治の歴史と、真のリベラルとはを突き詰めていく過程に釘付けになった。戦争を回避するために政治家として命を賭ける姿に何度も震える。今の政治家達を見てどう思うのか。先人達が獲得した政党政治の意義が問われている。
さぜん
2024/09/01 11:47

備忘録 p36「まずは学問に励め。早晩、戦に訴える時代ではなくなる。これかたは言論の時代が来る。町民から軍人まで、多くの人々の意見を集約していく場が必要になる。君ら若者は学問をして言語を磨きたまえ。」 p68「日本国にはもう少ししたら『国会』というものができる。これからは武力でなくアントニーのような人間が時代を動かすのだぞ」 p284「日本の政治家の最重要の任務は戦争を回避することだと確信します」

さぜん
2024/09/01 11:51

p437「明治から生きてきた政治家はもう時代遅れかもしれんな。国を造ってきた人間と、造られた国で育った人間ではまるで考え方が違う。自由も民権も遠い昔話じゃ。じゃがな、譲れんもには譲れん。たとえ時代が移ろうとも、変えてはならんものがある」

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/20(6037日経過)
記録初日
2008/01/11(6167日経過)
読んだ本
2131冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
669959ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
2123件(投稿率99.6%)
本棚
13棚
性別
血液型
O型
職業
主婦
現住所
東京都
URL/ブログ
http://kyanbook.blog.fc2.com/
自己紹介

ジャンルは問わず読書が好きです。
心にグっとくる言葉を忘れないように、メモしてます。
読書メーターのおかげで記録が残せて助かってます。
自分では手を出さないような本も読み友さんのレビューで読む機会を頂き本当に感謝感謝です。
好きな作家は、伊坂幸太郎、瀬尾まいこ、角田光代、山本幸久、村上春樹、小川洋子、佐藤多佳子、三浦しをん、宮下奈都、辻村深月、有川浩,
相場英雄、誉田哲也、桜木紫乃moremore。

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