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2024年2月の読書メーターまとめ

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2024年2月に読んだ本
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2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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女の子が引っ越してくる。チェロを巧みに奏でるところからみると、ある程度裕福な家庭だったのだろうか。だが、少女の故郷は神戸。愛するペットも、もしかしたら肉親とも永遠のお別れをしたのかもしれない。だからこそ、少女には悲しむ人を励ます権利がある。使命がある。その輪が一人二人と増し、連帯することを平和という。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:38冊 読んだページ数:8787ページ ナイス数:1021ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/789562/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
30

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水鏡先生の言う伏龍孔明のみならず、求めずとも鳳雛龐統までも手に入れた劉備。劉備は弱点の多い男。だが、人材が自然と引き寄せられる。"主君が一番思ってくださっているのは自分だ"と部下に思わせる何かが劉備にあるからだろう。かたや、筋が通っているとはいえ、反逆者のみならず、密告者の首も斬る曹操。人心がどちらに付くかは一目瞭然。
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使命ある者は守られる。呉国の策略により、孫権の妹を嫁がせようと劉備を呉に誘き出す。劉備五十歳、妻十七歳。だが、案に反し、二人は強く結ばれる。孔明の計略もあり、劉備は呉からの脱出を決意。妻も迷うことなく同行。それを妨害しようとする妻の兄孫権。だが、孫権の命を受け、追ってきた部下に対する妻のあしらい方が胸をすく。情に流されやすい劉備にお似合いのパートナーである。
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私情で曹操を見逃した関羽。配下わずか五百騎で長沙攻めすることを劉備に志願する。自らの命をもって、汚名を雪ごうとしたのかもしれない。だが、長沙の主、韓玄は、関羽に手心を加えた黄忠の戦いぶりに腹を立て、彼の首を斬ろうとする。黄忠が功臣であることは民衆の知るところ。これに憤った兵士、農民がクーデターを起こし、韓玄惨死。憂国の士黄忠は劉備に仕えることに。善は善を招く。悪は悪を招く。
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いわた君のおばあちゃんは、家族と写真に収まろうとしない。万人に潜む悪魔に、それだけのことをされたから。だが、人間には知恵と経験がある。同じことを繰り返さぬよう、たゆまず意識しなければならない。再び過ちを犯すことは、私は人間ではないと宣言するに等しい。
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呉が曹操軍と合戦する間に、孔明の智略により、戦わずして南城、荊州の城、襄陽の城を手に入れた劉備軍。勿論大義名分を用意しておくことも孔明は忘れない。そもそも、民心から離れた策を劉備が用いる訳がない。
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孔明の計略が当たり、赤壁の戦いにおいて呉に大惨敗を喫した曹操。部下の大半を失い、敗走に敗走を重ねた先に立ちはだかる関羽。だが、昔受けた恩が脳裏から去らず、曹操を見逃す。関羽の唯一の弱点、情の厚さが肝心な場面で出てしまった。平時であれば、人として最も尊ぶべき姿であるが、大事の時、それがどれだけの禍根となるか。
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偽手紙に騙され、即座に名将蔡瑁の首をはねる曹操。かたや、水鏡先生こと司馬徽が、伏龍又は鳳雛のいずれかを手に入れれば天下を握れると予言し、鳳雛龐統を味方にした呉軍・劉備連合。天がどちらに与するかは自明。
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孔明が単身呉に乗り込み、曹操と決戦するよう誘導。それまで、呉は開戦論と降伏論の真っ二つに割れていたが、孔明の弁に勝てる訳もなく、到頭、曹操を打つべく火蓋が切られる。薄っぺらな策謀ではなく、信義に裏打ちされた孔明の智略が本巻の見せどころ。
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オスよりもメスに注目する著者。確かに、オスの行動傾向は単純短絡で、メスのほうが奥深い。まるで人間。
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北海道学芸大函館分校山岳部のレベルアップを図るため、部内に別派を作り、十名の仲間を募って、大雪山の冬山に挑むリーダー野呂幸司。だが結果は遭難。野呂以外の十名全員が死亡。思うに、野呂の"独り善がり"の結果では。他の部員を自分並のレベルに引き上げるには早急過ぎた。子を亡くした親への謝罪の際、山岳部を発展させることが供養になると述べたり、告別式で自分の録音音声を流そうとしたり、何かズレている。「黒い十字架を背負って生きていく」と本人は語るが、ヒロイズムが潜んでおり、鼻につく。
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切望していた太陽の温かさと輝き、生きる上で必要な水等、実はそんなに欲しいと願っていない、なぜなら、いつもあるからと娘に告白する母。その言葉を鵜呑みにできず、祈ることにする娘。おそらく娘が正しい。空気のように当たり前に存在するものも、残そうと思わなければ消え去る。自然も文化も、そして人も。
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音楽は強い。漫才でいえば、今はほとんどがしゃべくりだが、以前は三味線やギターの音曲漫才が主流だった。今も、巡業では音曲の方がウケがいいらしい。戦前から戦後の数十年間、娯楽の人気ナンバーワンが浪曲だったという事実もある。宗教でいえば、賛美歌、労働歌(これもある意味宗教)も、団結強化や社会への溶け込みの一助となっている。素晴らしい音楽は、国境や人種や文化を超えて、共感できるのが一番の強み。
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笑い飯、特に哲夫を軸に、M-1の軌跡を描く。だが、他の人物のエピソードやコメントをところどころ挟んだり、脱線も多く散漫。もっと哲夫の「狂気」一本に絞れば良かったのに。個人的には、芸人のモチベーションが、M-1にシフトした現状を嘆くケンコバが印象的。確かに自分が面白いと感じることをパフォーマンスするのが理想だが、客にある程度寄せるのも致し方なし。
けい子
2024/02/17 11:23

