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2024年8月の読書メーターまとめ

ゆきんこ
読んだ本
9
読んだページ
2129ページ
感想・レビュー
7
ナイス
104ナイス

2024年8月に読んだ本
9

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゆきんこ
ネタバレ久しぶりに読みたくなったので文庫本にて再読。ラスト、さらりと書かれた一行に、一度読んでいるとはいえ、やはりぞくりとする。仄暗い印象を残す物語の結末に、狂気じみている中にほんのりと無邪気さが感じられてしまうのが、何だか余計に怖ろしい。一番印象に残ったのは「玉野五十鈴の誉れ」。同じ言葉なのに、文脈が違うだけでこうも空恐ろしく聞こえるものなのか、と。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

ゆきんこ

2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1084ページ ナイス数:69ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/706592/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
7

ゆきんこ
百人一首、和歌を、詩の形にして訳すとこうなるのかぁ…と。三十一文字に込められた情景、情感が簡潔に、かつ、味わい深く描かれている。ふわっと目の前に、その様子が広がるよう。一首一首、凝らされた技巧や、詠まれた背景、下敷きになっている故事や、よみ人の来歴についても丁寧に解説してくれているので、なるほど、とより深くその和歌について知ることができる。
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ゆきんこ
ネタバレ久しぶりに読みたくなったので文庫本にて再読。ラスト、さらりと書かれた一行に、一度読んでいるとはいえ、やはりぞくりとする。仄暗い印象を残す物語の結末に、狂気じみている中にほんのりと無邪気さが感じられてしまうのが、何だか余計に怖ろしい。一番印象に残ったのは「玉野五十鈴の誉れ」。同じ言葉なのに、文脈が違うだけでこうも空恐ろしく聞こえるものなのか、と。
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ゆきんこ
ネタバレ何が逆転しているんだろう?と、タイトルがずっと気になっていた一冊。一人称で語られる、とある美人の半生が妙に生々しくて、もはやこれは呪いでは…?と、苦い薬を飲み下すようにして本編を読了。他者だけでなく、自分も含めたルッキズム、偏見、決めつけ、それが行き着く先の一つを突きつけられたような気がする。最後、肩に触れられていた箇所は気になったものの、どう処理するのか分からないまま追記を読んで、そういうこと…!と。
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ゆきんこ
どこか滑稽で、でも背筋がヒヤッとするような瞬間が至る所に散りばめられた、ちょっと怖いおとぎ話。何の権力も持たない一人の男が、一息に一国の独裁者へと登り詰め、そして瞬きの間に墜落するまでの物語。自分とは違うものを認めず疎む、それの行き着く先の果てが、相手を消し去ってしまうこと。箍の外れた、国民の総意と言う名の、数の暴力の恐ろしさを感じる。
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ゆきんこ
読みたいな、と思いつつ、たんたんとした文章に気後れして、なかなか手が伸びなかった伊勢物語。川上さんの訳文も、原文と同じく、たんたんとしてはしているけれど、気がつけばすっと物語世界の中へと入り込めていて、不思議だなぁ…と。和歌の訳し方が独特で、何だか詩を読んでいるみたい。色彩を抑えた地の文と、彩り鮮やかな和歌の対比が見事で、ふと気づけば読み終わってしまっていた。
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ゆきんこ
淡い色合いの装丁に惹かれて手にした一冊。京都の街をてくてくと歩かれて、その時時で感じられたことが、訥々と語られている。街並みだけではなくて、そこで暮らす方の姿であったり、今に続く歴史であったり、京都という場所の息遣いのようなものが生き生きと感じられる。そこにむけられる眼差しが、あたたかく穏やかで、優しいからこそ、そう感じるのかもしれないなぁ…と思う。
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ゆきんこ
静けさや穏やかさの中に、一滴、淋しさや切なさが、ほとりと落とされたような、そんな印象の歌集。すっと情景が浮かぶもの、こういうことなのかなぁ…?と想像するもの。どれも、こちらにそっと寄り添ってくれるようで。そんな中に、時折、研ぎ澄まされた刀のような、ギラリとした歌もまじる。日々の中の、全てのものが歌になるのだなぁ、と読み終えて思う。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/09/11(2998日経過)
記録初日
2009/08/24(5573日経過)
読んだ本
2806冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
733131ページ(1日平均131ページ)
感想・レビュー
534件(投稿率19.0%)
本棚
9棚
性別
自己紹介

毎月5冊は読みたいなぁ…と思っております。減っては増える積読本…むしろ増える一方な気がする今日この頃。*感想は2020年1月読了分(コミック以外)より。再読分は書いたり書かなかったり。

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