小学4年生のとき、隣の席の大して仲良くなかったかないくんが急に学校に来なくなり、かないくんは死んだ。みんな悲しんだけど、やがてかないくんのことは忘れてしまった。60年経ち、余命1年の絵本作家の同級生は、同じ境遇のかないくんをモデルに絵本を書き始めた。書き終わらないままホスピスに入ったが「死ねば最後まで書ける」と言ったり、「おじいちゃんはもう来年の桜を見られないのを知っている」や、祖父の死をスキー場のリフトに乗っているときメールで知った孫が「終わったのではなく始まったのだと知った」が刺さった。うさぎの絵も。

大学卒業してすぐ勤めた職場で「どうしても仕事を休みたくなったら『子どもが熱を出して』と言うんだよ」と教えられた。その人結構熱血系だったので意外だった。2週間前からPMSが酷くて気持ち悪く、今朝片頭痛が酷く救急車呼ぼうかと思った。婦人科の先生がつわりの薬をくれた。最近生理痛って感じじゃなくて本当つわりなんだよね。妊娠してるわけじゃないのに。子ども産めるのかな、その前に私死ぬのかな？　体調悪いのは本当だが同僚にそんなこと言われても困ると思うのでいつも気づかれないように姿を消している。津村さん面白いけど難しい。

今年の美術館の特別展のトレンドは埴輪。はにわといえば表紙の写真のような人物埴輪を思い浮かべるが、円筒埴輪が最も長い期間、最も多く作られたものだそうだ。埴輪は古墳専用品、日常的な生活の道具ではないので、集落に埴輪はない。種類ごとに役割がある。何のために古墳に埴輪を置くのかは時代によって意味が変わり、人や邪悪なものが入らないような結界の役割だったり、被葬者の権力の高さを表したり、死者を再生するモガリという儀式を済ませていることを人々にアピールし安心させる役割などがある。東博の埴輪展は激混みで何も見えなかった。

小学4年生のとき、隣の席の大して仲良くなかったかないくんが急に学校に来なくなり、かないくんは死んだ。みんな悲しんだけど、やがてかないくんのことは忘れてしまった。60年経ち、余命1年の絵本作家の同級生は、同じ境遇のかないくんをモデルに絵本を書き始めた。書き終わらないままホスピスに入ったが「死ねば最後まで書ける」と言ったり、「おじいちゃんはもう来年の桜を見られないのを知っている」や、祖父の死をスキー場のリフトに乗っているときメールで知った孫が「終わったのではなく始まったのだと知った」が刺さった。うさぎの絵も。

「一万年愛す」という宝石を探す梅田翁。ラスト、ネタバレだが、余命半年の女性を冷凍保存装置で45年間保存した罪名を探偵が「罪名は『一万年愛す』です」と名付けるところが何とも言えなかった。夏目漱石の脳がホルマリン漬けにされ今も東大が保管していることを思い出した。最後物語の中に吉田修一という登場人物が出てきて作者の遊び心にこの作品に対する熱い思いを感じた。ミステリーだけど東野圭吾の容疑者Xの献身みたいな心温まる不思議な読後感だった。九十九島の描写がやけに詳しいなと思っていたら、吉田修一って長崎県出身だったんだ！

通い始めて1年になる料理教室は通算117回受講し一体全部でいくら払ったのだろうと初めて計算したら150万円だった。笑　さすがに自分に狂気を感じたので即解約して47万円を取り返し、道具をそろえて家で作ろうと思う。発酵器5万円が高いなと思っていたけど、この本によると冷蔵庫に8時間置いて1次発酵になるらしい！　あと道具は「どれも100均にあるものばかり」という筆者が大好きです。凝ったパンも好きだけど結局一番好きなのはあんバターサンドだった。パンの作り方は1つではなくいくらでも工夫できるなとこの本を読んで思った。

選択的夫婦別姓の重い話で、表紙もどこか悲しげな気もする。まだラインがない頃、既婚女子がメールの最後に「苗字（旧姓）名前」と書く、結婚しましたアピールがうざかった。その時感じた不快感は自慢だと思っていたが、苗字を変えなくてはいけないことへの嫌悪感だったのかもしれないとこの本を読んで思った。ケーキ入刀の後にケーキ食べさせるのとか、バージンロードが差別だと言う人もいる。確かに結婚前は数々の男とやりたい放題、結婚後もガツガツ働くという生き方が認められることも大切なのかも。私は男だったらそんな女と結婚したくないが。