この本を読まなければ広田弘毅という人物を知ることはなかったと思います。 広田は政治家として、暴走する軍部を何とか止めようと努力に努力を重ねたにも関わらず、裁く側の戦勝国には日本の実情がうまく伝わらず、広田も黙して言い訳をしないという高潔な精神であったため、暴走した軍部の幹部と一緒に死刑になるという悲劇、、 本当に戦争ほど悲惨なものはないなと感じました。 また、今の時代に、広田のような私利私欲ではなく、国民のためという高潔な精神で仕事をしている政治家が何人いるのか、と考えたときに暗澹たる気持ちになりました。

交通事故で亡くなった小学校2年生の女の子をめぐる物語です。本当に優しい優しいお話です。重松先生は、人が本来持っている優しさ、人の複雑な感情、子供の感情などを易しい言葉で見事に表現しています。いま生きていること、生かされていることは本当に素晴らしいことなんだ、奇跡なんだ、と無条件に思わされました。最後の方は読んでいて泣いてしまいました。おすすめの本です。

この本を読まなければ広田弘毅という人物を知ることはなかったと思います。 広田は政治家として、暴走する軍部を何とか止めようと努力に努力を重ねたにも関わらず、裁く側の戦勝国には日本の実情がうまく伝わらず、広田も黙して言い訳をしないという高潔な精神であったため、暴走した軍部の幹部と一緒に死刑になるという悲劇、、 本当に戦争ほど悲惨なものはないなと感じました。 また、今の時代に、広田のような私利私欲ではなく、国民のためという高潔な精神で仕事をしている政治家が何人いるのか、と考えたときに暗澹たる気持ちになりました。