読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

鳩輪とわ
読んだ本
24
読んだページ
8169ページ
感想・レビュー
15
ナイス
198ナイス

2024年10月に読んだ本
24

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鳩輪とわ
ネタバレ技能集団にフォーカスした戦国小説。エンタメのツボを押さえた展開でめちゃくちゃ面白かった。 石垣作りを生業とする石工の集団(楯)と鉄砲作りを生業とする鍛冶屋の集団(矛)とのライバル関係を軸に、戦国末期を描く。泰平の世には自分たちの居場所はないと双方が感じながらも創意工夫の限りを尽くす展開は、バトルもののような熱さがあったと思う。 歴史小説を読み慣れていなくても強力なエンタメ力でぐいぐい引っ張ってくれるので、幅広い層にオススメできる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
15

鳩輪とわ
ネタバレ技能集団にフォーカスした戦国小説。エンタメのツボを押さえた展開でめちゃくちゃ面白かった。 石垣作りを生業とする石工の集団(楯)と鉄砲作りを生業とする鍛冶屋の集団(矛)とのライバル関係を軸に、戦国末期を描く。泰平の世には自分たちの居場所はないと双方が感じながらも創意工夫の限りを尽くす展開は、バトルもののような熱さがあったと思う。 歴史小説を読み慣れていなくても強力なエンタメ力でぐいぐい引っ張ってくれるので、幅広い層にオススメできる。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ湖水地方の三つ星レストランで起こった殺人事件を追う話。一度は解決したと思われた事件が、"被害者は死んでいなかった"という新事実によって再び刑事に襲いかかるという筋書きで面白かった。 足で稼ぐベテラン刑事とネットの海を自在に泳ぐ分析官とのコンビものなのだが、二人が揃うと一気に面白くなるのでコンビものとして成功している。ローテクとハイテクを組み合わせた刑事ものなので若年層にも受け入れやすいと思う。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ超絶イケメンに降りかかるストーカー騒動を描くホラー小説。直近で『ほねがらみ』を読んだので、色々とリンクしているネタが拾えて面白かった。怖いのに続きが気になって結局ぶっ続けで読むことになる、ホラー小説としては珍しいほどの牽引力を持つシリーズだと思う。 ホラーミステリとしても良くできているので、オススメ。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレひとつひとつの話がボディブローのように効いてくる連作ホラー。解説で言及されているように、手を変え品を変え恐怖を演出してくるので緊張感を持って読むことができた。土俗系ホラーかと思いきや、大胆に発想を飛ばしてきたので「こう来るか」と驚いた(『異端の祝祭』から読み始めたので、あちら方面に詳しいことはなんとなく察知していたが)。 「法則がない怪異(守るべきルールがない)」という存在が衝撃的で、解法のない問題を出された気分だった。フレッシュなホラーなので若年層にもオススメしたい。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ地名や逸話として残った災害伝承を読み解く話、水の都編。面白かった。前回が不動産よりの話だとすると今回は妖怪寄りの話で構成されており「こういうのも出来るのか」と新鮮な気持ちで読んだ。 河童の妙薬:個人的に好きな話だった。対外的には薬と宣伝し、当主には毒だと伝えるという矛盾の謎を上手く解き明かしていたと思う。河童のミイラから作る薬というおどろおどろしいテーマも気に入った。 宝の井戸:序盤から真相の見当がついてしまうのだが、そこへ至る道筋がこの作品らしい方法で良かったと思う。答えよりも解法が面白いタイプ。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ地名や逸話として残った災害伝承を読み解く話、京都編。とても面白かった。 京都といえば、妖怪ネタの宝庫なのだが、都市設計の話で攻めてくる辺りがこの作品らしい。限界ニュータウンに持ち上がるソーラーパネル事業計画といったいかにも今っぽい話題も織り交ぜており、とても興味深く読めた。人が集まること(祭りなど)の効果をこんな観点から考えたことがなかったので、目から鱗だった。 好みの題材×好みの視点なので、出来るだけ続いて欲しいシリーズ。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ地名や逸話として残った災害伝承を民俗学的な視点から読み解く話。予想よりも堅実な作りで面白かった。 妖怪講義だけでも面白いと思うのだが、不動産鑑定士を登場させることによって伝承が経済社会へ影響するという所まで描いている所がミソ。作中の言葉を借りると、准教授の理論(災害伝承)と不動産鑑定士の実践(実際の地価)の両輪で話を走らせているため、程よく安定感のあるストーリー展開だったと思う。 扱うネタは、土地と紐付くが故にセンシティブなものなのだが、かなり注意深い手つきで扱っており安心できた。さっくり読める長さも◎。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレすごいとは聞いていたが、本当に凄かった。 奇想天外なトリックで勝負した『斜め屋敷』とはまったくテイストが違い、本作はサスペンスや情念要素が強く小説として非常に面白かった。 