特に女性は作者もお気に入りらしく、段々抜け目なくなっている。 著者は実際にダイアナ妃のためにチャリティ・オークション競売人を千回以上務めたらしい(プリンセス+ベストセラー作家で人気を集めるためだろうけど)。へー。
投影:これは初読。東京の大新聞をクビになり、瀬戸内海の小都市に都落ちした主人公が食い詰めて地方政治新聞社に勤め始める。いつもの松本氏作品だとこの手の新聞は半ばゆすりたかりのごろつき新聞なのに、ここは信念を持っての貧乏会社。市会議員の横車に抵抗していた市職員が事故で死ぬと、きっと他殺だと決めつけて主人公に調査を命じる。他にも一緒になったキャバレー勤めの頼子もしっかりとしていて主人公と仲の良い夫婦である等、いつものパターンを外して爽やかな作品になっていたのがなんだか嬉しくなってしまった。
源氏物語の解釈の孫引き部分だが、『六条の御息所が「まじ葵上ファック、ファック」と声に出して叫ぶような女性であったら、おそらく生霊にはなっていなかったのではないか』に笑った。でもそうだよね。 これもこの手の常連だけどどうしても読まずに終わりそうなのはギャツビー……
騒霊となった自分を恥じて黙り込んでいた雄弁家の幽霊が、厖大な蔵書を持つ住人と書籍タイトルで交流を始める『96夕暮れとほかの物語』
君たちあまりクリスティ読んでいないでしょ、え?なんで皆その事件を知らないの?、え?貸出履歴すぐに喋っちゃう図書館員って……、下半身だらしないキャラ多いなぁ、あとなんで(結構好感度高めだった)主人公妹にパパ活女子(的)キャラ付しちゃうの?
胡散臭い文化人男性たちが美しい姉に近づこうとしていたことが明らかになるが、他に同僚や目撃者の可能性のある店員等が次々と殺害されていく。 途中から人死にすぎ感にちょっと笑った。文化人関連は松本氏嫌いなんだろうなぁ、こういう人たち、という感じ。昭和セクハラもプラス。あと皆平気で飲酒運転している。犯人は最初から疑わしい系の人たちの中から出てきてちょびっと拍子抜け。まさかこの人が、感はなかった(あの協力者だったらどうしようと思っていたけどw)
『最初のオーストラリア中南部探検隊』はこの登場人物の名前で検索しても出てこないのだけど、途中で皆息絶えたということかしら。
基本的には『ガープの世界』の掃除婦のように、「次がどうなるか」知りたくて読んでます。
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特に女性は作者もお気に入りらしく、段々抜け目なくなっている。 著者は実際にダイアナ妃のためにチャリティ・オークション競売人を千回以上務めたらしい(プリンセス+ベストセラー作家で人気を集めるためだろうけど)。へー。