安珠の町に突然現れた絵描きの老人。噂では過去に服役していたらしい。でも安珠は彼が悪い人に思えず…。謎の絵描きの老人の人生の物語。他者の視点で語られる彼が今に繋がるのか〜っていう構成が良かった。ミステリでも事件もなんにも起こらないけど、たまにはこういう話も良い。

【弁護士を目指して勉強中の明日香と友だちの真弓。マンションでルームシェアをすることに。快適な生活を送るはずが、奇妙な出来事が身の回りで起こり始めて…】うーん…半分くらいからやっとエンジンがかかってきた感じ。犯人は生身の人間なのに、合理的な説明ができないホラーっぽい現象が起きるから話がちぐはぐで、はっきり言って面白くなかった。明日香の決断力のなさにイライラ。

刑事課尾崎と美貌の刑事広瀬コンビ第2弾。【民家の庭で発見された上半身だけの遺体。その両腕に刺さる注射器と遺留品の輸液バッグは犯人からメッセージなのか。】未だに広瀬が美貌である必要性がわからん。キャラクターも掴みづらい。

『スワイプ厳禁』の続編。ドウメキの瞳の正体が明らかに！うーん、図書館本で十分。

内容はさておき、本の作りは遊び心があって面白かった。

【令和6年、ある老人の死により、昭和に起きた一家殺傷事件の捜査が再び動き出す。昭和・平成・令和3つの時代を生きた刑事たちの捜査ノートが引き継がれ執念の捜査が始まる。】面白かった〜！順調に捜査が進んでいくわけではないけど、地道な捜査で謎がひとつずつ解かれていく過程、刑事たちの執念、読み応えあり。途中の満洲国の話は以前の自分だったらわけわからんつまらんと苦痛だっただろうが、『龍』を最近読んだので、興味深く読めた。読み終えたあとに冒頭を読み返すとなんとも感慨深い。

安珠の町に突然現れた絵描きの老人。噂では過去に服役していたらしい。でも安珠は彼が悪い人に思えず…。謎の絵描きの老人の人生の物語。他者の視点で語られる彼が今に繋がるのか〜っていう構成が良かった。ミステリでも事件もなんにも起こらないけど、たまにはこういう話も良い。

【『深淵のテレパス』の続編。超常現象調査を行う晴子と越野は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物から依頼を受ける。】全体的に超能力味が強めだったが、前半はホラー強めで面白かった。こういう調査モノが好きなんだよね〜。

オンラインサロン主宰者・中井ルミン。彼女についてインタビュアーがいろいろな人にインタビューしていく話。何も考えずにさらっと読めて面白かった。中井を崇拝する人、罵る人、どれが真実なのか。中井が自己愛性パーソナリティ障害だったとしたら、彼女の言動に不審を抱かず、崇拝する人もまた何らかの障害なのかもなと思った。

全然面白くなかった…。こういうネット系怪談？は苦手ってことがよくわかった1冊。

東北の深い雪で閉ざされた村。そこで起こる連続殺人事件と冬眠せずうろつく赤熊による殺戮。村の言い伝えや過疎化の問題が絡んでいて面白かった。登場人物多いなぁと思ったけど、読んでいくうちに慣れた。

【フリー記者小林と心霊スポットYouTuberチャンイケが、ファンブック企画のために心霊スポットの追加取材をする話。ふたりはネットなどで集めた情報をもとに読者が喜びそうな考察をでっちあげていく。】心霊系YouTube好きだから1作目より面白かった。冒頭からずっと絡んでいた風船男の話は結局何だったのかわからなかったなぁ。最後の六部の解説も。自分の読みが足りないからピンとこなかったのかなぁ。

短編集。なんだかよくわからない話で、読まなかった話もある。表題作の父の回数は、人間ってホント浅ましいよねって思った。

短編集。【①おみちゆき②同窓会③闇の梯子④道理⑤前世⑥わたしとわたしではない女⑦かなたの子⑧巡る】ぼやっとしたホラー？②は面白かった。

初読み作家。短編集。【①夕焼け空と三輪車②そびえる塔と街明かり③ジャングルジムとチューリップ④まだ見ぬ海と青い山⑤四角い窓と室外機】新聞の事件記事のようなもののあとに物語が始まる。すごく普通のいい話なのに、どうして冒頭の事件が起きてしまったのか気になってどんどん読んでしまった。伏線が至るところに張られていて、あ〜繋がった〜となり面白かった。①と⑤以外“その後”も気になった。ほかの作品も読んでみたい。

リカシリーズ完結！異常な精神と人間離れした行動力で人を殺してきたリカ。とうとう警察が全面的にリカ討伐に乗り出し、リカVS警察。ドキドキハラハラの展開で、みんな死んでいく…。そして完結なのにモヤモヤする終わり方。でも面白かった。