ネタバレ《ビストロ•パ•マル》シリーズ第４弾☆パ•マルにもコロナ禍の影響が。料理教室を開いたり(三舟シェフではなくスーシェフの志村さん担当)、テイクアウトを始めたり。「クスクスのきた道」文化は決して一方通行じゃない。迫害された側が、影響を与えることだってある。「幻想のフリカッセ」完璧に家事をこなしてきた弊害…。「間の悪いスフレ」高築くんのいとこのプロポーズ大作戦。自分を取り繕ってもうまくはいかない。偽りの仮面を外したところから始めよう。惑う若者たちへ、そっと手を差し伸べるパ•マルの面々が好い。

ネタバレこのシリーズも20作め☆東京で療養中の李英はままならない身体に焦る日々。そんな時の元気の素は海里の存在。声だけでも前向きになれる。芦屋の海里は「ばんめし屋」の仕事も「シェ•ストラトス」の朗読も精一杯がんばってる。淡海先生宅での稽古後、黒ラブに助けを求められた淡海と海里。一時預かりの黒ラブにマヤと名付け可愛がる淡海。今回の霊はヒトではなくマヤをずっと見守ってきた松の盆栽！まつさんの願いを全力で叶えるばんめし屋ボーイズ。最初で最後のマヤとの食事はカレーライスだ(;_;)この出来事が海里の演技に深みをもたせる

ネタバレ闇を抱え市井に生きる魔道師たちの物語。〔セリアス〕迫害され森の奥でひっそり暮らすイザベリウスとロルリア。新任の地方代理人の欲望に村人も共に翻弄され…。〔運命女神の指〕奴隷である剣闘士たちを逃がす算段をする運命女神ﾘﾄﾝの魔道師の3人娘。自由になることは自分で選択の責任を負うこと。〔ジャッカル〕祐筆のケルシュ(ｷﾞﾃﾞｽﾃﾞｨﾝの魔道師ｷｱﾙｽ)が助けた少年は獣が傍にいて離れない。〔ただ一滴の鮮緑〕身を挺して瀕死の人々を助ける生命の魔道師チャファ。それには兄を救えなかった苦い思いがあった。自分の生命を→

ネタバレ余所の赤ちゃんを拐う妄想を膨らます薫子さん(40)に始めはドン引きだったが、弟•春彦の遺言のため会った元恋人•せつな(29)の分かりにくい労りに接して次第に本来の彼女に。「私わりと有能なの」そんな言葉が飛び出すほどに。几帳面で努力の人の薫子さん。それに対してつなぎにコンバットブーツが戦闘服のせつな。春彦が遺した遺言の真意。薫子の誕生日に届いたエメラルドのピアス(本来の誕生石はダイヤモンド)とせつな宛てのリュウゼツランに籠められた春彦の祈り。誰をも幸せにする笑顔の持ち主だった春彦の幸せはこれからだったかも…

ネタバレイスリルの国母イスランに見出だされ導かれ、大魔道師となったヴュルナイ。イスランの遺言と共に託された白琥珀。貧しい者、弱き者、理不尽におしつぶされている者たちによりそい、力になり、後継の王を支えると約束した。だが、国王殺しの汚名を着せられ、オーヴァイディン(オーヴ)と名を変え、流浪の魔道師として生きてきた。暴走しがちなオーヴの手綱を握るのは養い子であり友人でもあるエムバス。無実の罪で捕らえられた女族長ハルファリラを助けたのは国母の導きか。イスランの遺言を果たすべく奔走時々暴走する。伊達に百年も生きてない。

ネタバレ文庫で再読☆　読メ献本はプルーフ版だったので紙で欲しかった(で、うっかり2冊買ってしまったので長男に布教する)。揺れる45歳の久志、千佳、修、そして彗子、和也。19歳で時が止まっている恵介。秦野に戻ってきたスイ子が天文台を建てるという計画に、手を貸す3人。18歳の夏、オオルリを描いた巨大タペストリーを作った仲間だ。それぞれの苦悩、葛藤、挫折…。あの夏を超える夏にする。やっぱり和也が協力した流星電波観測法、スピーカーから流れる流星のエコーに胸が震えた。

ネタバレ《ビストロ•パ•マル》シリーズ第４弾☆パ•マルにもコロナ禍の影響が。料理教室を開いたり(三舟シェフではなくスーシェフの志村さん担当)、テイクアウトを始めたり。「クスクスのきた道」文化は決して一方通行じゃない。迫害された側が、影響を与えることだってある。「幻想のフリカッセ」完璧に家事をこなしてきた弊害…。「間の悪いスフレ」高築くんのいとこのプロポーズ大作戦。自分を取り繕ってもうまくはいかない。偽りの仮面を外したところから始めよう。惑う若者たちへ、そっと手を差し伸べるパ•マルの面々が好い。

