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2024年5月の読書メーターまとめ

高等遊眠
読んだ本
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感想・レビュー
1
ナイス
13ナイス

2024年5月に読んだ本
1

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

高等遊眠
テレビ番組で大韓航空機爆破事件(1987年)がとりあげられ、爆破実行役の金賢姫が出演しているのを見かけた際、過去の北朝鮮について書かれたものを読んでみたくなり、本書を手に取った。本書は、著者萩原遼氏が高校時代の親友で、帰還事業で北朝鮮へ帰国したのち連絡が途絶えた尹元一を訪ねる物語である。大宅壮一ノンフィクション賞を満票で受賞した本書は、当時の北朝鮮情勢を知ることができるとともに、読み物としても読者を物語中に引き込んで離さないものだった。◆萩原氏の人生は波瀾万丈なものだった。「赤旗」特派員記者として【続く】
高等遊眠
2024/05/28 04:05

平壌に派遣されたもののスパイ容疑で国外追放され、のちに方向性の違いから赤旗記者を解任、共産党党員としても除籍をされる。そして、在日朝鮮人の帰還事業によって日本から北朝鮮に帰国した約10万人の在日朝鮮・韓国人とその日本人配偶者を救うことに身命を賭した生涯だった。実際に命を狙われたこともあったという。「諸君!」に寄稿し、和田春樹との論争も行った。また、大韓航空機爆破事件当時、北朝鮮は金賢姫を北の人間だと認めなかったが、萩原氏が発表した少女時代の彼女とされた写真は、決め手として大きな話題となった。【続く】

高等遊眠
2024/05/28 04:05

◆本書において萩原氏は朝鮮総連を厳しく批判するが、当時のマスメディアは、ろくに取材、検証を行わずに北朝鮮を「地上の楽園」のように宣伝し、1950年代から行われたその帰還事業を大いに推進する報道を行った。帰国者たちには想像を絶する地獄の日々が待ち受けていたわけだが、帰還事業の旗振り役であった朝日新聞などは、未だに当時の北朝鮮関連の報道が誤りであったと認めて謝罪を行っていない。北朝鮮への帰国を推進したマスコミ各社についても、その責任が追及されてしかるべきだと思う。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
1

高等遊眠
テレビ番組で大韓航空機爆破事件(1987年)がとりあげられ、爆破実行役の金賢姫が出演しているのを見かけた際、過去の北朝鮮について書かれたものを読んでみたくなり、本書を手に取った。本書は、著者萩原遼氏が高校時代の親友で、帰還事業で北朝鮮へ帰国したのち連絡が途絶えた尹元一を訪ねる物語である。大宅壮一ノンフィクション賞を満票で受賞した本書は、当時の北朝鮮情勢を知ることができるとともに、読み物としても読者を物語中に引き込んで離さないものだった。◆萩原氏の人生は波瀾万丈なものだった。「赤旗」特派員記者として【続く】
高等遊眠
2024/05/28 04:05

平壌に派遣されたもののスパイ容疑で国外追放され、のちに方向性の違いから赤旗記者を解任、共産党党員としても除籍をされる。そして、在日朝鮮人の帰還事業によって日本から北朝鮮に帰国した約10万人の在日朝鮮・韓国人とその日本人配偶者を救うことに身命を賭した生涯だった。実際に命を狙われたこともあったという。「諸君!」に寄稿し、和田春樹との論争も行った。また、大韓航空機爆破事件当時、北朝鮮は金賢姫を北の人間だと認めなかったが、萩原氏が発表した少女時代の彼女とされた写真は、決め手として大きな話題となった。【続く】

高等遊眠
2024/05/28 04:05

◆本書において萩原氏は朝鮮総連を厳しく批判するが、当時のマスメディアは、ろくに取材、検証を行わずに北朝鮮を「地上の楽園」のように宣伝し、1950年代から行われたその帰還事業を大いに推進する報道を行った。帰国者たちには想像を絶する地獄の日々が待ち受けていたわけだが、帰還事業の旗振り役であった朝日新聞などは、未だに当時の北朝鮮関連の報道が誤りであったと認めて謝罪を行っていない。北朝鮮への帰国を推進したマスコミ各社についても、その責任が追及されてしかるべきだと思う。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/10/23(2782日経過)
記録初日
2014/01/07(3802日経過)
読んだ本
81冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
25046ページ(1日平均6ページ)
感想・レビュー
76件(投稿率93.8%)
本棚
0棚
性別
年齢
38歳
血液型
O型
自己紹介

社会人になってからあまり本を読めていませんが、
時間があるときに読んでいきたいと思います。
政治、法律、歴史、思想などの分野の本が好きです。
大学卒業後、ロシアに関心を持っています。

平成30年は文学強化年間としています。
平成31年はこれに加えて基礎知識の定着を図りたいと思います。
令和2年以降は仕事の都合などで読書の時間がほとんどとれていません。

2018/7/21 ブクログへ移行

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