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2024年10月の読書メーターまとめ

ひろ
読んだ本
5
読んだページ
1340ページ
感想・レビュー
5
ナイス
16ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひろ
フィッツジェラルドの若かりし頃の短編を集めた短編集。表題作よりも『リッツくらい大きなダイアモンド』の破滅としょうもなさが印象に残る。他ならぬ彼自身が、この作品を書いた頃は豊かさを手にしていた、しかしこのような露悪的な作品(馬鹿な金持ち、その家で育った世間知らずでエキセントリックな少女、そんな少女に心惹かれてしまい無一文になる男)を書いたということに一つの切実さというか、切迫感をみる。もちろん『冬の夢』の巨大な喪失も凄い。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

ひろ
いつだか恵文社で見つけて読みたいなと思った本だが、読んでみると特に私は山や山小屋に憧憬も興味も無いことがわかった。風景の美しさはともかくとして、天候に大きく行動が左右されたり、見知らぬ人と談笑して一夜を過ごしたりというのは、あまり私には楽しそうに思えなかった。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
今の常識からすれば滅茶苦茶な時代だ。師弟関係の不条理、芸の肥やしの名目での女遊び、特に主義主張もないタレント政治家(これは今も同じか)……一方で笑い、落語だけが窮屈な世の中で唯一なんでも言える場所というのは様々な意味でその通りだろう。様々な意味で、である。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
この前に『TRIP TRAP』を読んでいて「ほとんど自分の話なんじゃないか」と思ったがやはりその通りで、まるで自傷行為のように家族でパリへ移住して数年後、帰国して東京に住んでしばらくの話なのだが、本書でも語られるように、このように常に自分を傷つけながらでないとこの人は死を希求するのだろう。それを忘れるために自傷的にピアスを開け、酒を飲み、幼子を連れてパリに住む。他人だから言えるが「大変だな」と思う。ただこうして自分を切り刻んでいる人がそれにより優れた小説を書いていることを思うと……「もっとやれ」と思う。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
緩やかな連続性のある六編の短編……と思って読んでいたが、最後の方で主人公の名前がずっとマユだったことに気付いた。旅をテーマにした短編集でありながら、その実ここに書かれているのは「自分の中に帰る場所を持つ」ということであるように思う。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
フィッツジェラルドの若かりし頃の短編を集めた短編集。表題作よりも『リッツくらい大きなダイアモンド』の破滅としょうもなさが印象に残る。他ならぬ彼自身が、この作品を書いた頃は豊かさを手にしていた、しかしこのような露悪的な作品(馬鹿な金持ち、その家で育った世間知らずでエキセントリックな少女、そんな少女に心惹かれてしまい無一文になる男)を書いたということに一つの切実さというか、切迫感をみる。もちろん『冬の夢』の巨大な喪失も凄い。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/04/25(5326日経過)
記録初日
2010/04/25(5326日経過)
読んだ本
735冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
211293ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
546件(投稿率74.3%)
本棚
4棚
性別
職業
営業・企画系
現住所
神奈川県
自己紹介

最近は小説もよく読みます

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