安倍政権の判断の是非は、現時点では保留したい。◆そのほか、本書からは、一方では経済制裁を科しつつ他方で交渉を行い、交渉の行方次第で制裁の解除を行う「対話と圧力」といった手法が有効であることがよくわかる。また、拉致被害者5名の帰国につながった小泉訪朝に向けて行われた、アジア大洋州局長田中均氏とミスターXこと国家安全保衛部副部長柳敬氏による約一年にわたる秘密交渉がどのようなものだったかを取材した内容も興味深かった。◆以前に比べ拉致問題がニュースになる機会が減り、世論の関心も低下しつつあり、拉致問題の【続く】
風化が懸念される。鈴木氏は、「独裁体制であるが故に、正恩氏の腹一つで方針が大きく変わることもある。日本との交渉にメリットを感じ、メンツを保つこともできると判断すれば、態度を変えてくる可能性は十分にある。粘り強く働きかけていくしかない」と述べる。局面が打開され、すべての拉致被害者の方々が一日も早く帰国されることを願ってやまない。
社会人になってからあまり本を読めていませんが、
時間があるときに読んでいきたいと思います。
政治、法律、歴史、思想などの分野の本が好きです。
大学卒業後、ロシアに関心を持っています。
平成30年は文学強化年間としています。
平成31年はこれに加えて基礎知識の定着を図りたいと思います。
令和2年以降は仕事の都合などで読書の時間がほとんどとれていません。
2018/7/21 ブクログへ移行
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安倍政権の判断の是非は、現時点では保留したい。◆そのほか、本書からは、一方では経済制裁を科しつつ他方で交渉を行い、交渉の行方次第で制裁の解除を行う「対話と圧力」といった手法が有効であることがよくわかる。また、拉致被害者5名の帰国につながった小泉訪朝に向けて行われた、アジア大洋州局長田中均氏とミスターXこと国家安全保衛部副部長柳敬氏による約一年にわたる秘密交渉がどのようなものだったかを取材した内容も興味深かった。◆以前に比べ拉致問題がニュースになる機会が減り、世論の関心も低下しつつあり、拉致問題の【続く】
風化が懸念される。鈴木氏は、「独裁体制であるが故に、正恩氏の腹一つで方針が大きく変わることもある。日本との交渉にメリットを感じ、メンツを保つこともできると判断すれば、態度を変えてくる可能性は十分にある。粘り強く働きかけていくしかない」と述べる。局面が打開され、すべての拉致被害者の方々が一日も早く帰国されることを願ってやまない。