ネタバレ最後の鑑定人•土門誠がまだ科捜研にいた頃のこと。「罪の花」科警研の尾藤宏香は白骨遺体の鑑定をするうちに、土門と共に白骨の発見現場へと向かう。犯人に繋がる手がかりを見逃さない土門。科学者として敵わないと思う尾藤。「神は殺さない」土門が尊敬する科捜研副所長•加賀。その頃結婚していた土門と尾藤の苦悩はどれほどのものか。「鑑定法がないなら、自分で作ってしまえばいい」加賀の教えを実践したふたり…。それが加賀を追い詰めるものであっても。

ネタバレ先日のあさイチで今の小学生でもナプキンを着けるのを拒む子がいるのだとか。テープを剥がす音がイヤ、持っているのを悟られるのがイヤ…。情報がある現代ですらそうなのだ。血が穢れとされてた時代。剣鬼とまで畏れられていた望月鞘音が養女(姪)の若葉を育てながら、生理用ナプキンを作るのはどれだけたいへんだったか。自分の刀傷の手当てのために作ったサヤネ紙が幼なじみの壮介と女医者•佐倉虎峰によって月役紙として使われていた。憤りながらも初花を迎えた若葉のためにも改良に挑む鞘音だが…。武士の矜持とは。己に恥じない生き方とは。

ネタバレ西のアキちゃんこと大阪「みなみ屋」の南明彦の誘いで、志のぶは大阪の刀剣勉強会へ初の一人旅。もちろん顕定は放っておかない。デュガリー心斎橋店のイベントにかこつけて監視。バズル国絡みで近づいた外務大臣夫人•倖田雅美。一筋縄ではいかなそう。　虎徹にロマンスはまだ早い☆　明彦の幼なじみ•菜美が着けてる優しい薄桃色のモルガナイトも嫉妬でモワモワ(志のぶにしか視えない)。

ネタバレ私には解る。武蔵野書店吉祥寺本店契約社員の谷原京子(28)の気持ちが。文庫１冊買うと失くなるような時給で、重い段ボールを運び、雑誌に付録を組み、入らない新刊に取次を恨み、理不尽な客の対応に追われ、歩けなくなってきた店長の分まで品出しを頑張ったあの頃。山本店長は人を苛立たせる天才だね。社長もヒドイが。京子ちゃん、あんまり○カ○カ言っててしんどくないかなぁと心配だけど、書店を、本を愛してるから踏んばれるんだよね。エッ！ダメすぎて気になるの？！富田先生じゃなく？解らなくなった…。

ネタバレオリンピックを目指すスポ根ものかと…全然違った。認知症の母•万津子(80)が呟いた「私は…東洋の魔女」「泰介には、秘密」という言葉に、自分たちが東京に出てくる前のこと、母の過去など何も知らないことに気づく泰介(58)。気性が荒く忘れ物が多く好きなこと以外は集中力が続かない泰介。よくも定年間際まで大手スポーツメーカーに勤めてこられたものだ。これも母が幼い頃からバレーボールを教えてくれ、自分を信じていてくれたからと気づいたのは、娘•萌子(16)が心から心配して発達障害を指摘してくれ診断を受けてから。妻•由佳子

ネタバレ幽霊も様々。哀れな女、我欲の亡者、それから護る女の幽霊…。死んでしまえば、皆等しく哀れだ。だからこそ、それを選別するような真似をしたくないと鈴子は思う。淡路の君がなぜ幽霊を喰らうのか。辛くても淡路の君に選ばせると決心する。それにしても鴻八千代。彼女も視える人だが、鈴子との関わりが気になる。淡路の君の存在も知ってるようだし…得体がしれない。

ネタバレここにも思い込みの激しい男がひとり。宮路(29)無職。ミュージシャンへの夢を捨てきれず、親からの仕送りでぐずぐずと生きてる。老人ホームのレクリエーションでギターを弾きに行き、介護士の渡部(25)のサックスの音色に魅せられ、もう一度彼のサックスを聴きたいと「そよかぜ荘」に通う宮路。何故か入居者たちにかわいがられ(お使いとか、ウクレレ指南とか)、やっと自分の甘さに向かい合う。そよかぜ荘のじいちゃんばあちゃんにもそれぞれの人生があり、別れがある。宮路をぼんくら呼ばわりした水木ばあちゃんの最期の手紙には真意が…。

ネタバレタイトル買い。ノンフィクションだった(あらすじ半分だけ読んで)。とはいえ、今どきの言葉も使って読みやすい。アントン•フェリック•シンドラー。ベートーヴェンの秘書だった彼は会話帳を改竄した。理想のベートーヴェン像を創り、あの「運命」の逸話を捏造した犯人。はじめはベートーヴェンを崇拝するあまり、だんだん自分の世界に嵌まり込んで、嘘の書き込みを付け足していく。リストも話を盛ったりしてるが、シンドラーのはやり過ぎ。焼き捨てた会話帳もあるので全容解明は今も難しいとか。味方もおらず独り改竄に突っ走るシンドラーの狂気