最近の感想・レビューはありません
ちょっと冗談っぽいけど、ケインの言う「カントンは」というモノローグに、矢沢永吉の「俺はいいけど、YAZAWAが何ていうかな?」を思い出す。痺れるいいハードボイルド冒険小説だった。
終盤、主人公のジョーロくんが親友とヒロイン二人に問い詰められる場面で、一応繕っていた外ヅラもかなぐり捨てて一転攻勢する場面は一瞬の儚い反撃とはいえ痛快かつ爆笑。みんながみんな汚い面を見せるので読み手にとっちゃその殴り合いがひたすらにおもしろい。ゲスはいいなぁ。さばげぶっ!を思い出す(だいぶ違うけど)。
漫画版の作画を担当する川上泰樹先生の描くヤトリと、彼女の二刀で作られた十字架の絵は読み終えて見てみるとすごくくるものがある
和を以て貴しと為す
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます