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2024年10月の読書メーターまとめ

rico
読んだ本
7
読んだページ
2108ページ
感想・レビュー
7
ナイス
1009ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月のお気に入り登録
3

  • KAT
  • 隙間次巻
  • 背番号10@せばてん。

2024年10月のお気に入られ登録
8

  • ちぃ
  • flower Sun
  • 畑ぽん
  • 隙間次巻
  • CPT
  • くろみつきなこ
  • kratter2
  • fairy

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rico
ワイルドとオーブリー・ビアズリー、悪魔的才能を持つ二人が生み出した最高傑作「サロメ」。当初、弟想いの善良な女優志願の女性として登場するオーブリーの姉メイベルは、いつしか手段を選ばない魔性の女の如く振る舞いはじめ、彼女を支配していたはずのワイルドやオーブリーをも飲み込んでいく皮肉。まるでサロメのように。もちろんこれはマハさんが史実を基に紡いだ物語。でも彼らの写真や作品を見ていると、その圧倒的な存在感に、多分そうだったろうと信じてしまいたくなる。ここには物語をふくらませるための架空の人物が入り込む余白はない。
rico
2024/10/26 23:03

個人的には、メイベルはもっと過激にぶっこわれて欲しかった気もしましたが、サロメの世界を感じることができました。モノクロなのに、色彩が溢れてくるビアズリーの作品の凄み。来年のビアズリーの展覧会に期待が膨らみます。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

rico

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2024年10月の感想・レビュー一覧
7

rico
さまざまな「名画」について、作品にまつわる人・場所・歴史等を紹介した朝日新聞の日曜版の記事を、エリアごとに編集し、7巻にまとめたもの。記事の初出は40年近く前。例えば建築中のルーブルのガラスのピラミッドが物議を醸してる、なんて時代を感じる記述もあるけど、それはそれで楽しいし、カラーの図版や写真もきれい。気軽に名画の世界に触れることができます。個人的には、ルーブルを最も熟知しているのは電気系統のケアをしている技術者というくだりがツボでした。高階先生のコラムつき。表紙はドガの「踊り子」、裏表紙が「モナリザ」。
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rico
著者の高階先生の訃報に接し、改めて手にとりました。取り上げられている14作品はダビンチ・ラファエロなど粒ぞろいの名画ばかり。歴史的背景やテーマ、画家の生涯や技法など、多方面からそれぞれの作品の魅力を解説。半世紀以上前の著作ですので写真はモノクロ。ネットで確認しながらの再読でしたが、それでも西洋美術の入門書としての価値はゆるぎません。最近カラー版も出ていますものね。東京に来て美術館が身近になった頃に、絵の見方・楽しみ方を最初に教えてくれたのが本書でした。先生、本当にありがとうございました。
rico
2024/11/09 19:19

☓14作品→◯15作品でした。失礼いたしました(^_^;

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rico
10月の課題図書、ブラッドベリ。今年は本棚の奥に眠っていたこの作品を手にとりました。100年前のアメリカ、とある街のひと夏の物語。輝かしい季節に心躍らせる少年を中心に幾つかのエピソードが綴られていきます。でも、眩い夏の光の陰にそっと忍び寄る黄昏の気配が。この夏は必ず終わり、人も必ずこの世を去っていく。同じ夏は来ないけど確かにこの夏はここにあった。この日々のなんと愛おしいことか。黄ばんだページからこぼれるきらめきは、夏をとじ込めたタンポポのお酒のよう。長すぎた夏がようやく終わったこの季節。読めて良かった。
mahiro
2024/11/10 17:58

懐かしい作品です、私の本棚の奥にもあります、もう冬ですが又読んでみたくなりました。

rico
2024/11/10 18:22

mahiroさん、冬に向かうこの季節だからこそ、あのタンポポのお酒の輝きが眩しいですよね。同じ夏は来ないけど、この冬の次に別の夏が来ることを、思い出させてくれる作品でした。

