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2024年10月の読書メーターまとめ

槇
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251ナイス

2024年10月に読んだ本
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

槇
■『逃げ上手の若君』の主人公は北条時行。史実の彼は、人を裏切らず、官位を名乗らず、中先代の乱後に自ら天下を動かそうとした形跡がなく、仇がらみとも協調できていることから、本来の人格は温厚で遠慮深く、野心が少なく小さな幸せで満足し、調和ができる性格だったのではないかと推測しました。それでありながら、同じ反逆側の足利直冬や新田義宗のように歴史からフェードアウトすることがありません。この時代の重要な戦いにはいつも顔を出しており、尊氏を敵とする一貫した強い意志を感じ、それが魅力です。【原作者インタビュー 松井優征】
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

槇

【2024年9月の読書メーター】読んだ本の数:8冊 読んだページ数:956ページ ナイス数:161ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73932/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
14

槇
【はにわ大集合】古墳時代(3世紀半ば〜6世紀)につくられたはにわ。3世紀半ば、最初に登場したはにわが「円筒埴輪」だ。これは弥生時代の墓に供えられた儀式用のつぼを置いた台が変化したもの。古墳のふちに密に並べて、聖域化した。4世紀に入ると突如「家形埴輪」が現れる。埋葬施設がある古墳の頂上(墳頂)に、亡くなった人の魂がよりつく場所として置いたのだ。これとほぼ同時期に、ニワトリや水鳥の「鳥形埴輪」が出てくる。当時、ニワトリや水鳥は「神聖な鳥」と考えられており、魂の復活を願ったり、邪気を払ったりする役割を果たした。
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槇
■城主となった直虎が、今川家から出された「徳政令」を凍結したエピソードは、まさに彼女の思い切りを象徴しています。要は、徳政令を認めてしまうと、井伊家の存続が危うくなってしまうんですね。このとき直虎は、戦うでもなく、今川家の要求を受け入れるでもなく、知恵を絞って解決策を見つけていく。斬り捨てごめんの時代にあって、命も縁も切らずに道を開いていくんです。答えを探す意志こそが大切で、粘って考えよう、諦めないで頑張ろう。直虎の生きざまを通して、そうしたことを感じてもらえたらうれしいですね。【森下佳子(脚本)】
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槇
【桃太郎電鉄で行く! 47都道府県 岩手県】岩手県の東側は太平洋に面し、西側は日本一長い山脈の奥羽山脈を境に秋田県と接している。その奥羽山脈と北上高地の間を南北に北上川が流れ、北上盆地を形成。都市や人口は、この盆地に集中している。深い入り江をもつ天然の良港、大船渡港のサンマの水揚げ量は北海道の花咲港に次いで多い。岩手県は北海道に次いでウニの漁獲量も多く、大船渡市では養殖にも力を入れている。また、八幡平市は冷涼な気候を生かして1971年からリンドウの栽培を開始。今では品質も生産量も日本一として知られる。
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槇
【出雲の神より恵比寿の紙】恋愛関係よりもお金が大事な場合もある、ということのたとえのことわざ。なんだかんだ言っても、お金は大事だというときに使える言葉である。出雲の神は、縁結びで有名な出雲大社に祀られている神。恵比寿の紙は、明治時代に発行された五円、十円紙幣のこと。紙幣の裏には商売繁盛の神・恵比寿様が印刷されていたので、恵比寿の紙といわれた。「ご縁」よりも「五円」というわけである。
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槇
■千駄ヶ谷から東五軒町に引っ越した河出書房新社。ところで、編集者やライターと雑談していると、「河出のフシギな運と力」について話題になることがある。河出書房新社については「もうダメだと倒れかかったところに、蜘蛛の糸が垂れてくる」というのだ。話題になったベストセラーでいうと、たとえば77年の三田誠広『僕って何』、81年の田中康夫『なんとなく、クリスタル』、87年の俵万智『サラダ記念日』、2001年の綿矢りさ『インストール』等々と続いて、20年には宇佐見りん『推し、燃ゆ』があった。【永江朗「河出書房新社略史」】
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槇
【秋山真之】連合艦隊の作戦参謀として、日露戦争で日本海海戦の作戦を立案した秋山真之。「七段構えの戦法」と呼ばれるその戦法は、第一段で撃ち漏らした艦は、第二段、第三段と追い打ちをかけ、敵艦を壊滅させようというものである。真之の作戦は功を奏して、世界の海戦史に類を見ない一方的勝利を挙げた。その後、真之は少将となる。第1次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパを視察。この出張から帰国して第二水雷戦隊司令官になるが、このころから体調がすぐれず医者通いが始まった。同時に新興宗教の大本教に接するようにもなった。
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槇
