幸福について改めて考えさせられる。 トルス・トイ『アンナ・カレーニナ 』に「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれ似たものである」とある。 他人の芝生ではないが、幸福と思われる家庭の表向きの楽しげな様子の裏には不幸な重荷が隠れているかもしれない。 「幸福」とは「幸福感」のことであり、裕福か社会的地位などなどとは切り離して考えるもの。 今の自分が、厳しい状況に置かれていても、心が豊かであれば幸せであると言えるだろう。
写真は立花隆氏の猫ビル。何万冊もの蔵書は彼の遺言により全て古書店に売却されたとのこと。記念館を作ることは本意ではなかったのでしょうか。生涯褒章とは無縁だったのもジャーナリストとしての矜持故かもしれません。松本清張氏を思わせます。
司馬遼太郎氏こそ日本を哲学する最高の知性であると思い、氏の「街道をゆく」に肖(あやか)り日本たるものの源流を探求しています。
氏は「名こそ惜しけれ」「外来文化への憧れと好奇心」などを日本人の特質としています。
読み漁っている分野は司馬遼太郎作品を原点としていますが、歴史、宗教、哲学等々芋づる式に繋がり、辿っていくと東洋、西洋、古代と際限なく拡がっていきます。
世界中の人たちがいつかは訪れたいと望んでいた日本という国をよく知り、そしてあるべきかたちにしていくにほ、祖国の精神的、文化的な理解を深めることであると考えます。
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