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2024年7月の読書メーターまとめ

槇
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8
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1104ページ
感想・レビュー
8
ナイス
181ナイス

2024年7月に読んだ本
8

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

槇
■作風的には松本清張の前の世代に当たる横溝正史の作品には、復員兵や傷痍軍人が印象的な形で登場する。亡くなったはずの人間が戻ってきたことで、見えない因果の歯車が動き始めるのだ。横溝正史的なおどろおどろしい世界像は、清張の登場によっていったんリアリティを失った。だが、80年代に再び甦る。その背景には、高度経済成長期にはまだ一般化していなかったメタ的な視点の広がりがあるのではないか。生活に即した現実だけがリアルなわけではない、という感覚。リアルの位相が変化したのだ。【穂村弘「続・棒パン日常」】
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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

槇

【2024年6月の読書メーター】月間ベストは『ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島』。★読んだ本の数:9冊 読んだページ数:1410ページ ナイス数:256ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73932/summary/monthly/2024/6

【2024年6月の読書メーター】月間ベストは『ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島』。★読んだ本の数:9冊 読んだページ数:1410ページ ナイス数:256ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73932/summary/monthly/2024/6
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2024年7月の感想・レビュー一覧
8

槇
■ベルギーの首都・ブリュッセルは、小便小僧発祥の地。中世の時代、ブリュッセルを包囲した敵軍の爆弾の導火線を、ジュリアン君という少年が放尿で火を消して街を救い、ヒーローとなり像がつくられた。■約170の島からなる南太平洋の王国・トンガ。トンガの人は大柄の方が多く、ガリバー旅行記の巨人の国のモデルともいわれている。■王族のなかに、日本人の血を引くブサイナ王女がいることでも知られているオマーン。オマーンの首都・マスカットは、「船乗りシンドバッドの冒険」の舞台ともいわれている。
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槇
■『ダンジョン飯』第19話のマルシルの夢がモノクロだったのは「犬の姿になって、マルシルの夢の中に入り込んだライオスの視界」を表現したかったからではありません。あの場面で描かれるマルシルや白い犬を、かわいくかつきれいに見せたかったのと、食事の時のほんわかした雰囲気を強調したくて。さらに、夢から覚めた瞬間、世界に色がつくというのもやりたかったんです。また、最近の実写映画のモノクロ表現には、フィルム的な表現ではなく細部を際立たせる綺麗なモノクロ映像も多く、それを本作でもやってみたかった。【宮島善博(監督)】
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槇
■はやみねかおる作品におけるトリックの借用は単なるスケールダウンした再利用でもなければ大人向けミステリ(読者)への目くばせでもない。子どものためにミステリを描くうえでどんな謎とトリックが必要か、そのことを考え抜いたうえでの創造的再解釈なのだ。トリックが登場人物の子どもの苦悩と結びつき、謎とトリックが暴かれることによって「大人から抑圧された子どもの解放」という児童文学的なテーマが達成されている。このテーマこそ、はやみねかおる作品の最大のモチーフと言っていいだろう。【荒岸来穂「はやみねかおるの10冊」】
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槇
【変わる寄付のカタチ】東日本大地震が発生した2011年は「寄付元年」と呼ばれている。日本人の7割近くが寄付によって被災地を支援したのだ。現地でのボランティア活動が難しい状況が続いたからだと考えられる。この年は日本でクラウドファンディング(CF)が始まった年でもある。2023年8〜11月、国立科学博物館(東京・上野)が「地球の宝を守れ」と題してCFを行い、約9億円を集め、注目された。国の大きな博物館であっても収蔵品の管理費用不足に直面しているというメッセージには大きなインパクトがあった。
槇
2024/07/21 21:27

【開幕直前 パリ五輪を楽しもう】国連総会(193カ国)は2023年11月、パリ五輪・パラリンピックの期間中、戦いの停止を求める決議を賛成多数で採択した。イスラエルは賛成したが、ロシアは棄権。国際オリンピック委員会(IOC)は、ウクライナへ侵攻したロシアと同盟国のベラルーシについて国としてのパリ五輪への参加を認めていない。一方、ガザ地区の住民を巻き込んだ攻撃を続けるイスラエルには参加を認める方針で、ロシアとの対応の差に批判も出ている。戦闘が続くこれらの国・地域では、選手やコーチに多くの死傷者が出ている。

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槇
■作風的には松本清張の前の世代に当たる横溝正史の作品には、復員兵や傷痍軍人が印象的な形で登場する。亡くなったはずの人間が戻ってきたことで、見えない因果の歯車が動き始めるのだ。横溝正史的なおどろおどろしい世界像は、清張の登場によっていったんリアリティを失った。だが、80年代に再び甦る。その背景には、高度経済成長期にはまだ一般化していなかったメタ的な視点の広がりがあるのではないか。生活に即した現実だけがリアルなわけではない、という感覚。リアルの位相が変化したのだ。【穂村弘「続・棒パン日常」】
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槇
■村岡花子は英語とは無縁の行商の娘として育ち、突然、華族のお嬢様ばかりの中に給費生として放り込まれたにもかかわらず、くじけずいじけず、努力して、自分で道を切り拓いていった。タイトルを「花子とアン」にしたのは『赤毛のアン』の主人公・アンと花子さんが驚くほど似ていたからです。たとえば『赤毛のアン』には「曲り角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの」といった言葉が出てくるんですが、花子さんも同じようなことを原書に出会う前に書いている。【中園ミホ(脚本)】
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槇
■『ルックバック』は、絵柄が結構込み入っていますよね。前髪も束が多いし、目の描き込みも多い。その分、どこで省力化を図れるか考えて、影つけを極力なしにしようという方向にしたんです。じゃあ、影がなくて画面をもたせるにはどうしたらいいかといったら、まずひとつはそれに耐えうる絵を描くということ。絵の情報量が少ないと、手抜きに見えるし、一本一本の線が的確じゃないとそこに空間が見えないんです。あとは色の問題。BG(背景画)にマッチした色を置くことがすごく重要になってくる。【押山清高(映画『ルックバック』監督)】
眠る山猫屋
2024/07/05 20:44

『ルックバック』観に行きたい~!

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槇
■「凧に文字を書いてほしい」と頼まれて「天上大風」と書いた良寛。生涯寺を持たず寺泊を転々とし、おはじきと手毬を持ち、子供たちと隠れんぼなどして常に無邪気に過ごしてきた。欲というものをとっくに捨てている。「この里に手まりつきつつ子どもらと遊ぶ春日は暮れずともよし」とイノセントな遊び心。良寛は父の訃報を受けても知らん顔して放浪の旅を続けていた。この根性はもはや漂泊の熟練者といえよう。良寛ゆかりの円通寺の句碑には「うらをみせおもてをみせてちるもみぢ」という辞世の句がある。【沢野ひとし「小海線物語」】
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/09/07(5215日経過)
記録初日
2010/06/16(5298日経過)
読んだ本
3772冊(1日平均0.71冊)
読んだページ
1085586ページ(1日平均204ページ)
感想・レビュー
3772件(投稿率100.0%)
本棚
41棚
自己紹介

2010年9/7に登録。

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