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rico
ワイルドとオーブリー・ビアズリー、悪魔的才能を持つ二人が生み出した最高傑作「サロメ」。当初、弟想いの善良な女優志願の女性として登場するオーブリーの姉メイベルは、いつしか手段を選ばない魔性の女の如く振る舞いはじめ、彼女を支配していたはずのワイルドやオーブリーをも飲み込んでいく皮肉。まるでサロメのように。もちろんこれはマハさんが史実を基に紡いだ物語。でも彼らの写真や作品を見ていると、その圧倒的な存在感に、多分そうだったろうと信じてしまいたくなる。ここには物語をふくらませるための架空の人物が入り込む余白はない。
rico
2024/10/26 23:03

個人的には、メイベルはもっと過激にぶっこわれて欲しかった気もしましたが、サロメの世界を感じることができました。モノクロなのに、色彩が溢れてくるビアズリーの作品の凄み。来年のビアズリーの展覧会に期待が膨らみます。

が「ナイス!」と言っています。
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石切場の事故。燃えにくい炎。祭り。火を運ぶ娘達。襲いかかる孔雀。頭骨を洗うラボ。朧げに物語らしきものの輪郭は見えはするが、それは次々繰り出されるイメージの奔流に飲み込まれていく。例えば「和」要素を融合したボスやブリューゲルの絵を次々と見せられているような。火は生命?燃えにくいって生命力が衰えてることの暗喩?そんなありきたりな解釈を寄せ付けない何かがある。正直難解でともかく読んだって感じだけど、読むのをやめられなかった。時間軸や人物を整理すれば何か見える?ここには確かに「魔」がいる。再読するには勇気が必要。
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rico
アバターを使って絵の中へ。少年が偶然拾った古城のデッサンは異世界につながっていた・・・。いかにもゲームにありそうな展開に一瞬ひるむ。でもそこは宮部さん。屈託を抱えつつ日々をやり過ごす少年。孤高を貫き辛い現実から自らを守ることを選んだ少女。重い荷物に立ちすくんでいる中年男性。現実逃避?だがそこにいる救うべき存在に気づいた彼らは動く。向き合う。変えようという意志と行動が世界をそして人生を変える。少しづつ、少しづつ。そんな暖かく強いメッセージが響く。私にはファンタジーと現実の塩梅がいい感じで、良い読後感でした。
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rico
前兆、発生後の状況と人々の行動、混乱、荒廃、虐殺、復興。100年前に壊滅的被害をもたらしたあの震災の実相を、多くの証言と記録に基づき多角的・包括的かつ簡潔に伝える。東京だけでなく神奈川や千葉でも大きな被害が出ていた。多数の犠牲者が出た被服廠跡が遺体処理場となった。朝鮮人虐殺を引き起こしたデマの伝搬力。自警団の暴走。知らなかった。何も。「次」が来たら?林立する高層ビル、はりめぐされた交通網とネットワーク。溢れる人。懸命に次の地獄に思いをめぐらせるが、脳が悲鳴を上げ思考を拒否する。それでも考えなければ。
hon
2024/10/13 01:14

デマの伝播力、マジびびりますよね。情報伝達スピードが格段に上がって、しかも人間の愚かさは変わらない現代だとどんな事態になるんだか想像もつきません。ひとりでも多くの日本人に読んでおいて欲しいですよ。

rico
2024/10/13 11:11

honさん、口コミだけでこのスピード!恐ろしいです。現代の情報拡散のスピードもさることながら、災害でそれがうまく機能しなくなった時、情報にアクセスできないことで人々がパニックになり、さらに凄まじいことに・・・・なんて、悪い想像はいくらでも広がってしまって・・・。本当に、みんなに読んでほしいです。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/01/15(2869日経過)
記録初日
2017/01/05(2879日経過)
読んだ本
636冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
197675ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
631件(投稿率99.2%)
本棚
17棚
性別
自己紹介

通勤時間が読書タイム。でも、最近睡魔に負けることが多くて、あまり読めてません。ぼちぼちやってきます。読んでから感想書くまで時間がかかります。

たくさんの素敵なレビュアーの皆さまを「お気に入り」にさせていただいたのですが、タイムラインが追いきれなくなっています。なので、現在「お気に入り」登録は控えめになっています。ご了承ください。

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