■山本弘作品の特徴の一つは、科学技術を正しく用い、非科学的もしくは疑似科学的なものに疑義を提示して、常に前向きに努力すれば、「明るい未来」は必ず訪れる筈だという強い信念。そして、山本弘作品のもう一つの特徴は、ストレートなSF的アイデアへの傾倒だ。大きなSF的アイデアを基軸に物語を展開させ、論理的整合性のもとに解決していくのである。しかもそのSF的なアイデアが古典的なものであり、それを現代的なSFとして再検討しているところが、山本弘作品の面白さだろう。【堺三保「前向きな未来を信じて 〜山本弘のSF小説〜」】
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槇
■源頼朝は、従来の教科書に掲載されてきた肖像画が別人という説もある。そのため、今使われている源頼朝の肖像画は甲斐善光寺に置かれている木像の写真がほとんど。また、和歌山県は“ミカンの産地”と学ぶが、それは“マクロな視点”。大人になって“ミクロな視点”が働くと、他県に囲まれた飛び地(北山村)では「じゃばら」という柑橘類が作られていて、該当事業の“6次産業化”が進められている……といったことも見えてくる。【粕谷昌良「今こそ『名探偵コナン』に学べ!」】
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槇
ネタバレホームズ譚の4番目の、そして最後の長篇。バールストンの領主館でのジョン・ダグラス氏殺害事件を、ホームズが調査する。片方だけのダンベルという手がかりにより、死んだのはダグラス襲撃犯だったことが判明。襲撃犯の顔を銃撃したダグラスは、襲撃犯の特徴を示すものを取り除いたのち、ダグラスの服を着せて、本人の服は堀へ捨て、なくなっている片方のダンベルを重しにしたのだ。そうしたトリックは、本作の舞台にちなんで「バールストン・ギャンビット」と名づけられ、ミステリ用語として定着している。
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槇
■『ダンダダン』のモモとオカルンは実は似た者同士。根っこの部分、芯の強さ、優しさが共通しています。その上で対等な関係。なのでアニメでは、バディ感を強調しようとしています。関係性の構築には受け入れる姿勢や、歩み寄りを見せる姿勢が大切だったりしますが、第1話の20分を通してお互いの距離は少し近づき、小さな変化が現れています。序盤のモモが雑誌を拾って渡すシーンと、ラストのズボンを拾って渡すシーンを重ねているのはそのためです。同じ構図になっていて、お互いの態度を比較するとわかりやすい。【山代風我(監督)】
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槇
【桃太郎電鉄で行く! 47都道府県 山梨県】山梨県は南に富士山、西に赤石山脈(南アルプス)、北に八ヶ岳、北東に関東山地がそびえている。中央に甲府盆地があり、周辺の扇状地ではブドウやモモなどの果物の栽培が盛ん。富士山や南アルプスのふもとでは、豊富な湧水からミネラルウォーターの生産が行われている。また、八ヶ岳山ろくの小淵沢(北杜市)は、古くから馬の産地として知られ、武田信玄の騎馬軍団も支えた「馬のまち」。標高約千mの高原は暑さに弱い馬にとって過ごしやすく、乗馬クラブや馬とふれあえる観光施設も多い。
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槇
■『逃げ上手の若君』の主人公は北条時行。史実の彼は、人を裏切らず、官位を名乗らず、中先代の乱後に自ら天下を動かそうとした形跡がなく、仇がらみとも協調できていることから、本来の人格は温厚で遠慮深く、野心が少なく小さな幸せで満足し、調和ができる性格だったのではないかと推測しました。それでありながら、同じ反逆側の足利直冬や新田義宗のように歴史からフェードアウトすることがありません。この時代の重要な戦いにはいつも顔を出しており、尊氏を敵とする一貫した強い意志を感じ、それが魅力です。【原作者インタビュー 松井優征】
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槇
■江戸時代前期、仙台藩で起こった「伊達騒動」。1660年、21歳の藩主・伊達綱宗が不行跡をとがめられ、幕府から隠居を命じられた。家督を相続した四代目は、わずか2歳の綱村だったが、伊達安芸は、綱村の後見役の伊達兵部と家老・原田甲斐らが宗家乗っ取りを企んだとして幕府に訴えて出た。1671年、大老・酒井忠清の屋敷で評定が行われることになったが、その場で伊達安芸は原田甲斐に斬られ、甲斐も殺害された。なお、綱村の後を継いだ五代・伊達吉村は、約40年をかけて破綻しかけた藩を立て直すことになったという。【ペリー荻野】
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槇
■映画「武士の家計簿」は、物語の語り部を加賀藩に実在した御算用者の下級武士・猪山直之の息子の成之(直吉)とし、激動の世の中に順応した息子の眼から見た、両親の物語にしている。古い幕藩体制の中で加賀藩御算用者として生き延びた主人公・直之も、新しい時代に適応したとは言い難い。世代を超えて受け継がれる、何としても家族を守りたいという普遍的な想い、そして親が超えられなかった壁を乗り越えたときにはじめて本当の意味で見えてくる親の姿、という軸を本作では一本通している。【谷川建司「専門書からナラティヴな物語へ。」】
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/09/07(5214日経過)
記録初日
2010/06/16(5297日経過)
読んだ本
3772冊(1日平均0.71冊)
読んだページ
1085586ページ(1日平均204ページ)
感想・レビュー
3772件(投稿率100.0%)
本棚
41棚
自己紹介

2010年9/7に登録。

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