記憶喪失の男が行きずりの女と恋仲になるが、過去の断片が浮上してきて……という内容なのだが、あばら屋に到着してからの急転直下の展開にページを捲る手が止まらなかった。いっさい情報を入れずに読めて幸福だったと思う。 ミステリ的な面白さと登場人物の陰影とを両立させている稀有な作品。男と御手洗の空気感も良かった。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ傾いて作られている異様な屋敷で起こる密室殺人事件を描く新本格ミステリ。 かなりトンデモ気味のトリックなのだが、奇想天外な発想に呆然としてしまった。ミステリ的な面白さはもちろん、屋敷に招かれた人々の時代性のあるギスギス感も味があったと思う。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ新本格の時代を切り開いた衝撃的な作品。令和に読んでも凄かった。作中でも言及されているが、まさに一本のピンを抜くことでパズルがバラバラになるタイプのトリックで、一種のミステリの理想型だと思った(これに近い衝撃だったのは、三津田信三の『首無の如き祟るもの』)。 戦前という時代設定も絶妙で、科学捜査の時代にどっぷり浸かった世代としては新鮮だった。トリック自体も大発明だが、異様な事件に説得力を持たせる手記の内容も見事。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ【両方読んだ上の感想】 一つの事件で二つの真実が暴かれる非常に実験的な作品。面白かった。絶対両方読んだ方がいいと思う。 Sister編①→Brother編①とジグザグに読んだのだが、Sister編で引っかかった所がBrother編で上手く解決されるのでとても良く出来ていると思った。 両側面物語としては一話がカードの裏表レベルで密着していて好みだった。逆に三話はまったく別の物語が展開され「ど、どうなる……?」とワクワクして読めた。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ【両方読んだ上の感想】 一つの事件で二つの真実が暴かれる非常に実験的な作品。面白かった。絶対両方読んだ方がいいと思う。 Sister編①→Brother編①とジグザグに読んだのだが、Sister編で引っかかった所がBrother編で上手く解決されるのでとても良く出来ていると思った。 Sister編は下町人情物語っぽくコメディ要素もある一方、Brother編は童話的要素がありつつも暴く真相はちょっとエグめな印象だった。両方合わせて一日で読める文量なので、記憶がフレッシュな内にアナザーサイドを読めるのも◎。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ人嫌いの道士と行き場のない何でも屋が成り行きでタッグを組む中華怪異ファンタジーブロマンス。中華"風"だと思って読みはじめたが、"風"を取り去ろうとする努力が見え嬉しい誤算だった(祖霊信仰や用語など)。世界観的には『魔道祖師(※こちらはBL)』を読んでいるとかなり分かりやすいと思う。 スンとした顔の方が生活力が壊滅的だったり、豪放磊落っぽい方が教養ありで抑制的だったりとキャラの組み立ても上手かったと思う。読後感も良かった。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレストーンサークルで焼死体が発見される連続事件を追う刑事ものミステリ。面白かった。 証言から真実を辿っていくクラシカルな捜査手法を取る主人公のベテラン警察官と大量のデータ分析を行うITの魔術師のコンビが良かった。ミステリはミステリでも、いわゆる新本格的な作品ではなく、正統派刑事ものに近い(上司からの圧力、自身の正義感との葛藤etc)。 ストーンサークル+焼死体という"いかにも"な設定も良い。 600p越えの大作だが、章区切りが短くて読みやすいのも◎。
が「ナイス!」と言っています。
鳩輪とわ
ネタバレ中編2編で構成されたハードSF。覚悟して読みはじめたが、とても濃厚だった。邦題のセンスも素晴らしい。 『鏖戦』:人類と異種族の絶滅戦争を描いた作品。最初は非常に取っつきにくかったが、終盤のスピード感が凄まじかった。 人類側と異種族側のパートで用語がまったく異なっており(異種族側は古風)、邦訳が二者の隔たりを上手く演出していた。 『凍月』:月を舞台にした財閥もの。『鏖戦』よりも読みやすいので、先にこちらから読むのもありだと思う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/07/16(2687日経過)
記録初日
2017/05/20(2744日経過)
読んだ本
1362冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
382363ページ(1日平均139ページ)
感想・レビュー
692件(投稿率50.8%)
本棚
6棚
性別
血液型
AB型
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/r1nk1ohen
自己紹介

備忘録。
昔読んだ2000~2010年のコバルト文庫や2010~読み始めた本・漫画など。怪異・ホラー・ミステリ辺りが好きだが節操なしに読む。
BLも読む。
七穂美也子の作品群が好き。
アイコンはフリーサイト様より拝借。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう