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2023年6月の読書メーターまとめ

リュウジ
読んだ本
9
読んだページ
3117ページ
感想・レビュー
9
ナイス
169ナイス

2023年6月に読んだ本
9

2023年6月のお気に入られ登録
1

  • voyager2

2023年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リュウジ
★4 町田さんは不幸を書くのが上手だ。同時にその不幸が幸福に変わる瞬間を書くのもうまい、、とまだ読了3冊目の自分がエラソーに思う。やや甘目のこの小説、様々に批判もあるようだ。ただ彼女が描きたかったのはリアルな社会や人&人の心ではないだろう。他作品同様、人生や人とのかかわりは「こんな風にあったらいいな」。それをズブズブの説教臭さを排し、夢と理想を愛とロマンで描いていく。人は最初はもらう側。以後は損得でなく「いずれは与える側にならないかん/p264」。何があっても相手を思いやる美晴のような構えが理想形かもね。
が「ナイス!」と言っています。

2023年6月にナイスが最も多かったつぶやき

リュウジ

2023年5月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:2908ページ ナイス数:218ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2023/5

が「ナイス!」と言っています。

2023年6月の感想・レビュー一覧
9

リュウジ
今回もU-NEXTのポイントで購入。8巻は全体的にちょっと息苦しいというより、生き苦しそう。突然、好感を持っている人や猫が消えたりするのはなぁ、人生には良くないなぁ。
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リュウジ
★4 ハマったわこの作家さん。この人の小説の空気感、好きな女の子はすごく好きなんやろうな。でも自分みたいな「おっさんで好き」はいったいなんなんやろうか。今作は短編3つ。登場する人たちはどこか冷めつつも、自分の内側にどんどん感情をほとばしらせる。でも他人とは本音をぶつけ合わない。それがぶつかったときに生まれるor見つける恋愛感情。読み終わった時3篇とも恋愛小説だったのに気づく(遅いちゅうねん)。さらに好感が持てるのは、頑張っても頑張らなくても一緒のでも、頑張らない自分が嫌だから頑張ってる所。そこもいいよね。
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リュウジ
★5 Jチームのサポーターとなって約20年。見続けてきたのは試合だけではない。同時に見てきたのはピッチにいる一人ひとりのサッカー選手としての生きざま。その生きざまをカタチづくる夢や信条や考え方。そんな一人ひとりの選手の思い(特に夢)と自分の気持ちをシンクロさせ、チームを離れても彼らを応援してきた。自分にはできないサッカー人生をともに歩んできた。この小説は年齢もポジションも違う二人のサッカー人生を描く。ひとりはサッカー人生が始まったMF、もうひとりはサッカー人生の終わりを迎えつつあるGK。感謝と責任を描く。
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リュウジ
★4 各々の用い方や目的は異なるものの「茶の湯」を自分の創り出したい政治と治世と権力の世界に持ち込み巧みに利用した信長と秀吉。そして「茶の湯」界における自らの名声と権力をもって世の中を良い方向へと進めようとした利休。表と裏の真理と心理のぶつかり合い。そしてそれぞれが迎えた人生の最期。結局、秀吉が負けたのか、利休が負けたのか。小説のラストシーンについては不満足だけどw、それでも面白かった。秀吉の悪趣味「金の茶室」も違う目で見るようになった。そして利休を主人公にした大河ドラマを三谷脚本でやってほしいと思った。
リュウジ
2023/06/23 11:39

追記>高校時代にやっていた弓道を1月から再開した。高校の時に周りにいたのは「型より当たり」の不真面目高校生ばかりだったが、今通っている弓道場には大勢の範士や教士の上級者たち。その先生方の射はずっと見ていて飽きない。静謐と躍動。流れるような所作。「美しい」とはこういうものを言うのだと思う(自分も先生と同じ型をしているのにガタガタと音が聞こえてくる)。その完成された所作だけでもすごいのに、茶の湯はその所作に道具、味と香り、空間、人との関わりまで絡むんだからね。日本と日本人が創り上げたとてつもない世界。

