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2024年1月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
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1021ナイス

2024年1月に読んだ本
37

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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諸行無常。世の人々への警句かつ文学。また、移り変わりへの詠歎だけではなく、「生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る」と究極の問いを発している。それは哲学・宗教しか解決できない。私が信じるのは、生命は永遠ということ。死後は大宇宙と言う生命に融けこみ、きっかけがあれば産まれてくるのでは。それが人間ならばラッキー。生前悪行を積んでいれば、因果の定理により、それ相応の生き物となって出現する。
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

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2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:41冊 読んだページ数:8388ページ ナイス数:878ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/789562/summary/monthly/2023/12

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2024年1月の感想・レビュー一覧
31

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金品、名誉をもって関羽を懐柔しようとする曹操。だが、当然ながら劉備への忠誠を崩さない。根本的に、志を同じくする者の思いが分からぬ曹操。誠に愚か。
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水島新司「あぶさん」の登場人物にもなった著者。人情家だったが、かつ、理論派でもあった。だから、曲者の江夏や、野茂が彼に心を許した。一方、独善的な成功体験を他人に押し付ける者を嫌った。鈴木啓示監督然り、高木守道監督然り。今も著者が営業する居酒屋に、江本や福本等、戦場を共にした者が顔をのぞかせる。最後に勝つのは人徳。
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老刑事平戸八兵衛が執拗に主人公を追い詰めていく。だが、未生怨の塊のような主人公が最後まで逃げ切るよう期待してしまう自分がいる。
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権力にたった一人で立ち向かう戦争。その主人公が、欲望に忠実で人間の醜さを隠さないところが新鮮。
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屍の上に胡坐をかく偽善者への復讐を遂行する主人公。説得力があるのは、作者の不幸な生い立ちに由来する。
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主人公がこれほど殺人を犯しても胸がすくのは、かろうじて勧善懲悪の体を成しているからだろう。魂を悪魔に売った主人公よりも下劣な者は、現実にも確かにいる。
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さまざまな刺激を、最小限の文字数で最も端的に表したのが芭蕉。一言だからこその余韻。
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女性の情念と、それとは裏返しの諦観を描く。四編収載されており、いずれも佳作だが、特に「雨のエトランゼ」が印象深い。同編の反故も併せて掲載。作者いわく、印刷所の手違いにより「16枚の原稿が間違って並べられ」たという。それを抜きにしても、精度が高められた完成版とは雲泥の差がある。
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天子を脅かす存在となった曹操。世のために、彼を討つという志ある者の血判状に劉備も名を連ねる。驕りゆえか、劉備の真意には気づかぬ曹操。転じて、淮南で自ら皇帝を名乗り、悪政を尽くした袁術。劉備軍と山賊に襲われ、最後は農民から一杯の水も恵んでもらえず餓死。増上慢の末路は哀れ。曹操はどうなるか。
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啖呵売は一つの芸。フーテンの寅さんの生業でもあるが、誰にでもできる訳ではなく、少なくとも、怠け者では務まらない。
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「民間の愁ふる所」を知らない盛者が滅びるのは、不変の法則。権力者は往々にして民の心を忘れる。そして、民に見放されたら用済みであることに気付かない。
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呂布の幕引きは、因果応報としか言いようがない。裏切る者は裏切られる。傍若無人では、人の心が掴めない。依怙贔屓があれば、誰も守ってくれない。
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曹操は戦下手である。張繍と劉表の計略に気付き、先手を打ち攻めたものの、五万の死者を出す大惨敗。また、呂布も愚か者。陳親子の下心も分からず、パペットの様に踊らされる始末。一方、劉備はいったんは敗れ、一人逃亡する最中、行く先々で農民からの差入を受ける。最後は庶民を味方にした者が勝つ。
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「坊主が屏風に上手に坊主の絵をかいた」「隣の客はよく柿食う客だ」等、昔ながらの早口言葉を収載。本書にはないが、個人的には最も難しい早口言葉は「炙りカルビ」だと思う。
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兄義春との違い。弟忠男と比べると、まだ兄の方が、まだストーリー性がある。弟は日記の様だ。兄以上のリアリスト。
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女性と酒にうつつを抜かせている間に、主君を守ろうと全身矢で射貫かれ、立ったまま死んだ忠臣典韋に涙する曹操。だが、一転、袁術攻めが長引き、食糧難に陥る兵の気を逸らそうと、食糧総官が私腹を肥やしたと濡れ衣を着せ、首をはねる。おかげで一時の勝利は得たが、曹操、天を恐れよ。
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徳のある者は、人の恩にしか動かない。呂布に追われた劉備を手厚く迎えた曹操は、策略とはいえ、功を奏した。だが、策士策に溺れるというが、今後どうなるか。
