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2024年10月の読書メーターまとめ

Chiyo K.
読んだ本
18
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感想・レビュー
16
ナイス
363ナイス

2024年10月に読んだ本
18

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Chiyo K.
ネタバレ座学が嫌で登山部をやめた美玖。亜里沙、由真と3人で日帰り登山をすることに。初心者コースだったが予定外の下山ルートをとったことから道に迷い、山中を彷徨する。天気が急変し、スマホも使えず、食料が底をつき、体調も悪化するなど危機的な状況が描かれる。初め責任を押し付け合ったり自分を哀れんだりしていた3人だが、日を追って絶望感が募る一方で、「生きたい、帰りたい」という強い願いだけが命を支えるように。装備の不備や計画の甘さなど初心者がやりがちな失敗に啞然とするとともに、最後まで望みを失わないことの強さに胸を打たれる。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

Chiyo K.

久しぶりに上野に行きました。 国際こども図書館では「国際アンデルセン賞受賞作家・画家展」が開催中。 https://www.kodomo.go.jp/event/exhibition/tenji2024-04.html 不勉強で、ほとんどが知らない作家さんでしたが、読みたい本も見つかりました。 館内には、帝国図書館時代から使っていた目録カードの整理箱が展示してありました。

久しぶりに上野に行きました。 国際こども図書館では「国際アンデルセン賞受賞作家・画家展」が開催中。 https://www.kodomo.go.jp/event/exhibition/tenji2024-04.html 不勉強で、ほとんどが知らない作家さんでしたが、読みたい本も見つかりました。 館内には、帝国図書館時代から使っていた目録カードの整理箱が展示してありました。
まる子
2024/10/07 00:18

国際こども図書館、いいなぁ〜🤤目録カードの整理箱、イイ味にレトロ感出ているように見えます✨

Chiyo K.
2024/10/07 18:58

もう使うことはないんでしょうが、実物は残しておいてほしい..と思ってしまいます。自分の職場にあったら邪魔でしょうがないんでしょうが(笑)

