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正直なところ私には難解でした。例えば聖女の名前を持つ人々の位置付けなど、全くわからなくて。ただ記憶はその人だけのもの、というのはとても腑に落ちました。あの日、自宅に帰れずオフィスで一晩過ごした私。恐怖と不安と寒さに震えながら凍てつく星を眺めた方々。そしてあの波にのまれた方々。記憶は決して共有できない。それでも、そこに想いを寄せ、亡き人との対話を重ねることが悼むということなのかもしれません。作品の余韻をどうおさめればいいのか、読了後一週間以上たっても、まだわからずにいます。
「つなみ」は未読ですが、本書に取り上げられた子どもたちの作文、その言葉の力に圧倒されました。確かに言葉にすることで、1つ何かを乗り越えられるのかもしれません。とはいえ、こんなふうに言葉にする機会がないまま、色々なものを飲み込んだままの子どもたちの姿も、筆者には見えているのでしょう。震災は、高齢化・過疎化が進む中で地域を支えてきたコミュニティに大きな打撃を与えました。それは元旦に悲劇に見舞われた能登も同じ。本当の意味で「くらし」が戻るの日が来るのでしょうか。いい話で片づけてはいけない、現実が重いです。
通勤時間が読書タイム。でも、最近睡魔に負けることが多くて、あまり読めてません。ぼちぼちやってきます。読んでから感想書くまで時間がかかります。
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