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悲劇だが失笑。出兵の際、城を守ると申し出る張飛に、禁酒を厳命する劉備。だが、部下が勧める一杯が二杯となり、やがて甕ごと飲みだす。酩酊状態で文官を足蹴にし、恨みを持たれ、呂布に城を乗っ取られる。一杯で済まないところにシンパシーを感じる。
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董卓が討たれた後も、部下が醜い覇権争いを起こし、帝の奪い合いを始める。帝が正気だったのが救い。だが、やむなきこととはいえ、曹操を頼ってしまった吉凶は如何。中国の天命思想に、曹操が自分を都合よく当てはめているところが不安要素。
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「四字熟語」の定義がいまいち不明。例えば本書では「五臓六腑」をその一つに挙げているが、"五臓六腑に染みわたる"等、何か言葉を添えないと使い様もないし、ましてや格言でもない。それでもいいというなら、「爆笑問題」「四千頭身」も四字熟語か。少なくともこちらの方が意味を成す。
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「蛸の天ぷら」(あげ足をとるな)、「春の夕暮れ」(くれそうでくれない」等、昔の洒落言葉を並べる。「権助の話は裏がかえらねえ」(二度目にやることがきない)の小噺で、権助とは何かと聞かれ、台所で働いてる男だと答えたところ、台所とは何だとまた聞き返され、お勝手だとと説明し、やっと分かってもらえたとの由。だが、今となっては、台所よりお勝手の方がアナクロ。他の本で、金馬は無理に新語を古典に入れようとして、違和感があったとの談志の追想を思い出した。
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談志がつれづれなるままに、昔の芸人の思い出を綴っている。それは、記録しておかないと、それらの人々が消え去ってしまうという強い危機感。圓生が記した「寄席育ち」や「明治の寄席芸人」が念頭にあることは確か。本書中、談志が「中田ダイマル・ラケット」に惚れ込んでいることに強く共感。私も、現在活躍中の漫才師も含めて頂点に立つのは、ダイラケだと思っている。
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「その手は桑名の焼き蛤」「恐れ入谷の鬼子母神」等、江戸から続く洒落言葉を収載。以前から「合点承知之助」の"助"とは何かと思っていたが、人名に似せ、添えたらしい。ただそれだけ。
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諸行無常。世の人々への警句かつ文学。また、移り変わりへの詠歎だけではなく、「生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る」と究極の問いを発している。それは哲学・宗教しか解決できない。私が信じるのは、生命は永遠ということ。死後は大宇宙と言う生命に融けこみ、きっかけがあれば産まれてくるのでは。それが人間ならばラッキー。生前悪行を積んでいれば、因果の定理により、それ相応の生き物となって出現する。
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作者の生まれ故郷、新潟の気質を語る。新潟は、「人が自殺した話をするにもユーモラスにしか語らない」という。成人だけではなく、子供も含めて、乾いた表現をするのは、厳しい気候、風土が影響しているのは確か。一例として「湯づけ」を挙げている。冷飯を茹で、タクアンをおかずにすする「哀れ惨たる食べ物」らしいが、作者から伝わってくるのは、郷愁。惨めとは露ほども思っていない。
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董卓が部下呂布に討たれ、晴れて呂布の下に嫁ぐ貂蝉。だが、貂蝉は自害。貂蝉にとって、それが本望だったとすると、それに引き換え、男呂布のなんとみじめなことか。
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犬にも流行があり、大正から昭和の初めはブルドッグ。昭和30年頃から猫も杓子もスピッツになったとか。三代目金馬が飼ったのは主に雑種だが、子犬の頃から芸を仕込み、一匹で買い物に行かせ、楽屋に連れて行くほど溺愛。狷介ともいえる三代目が犬にはメロメロなところに何か温かいものを感じる。
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物の本によると、圓朝は若い頃、白の博多帯、緋縮緬の袖に水色の衿、金蒔絵の印籠を下げて、太神楽の親方みたいななりで嫌味だったとあるが、若手の頃、圓朝も芝居噺をやっていたので、そんな服装だったのでは圓朝を擁護する金馬。今も昔も、売り出しの頃は、奇抜なことをやって当たり前。
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10年以上に渡り、8名を殺害した勝田清孝を扱ったもの。勝田は「仕事にも犯罪にも等しく熱心であり、几帳面」だったと著者。動機は"ええかっこしい"という一言に尽きる。気前の良い姿を見せたい、いい車に乗って自慢したい、人を殺めたばかりなのに、クイズ番組にも出て目立ちたい。当然金欠となる。窃盗、強盗、その結果の殺人。加えて、人の痛みが分からない精神病質。"見栄"ために悪事を繰り返すところ、現在の連続殺人者と異なり、古風である。
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いくら権勢を振るおうとも、男とは単純な生き物。長安に都を遷し、栄耀栄華を極める太師董卓と、愚かにも彼に仕える呂布が、美女貂蝉に心を奪われ、仲違いする。いやここは、真に世を憂える義父王允のために、我が身を犠牲とした貂蝉を称えるべき。
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当時の新聞等を丹念に当たった力作。文献として耐え得る最上の東京漫才史ではないか。元々関西は事務所が芸人を縛り、会社の一存で芸人を押し出せるのに対し、東京は席亭や興行主の発言力が強く、江戸から続く落語の基盤に、立場の弱い他の芸能が入り込む余地がなかった。だが、東喜代駒、林家染団治等の新趣向と努力により、1920年代にはそれなりの勢力と地位向上を得る。その先人の思いを無にしないためにも、「東京漫才の鼻祖は千太万吉」といった安直な定説を全否定するところに怒気さえ感じる。なお、著者はまだ二十代。驚くばかり。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/01(2587日経過)
記録初日
2017/09/01(2587日経過)
読んだ本
5002冊(1日平均1.93冊)
読んだページ
923814ページ(1日平均357ページ)
感想・レビュー
4217件(投稿率84.3%)
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