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2024年10月の感想・レビュー一覧
16

Chiyo K.
恥ずかしながら原作を読んだことがなく、哲学関係は何度読んでも記憶に残らないので、コミックならなんとかなるかと思って読む。古代ギリシアからルネサンス、バロックまでの西洋哲学史。現代の少女ソフィーが不思議の国のアリスよろしく過去に飛び、各時代の哲人たちの思考をたどる。結論から言うと、いくらコミックといえど東洋の凡人たる自分に彼らの思想が腹落ちするには、もう少し勉強が必要。マンガはフルカラーで見やすく、文字が立体になって宙に浮いたり、コマを突き破って移動したりなど手塚治虫チックで親しめる。
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Chiyo K.
ネタバレ死期が近い人が見え、当人に告げることを自分に課している遥。少年期から結婚し子どもが生まれるまで、彼の出会った死と周囲の人とのドラマ。流行りの余命ものを彷彿とさせる題名だが彼は傍観者でしかない。しかし彼はなぜ自分に死を見る力があるのか、その意味を探し続けている。5話プラス終章の連作集。1話ごとに語り手が代わり遥の謎めいた姿が描かれていく。4話は遥自身の物語で、彼は誕生直後の自分の子どもに死を見てしまう..3話までのテイストが辻村さんの『ツナグ』っぽく、1日1話ずつ大事に読みたいと感じさせた。生徒のおススメ。
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Chiyo K.
ネタバレ恋愛相談室を開くことにした美鳩、アイ、ゆき。意外にも相談者が毎回訪れる。年上の彼氏のために高い服を買いたいが、親がバイトをさせてくれないビューティ。デートでの振る舞いに悩むクリロナ。アメリカ帰りのアイは男女は対等としながら恋愛は人それぞれ、とバッサリ。ゆきは相談者の悩みの本質やトラブルの気配を敏感に察する。美鳩はある日、ビューティが彼氏とトラブルになっているのを目撃し...。順調な時は周りもうらやむ関係でも、こじれれば周りを巻き込むトラブルにもなりうる。その危うさを見て見ぬふりできない3人はエライ。
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Chiyo K.
書店員や書評家などが10代におすすめする本を挙げたり、テーマ別に紹介したりする本。「友だち」「恋愛」などわかりやすいジャンルから「太宰治以上に『人間失格』」などユニークなテーマもあり、書き手の個性が伝わってきて読み物としても面白い。冒頭の世代別100冊も凄い勢いで選書されていく様子が目に浮かび圧倒される。自分が若い頃読んでよかったという本もあるので、ちょっと昔のベストセラーだったけど時間がたつと埋もれてしまいそうな本なども挙がっていて、不勉強な自分には大変ありがたい。早速勤務先にも数冊選んでみた。
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Chiyo K.
ネタバレ戦前の南樺太に住み、ソ連侵攻により生活が混乱、苦労の末引き揚げた著者の回顧録。病院を経営し優秀な医師だった父、かわいがっていた大きな陶製の犬、無条件降伏後にも続いたソ連侵攻で多くの住民が無くなったこと、街が占領され病院を監視するために来たロシア兵と仲良くなったことなどが、当時の国際関係や情勢とともにつづられる。テレビ番組制作者らしく文章は簡潔でセンチメンタルなものは感じないが、ロシアのウクライナ侵攻について触れた終盤の文章では、市民を巻き込み多くの犠牲を出す戦争への怒りをにじませている。貴重な記録。
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Chiyo K.
ネタバレアフリカ系のコミュニティで育つジェイたち。ママやおばあちゃんはちっちゃなぼくを可愛がってくれるけど、早く大きくなって筋肉をつけたり車を運転したりしたい。ローティーンになるころ周りの大人が色々なことを話し出す。4人以上で群れたらいけない、店ではポケットから手を出すこと、パーカーのフードをかぶらないこと。それは理不尽な差別から命を守るため、伝えられてきた術だった。何もしてないのに疑われるなどと聞けば怒りがわく。だけど同じように身を守らないといけない人や状態は、実は自分の身近にもあるのでは?とはっとさせられる。
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Chiyo K.
ネタバレ伊能忠敬、西郷さん、リンカーンなど教科書で頻出する国内外の「偉い人」20人取り上げ、教科書での扱われ方や逆に教科書に載らない時期のエピソードや実像をQ&Aで紹介。野口英世は戦前「立志忍耐」の徳目のシンボルだったが、その業績については現在否定されているものもあるという。最初の「国際人」とされ平和を唱えたとされる新渡戸稲造の真の理想は、欧米の植民地主義に倣ったものだったらしい。その人のなした結果だけを見て偉業と讃えることはたやすい。しかし実際は様々な政治的判断、利害があった。一面だけを称揚することのおかしさ→
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Chiyo K.
ネタバレ親友の死から立ち直れないまま学校へ行けなくなった薫。家を離れ、森の中のフリースクールに入る。そこでは勉強は個人のペース、各自が生活の中でやりたいこと、すべきことを考える。同じ年齢の銀河とイズミにもそれぞれ事情があるが、踏み込まず、一方で、伝えるべき考えがある時は話し合う関係が自然にできていく。川や森が近く、畑を手伝うなど季節の移り変わりを実感できる場所で、自分の中に「余地」ができていくのを感じる薫。3人の会話は、平易な言葉にもかかわらずとても豊か。大きな事件はほとんどないが、薫たちの成長を頼もしく思う。
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Chiyo K.