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リュウジ
★4 町田さんは不幸を書くのが上手だ。同時にその不幸が幸福に変わる瞬間を書くのもうまい、、とまだ読了3冊目の自分がエラソーに思う。やや甘目のこの小説、様々に批判もあるようだ。ただ彼女が描きたかったのはリアルな社会や人&人の心ではないだろう。他作品同様、人生や人とのかかわりは「こんな風にあったらいいな」。それをズブズブの説教臭さを排し、夢と理想を愛とロマンで描いていく。人は最初はもらう側。以後は損得でなく「いずれは与える側にならないかん/p264」。何があっても相手を思いやる美晴のような構えが理想形かもね。
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リュウジ
★4 俺たちは一つの氏族(家族)。氏族は何があってもバラバラにならないし絶対に負けない、仲間を裏切らない/P59。暴力で家族をつなぎとめようとする父親の教えを受け継いだ長男に弟たちは当然のように従い兄が決めた銀行強盗を次々とやってのける。その姿はまるで犯罪を続けながら家族をつくろうとした「ボニー&クライド」(リアルな彼らでなくアーサーペンの映画の方の彼らね)だ。そして兄は家族愛ではなく暴力に取りつかれてしまう。その兄に弟たちは最後まで信じたが彼の奥さんは最後に氏族から逃げた。その決断は彼の母と同じだった。
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リュウジ
★3 長男レオが完全犯罪に挑んだのは父の暴力と屈辱の記憶にケリをつけるためなのか、それとも逃れるためなのか。行間から漂う米国や英国の小説とは異なる空気感をもつ事実ベースの犯罪小説。こちらの実行犯は見ず知らずの者たちが組む闇バイトとは違い、信頼の絆で結ばれた3人の兄弟+友人。警察を出し抜くための思いもよらない発想に基づく完璧なプランと念には念を入れた準備、冷静な判断と統率力。しかし人間の心と感情は完璧なはずのプランに一瞬悪さする。それでも上巻は大きな綻びなく進んだ。下巻は幸福な結末か、それとも破滅への道か。
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リュウジ
★5 7つの短編に登場するのは、性別も年齢も職業も異なる人たち。それぞれの人に訪れる人生の少しの変化。感じたのは日々心穏やかに生きている人とは「こんな人たちなんだろうな」ということ。彼・彼女たちが内包するのは「みんな違ってみんな良い」とか「平凡な人なんか世の中にいない」みたいな安っぽい個性ではない。「これだけは守る」という自分なりの生きる美意識と矜持。そんな譲れない芯(自信?)が自分にあるからか、周りの人を見るまなざしは本当にやさしい。じわじわと心に染みてくる。この小説たち、ほんま、いい出汁、出てますわ。
リュウジ
2023/06/06 19:13

追記>この作家さん、寡作なんかなぁ、もっと島津ワールド読みたいわぁ。

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リュウジ
★5 留まっていてはダメなんだよなぁ。やっぱり人が動けば風が吹き、変化は起きる。小説の出だしの雰囲気は昔見た子供向けのNHK少年ドラマのよう。それがいくつかのミステリーが繋がって「学ぶとは?」「生きるとは?」「愛するとは?」「死とは?」「友とは?」と深いところまで掘り下げられて、登場人物たちの閉ざされた夜の心のなかに次に進む道が現れる。それがお話として出来過ぎな流れであっても、たくさんの出会いから生まれるものを「人はそれを仕合せと呼ぶのです by中島みゆき」。素直に「よかったなぁ、みんな」と思える読後感。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/31(3043日経過)
記録初日
2007/03/12(6503日経過)
読んだ本
1058冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
360899ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
1051件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
奈良県
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/ryucere/
自己紹介

2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新

子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。

趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。


【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。

読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。

【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。

2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。

ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。


【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。

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