なぜか必死になり見ていましたが、去年末は敗者復活戦を数分見てテレビを消しました。決勝戦もほとんど見ていません。歳かな〜全く笑えなった。

gtn
2024/02/17 12:33

私は、敗者復活戦から高校生の娘を点を付け合って、夢中で見ました。娘と好みが似通っていたのが驚きです。

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指揮者アバドの父は、世にいう教育パパではなかった。だが、ピアノの教え方には甘さがなく、何度も弾き直しさせたという。音楽が万人の心を打つことを確信していたからと想像。事実、今のアバドがある。音楽には国境を乗り越える力がある。国どおしがいがみ合う愚かさを浮き彫りにする英知がある。
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世界最古の木造建造物法隆寺。工法にも人智が尽くされている。当時の道具が紹介されており、墨壺や曲尺、建物の水平を求める水がかりが当時から使用されていたことに驚く。左官屋の息子だから知っているが、それらは現在でも必須アイテム。それから、天井裏に残された二百数十にも及び似顔絵等のいたずら書き。作業も権力による強制ならば、こんな余裕も生まれまい。
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「みつけたともだち」と感じたのはのらいぬだが、「とべ」と叫んだのは少年。そしてその結末。不思議な余韻。
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先ず、機織師を褒めたい。賢い者にしか見えないと牽制したため、王様を侍従も、エア衣装を美しいと言わざるを得なかった。だまされたのが権威者なのも痛快。一方、子供は野暮で残酷。王様は裸だと本当のことを口にしてしまった。坊や、これから人生経験を積んで、機織師のような立派な人物に、又は侍従のような忖度できる人間になりなさい。
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銀河系に1265兆8905億1023万4326個の星があるというさんすうくん。そのうちの一つが地球。生命体が存在できるほんのわずかな星に、更に無数の生物がいる。その中で奇跡的に人間として生まれてきた。それを、自ら命を絶とうとするなんて、勿体ないことこの上ない。
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女の子が引っ越してくる。チェロを巧みに奏でるところからみると、ある程度裕福な家庭だったのだろうか。だが、少女の故郷は神戸。愛するペットも、もしかしたら肉親とも永遠のお別れをしたのかもしれない。だからこそ、少女には悲しむ人を励ます権利がある。使命がある。その輪が一人二人と増し、連帯することを平和という。
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気が大きくなり、勢いで立ち寄ったバーで、満賀は酔いつぶれた中年男性を目撃する。仮名を用いているが、戦時中特に人気を博した喜劇役者、清水金一であることに間違いなかろう。戦後は、時代を読み切れなかったためか、傍若無人ゆえか、人気が凋落し、バーを営む妻に食わせてもらうようになる。哀れを誘う一場面。自分も人気商売と、満賀も再確認したはず。
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曹操軍に追われ、赤子を抱きながら劉備妻が負傷。命がけで二人を見つけ出し、敵陣の中脱出させようとする趙雲に、子だけを託し、自分は足手まといになるからと井戸に身を投げる。赤子を胸に抱き、奇跡的に敵陣を逃れてきた趙雲に対し、「子供はまた生めば得られるが、良き将はまたと得られぬ」と労う劉備に涙する趙雲。曹操と部下のような上下関係や利害関係はそこにはない。魂で結ばれる関係。強くもあり、美しくもある。
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孔明を迎え入れた途端、彼と緊密となる劉備。その姿を見、これでは家臣に示しがつかないと心の揺れを見せる関羽と張飛。明らかに二人の嫉妬。突然、他所から来た者に、生死を共にしてきた主君を奪われる気持が痛いほど分かる。孔明が戦術の天才であることは自明。だが、味方の心を一つにさせる徳があるかどうか。今後に注目。
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三顧の礼。若干二十七の孔明のもとを訪れ、昼寝から目覚めるのをじっと待つ劉備。本巻では孔明の魅力は感じられない。だが、悪政に苦しむ民を救うために、戦場経験もない弱輩の孔明に頭を下げる劉備の姿が心を打つ。ようやくその誠意に絆された孔明が、三国による牽制で、大国を治めることを提案。ここから三国志が始まる。