ネタバレ座学が嫌で登山部をやめた美玖。亜里沙、由真と3人で日帰り登山をすることに。初心者コースだったが予定外の下山ルートをとったことから道に迷い、山中を彷徨する。天気が急変し、スマホも使えず、食料が底をつき、体調も悪化するなど危機的な状況が描かれる。初め責任を押し付け合ったり自分を哀れんだりしていた3人だが、日を追って絶望感が募る一方で、「生きたい、帰りたい」という強い願いだけが命を支えるように。装備の不備や計画の甘さなど初心者がやりがちな失敗に啞然とするとともに、最後まで望みを失わないことの強さに胸を打たれる。
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Chiyo K.
石といっても、結晶になるような、ある元素や化合物の純粋な塊、鉱物の話。地球上のものは全て90種あまりある元素の組み合わせからできているということを、人はその結晶の形から想像し調べて、知識を得てきた。身近な結晶として、岩塩、水晶を紹介。鉄や銅、ヨウ素を取り出す方法も紹介。燃やしたり熱したり何かを混ぜたり、こういう方法は全て化学式や数式で表せるんだろうなあ。ぼんやりした頭で想像するにはクリアすぎる世界だが、写真がとにかく美しい。市立図書館に電子書籍版があり、すぐ読むことができた☺
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Chiyo K.
ネタバレ公民の授業支援のために図書館から借りる。中国、サウジアラビア、ロシア、アメリカ等17の国の選挙で、印象的なトピックに触れながら(中国では国会議員が3000人いる、など)、その国の国政選挙のしくみを紹介する。後半では「首相と大統領の違い」「一院制と二院制のちがい」など今更聞けない基本的な考え方と、どの国にあてはまるかなどを解説している。今ホットな米大統領選についてもおさらいになる。子供向けでここまで詳しいのはなかなかない。2016年刊行。内容同じでいいから情報更新して、改訂版出してほしい。
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Chiyo K.
ネタバレヨシタケシンスケ、野村萬斎、てぃ先生他各氏けっこう著名な人たちが、どんな経緯でその仕事についたかを紹介。取材を元に見開きのマンガ、内容が重なっていてもう少し掘り下げた文章、似たスキルを身につけようとしたらどうするかを説明したコラムなど。意外と読むところが多い。芸能・スポーツ関係者はやはり子供の頃から特別な訓練を受けているが、プロでやっていくかを悩む壁を一度は経験している。渡辺陽一さんは子どもの頃は釣りバカだったそうだが、釣りで培ったメンタリティが今の仕事にも生きているという。大事なのは自分で考えること。
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Chiyo K.
ネタバレ獣医師、オーケストラ団員、地域おこし協力隊の3人がどんな生い立ちや経緯でその仕事についたかを描く。それぞれの仕事に何を思い、どんなきっかけから次のステップに進んだかがきちんと描かれる。子どもの時から「この道を」と決めていても、必ず紆余曲折や自信喪失や考えの転換がある。マンガだからパッと読めてしまうが、実際は苦しく辛い時期もあったと思うと胸が熱くなる。周りを気にせず「自分は何をしたいか」「自分は何が強みなのか」を突き詰めて考えようとする姿勢が大変好ましく、他人のことながら励まされるような気持ちになる。
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Chiyo K.
ネタバレ『平家物語』『吾妻鏡』などから、合戦での死を当時の人たちがどう捉えていたか、死者はどう扱われていたのか、追悼や供養にはどんな意味があったかを読み解く。近世の武士が潔い死を美としていたのに対し、上記史料では必ずしも死を美と捉えていないという。時に敵を欺いて生き残ったり、初めから逃げることを念頭に置くことも肯定的に描かれる。一方で死んで家名に誉れを残すなどの見方もあるという。戦死者の首の扱い、敵方と味方で頼朝の供養の意味が違うなど切り口が面白い。著者は高校の先生。古典文学も歴史史料として読めるんだな。
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Chiyo K.
ネタバレ読み終わったというか、斜め読みですみません。日本文学史とは詩歌、個人詩集ではなく勅撰詞華集の編纂の歴史だという観点から解説。万葉集から古今、新古今の流れは季節を詠む歌と恋歌の優れたものを、天皇の意思で集めまとめるというもの。それが国の統治、共同体意識を情緒面・文化面で支えた。季節の移り変わりの豊かさ、恋心(=生殖)の豊かさがひいては国土の豊かさを象徴した。しかし宮廷の政治力、文化力が衰え、西洋化とともに詩歌よりも小説が文学の地位を占めるようになり、日本古来の言葉は衰弱したとする(違ってたらすみません)。
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Chiyo K.
ネタバレ義経に率いられ、都から平泉へ、再び都へと合戦の場へ引き回される弁太。対して清盛に仕え、その死後は平家一門と運命を共にするおぶう。歴史上に実在した人物ではなく、名もない、しかし本当にあったかもしれない普通の人々のドラマが胸に染みる。それにしても「主上、鎌倉からお電話でございます」「電話とは失礼な。手紙を送れと申せ」みたいな展開がすごい自然なのはさすがだ。電話でも話がすれ違いそうだから、手紙なんかではもっとこじれただろう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/01/07(2878日経過)
記録初日
2015/03/01(3556日経過)
読んだ本
1571冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
321392ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
1454件(投稿率92.6%)
本棚
1棚
性別
現住所
神奈川県
外部サイト
自己紹介

中学校司書です。同業者さんを、お気に入り登録させていただくこともあるかと思います。よろしくお願いします。

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