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市ヶ谷の自衛隊駐屯地で一席ぶった後、自死した三島由紀夫。自衛隊が天皇のために決起するなど、自分自身さらさら思っておらず、自ら描いた「切腹自死戯曲」を演じてみせたのみとの著者の想像に同感。それはさておき、三島の書は「習字」の域を出ていない。学校教育に「律義に従った」に過ぎないと著者。時代、書に対する無関心等様々な理由があろう。著者は指摘していないが、三島が官僚出身というのもあるのでは。起案を作成する際、文字を崩さず、楷書体で分かりやすく記述することが求められる。私も公務員の端くれなのでよく分かる。
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偶然知己を得た水鏡に、人材の必要性を諭される。義兄弟の契りを交わした関羽と張飛には、残念ながら先を見抜く目はないと感じていた劉備。だが、徳は人をよぶ。偶然にも市井の智略家単福と出会うことに。精神論だけでは勝てない。更に言えば、精神論を憎む。この盲信の所為でどれだけの尊い生命が奪われたことか。
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明治維新後、福祉政策は逆行する。東京府知事大久保一翁は、乞食に米や金を施す者に罰金を科する始末。諸外国に対する体裁もあろうが、根底にあるのは「福祉が惰民を生む」という偏見と差別。結局、立ち上がったのは篤志家。仏教やキリスト教に根差している場合が多く、そこに日本人がそもそも備えている、ほっとけない精神が融合。だが、現在、またも格差社会が拡大しようとしていることをどうみるか。
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江東の小覇王と謳われた孫策。徳を尽くし、崇められた無辜の于吉仙人を斬る。己より尊敬を集める者への嫉妬か。または、「国の法を守る役人が邪宗を信じ法を破るか」と建前を貫いたがためか。孫策自身、後ろめたかったのだろう。後に、亡き仙人の影に怯え発狂。苦しみ抜いた末没。享年27。因果応報の理法を感得するには若すぎた。
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故あって、曹操に就く関羽。奸雄曹操さえも右腕にしたいと思ってこそ。だが、劉備の居所が分かったとたん、約束どおり曹操の下を離れる。それを表面上は快く受け入れる曹操。だが、信義の違いに嫉妬しているのは一目瞭然。
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中学時代にこの本と出会い、何度も何度も何度も何度も読んだ。ボロボロになったが、「履歴」を残したいので買い直さない。
Fe
2017/11/26 10:31

定期購読していた『キネマ旬報』の連載コラム「架空シネマテーク」、「小林信彦のコラム」と、父が買っていた『別冊文藝春秋』の連載「唐獅子株式会社」を、毎号、貪るような気持ちで読み耽っていたことは、はっきり憶えています。 という訳で、四十年以上読み続けてきたのでした。

gtn
2017/11/26 10:55

Fe様、大先輩ですね。私も35年前、「日本の喜劇人」を初めて読了した時の余韻を忘れかねています。浅草芸人の生きざま、特に八波むと志や泉和助の最期が中学生の心に刺さりました。この本のおかげで、私にとっては「ロッパ」ではなく「緑波」です。またご教示ください。

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親の言うことは正しいのか、なぜ個性の違いで差別したりされたりするのか等、誰もが抱える疑問を口にする中学生。それに対し、親が自分の不遇を子に託すのは理解してあげるとして、あまりにも理不尽なら、逃げることや他の大人に頼ることも大事、横並びではなく、個性の「住み分け」が重要等、具体的なアドバイスをする著者。端的に表せば「生きてさえいればいいんです」の一言か。死ななければ、悩んでも回り道しても、無駄にはならず、すべて活きることを確認。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/01(2587日経過)
記録初日
2017/09/01(2587日経過)
読んだ本
5002冊(1日平均1.93冊)
読んだページ
923814ページ(1日平均357ページ)
感想・レビュー
4217件(投稿率84.3%)
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